茶の湯 徒然日記

茶の湯との出会いと軌跡、お稽古のこと

心を通わすお茶 暮らしに生きるお茶

2020-04-26 11:25:29 | 茶道マメ知識
 2月から3月にかけて全8回で教育テレビで放映された
 趣味どきっ! 茶の湯裏千家 心を通わすお茶
https://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/31952d0c80d2adb672945ea4d9561f5f

 書き留めておきたいと思った回についてのご紹介。

 今日は、第五回「暮らしに生きるお茶」

①お気に入りの器で見立て
②仕事の合間の野点
③家族の一座建立


①お気に入りの器で見立て
最近は洋間も多く、リビングでお茶を楽しむ方も増えてきた。また、海外で求めた器などを茶道の道具に見立てて使うことも多い。
今回は、カフェオレボールを茶碗、バスケットを茶籠、古い香水瓶を振出しなどの見立てが紹介された。
自分の好きな籠に、好きな器や皿など仕組んでピクニックセットのように使われている例が紹介され、色々な楽しみ方があってよいと思った。但し、基本の茶道をしっかり学んでからのこととは思った。
私の先生も、海外旅行がお好きで、旅先で求めたガラスの瓶を茶器にしたり、菓子皿が海外のものだったり、楽しませて頂いている。

②仕事の合間の野点
茶室の庭の剪定をされている方は、仕事柄もあって休憩時に抹茶を点てて頂くことが多いという。
外で飲む茶は格別。その空気を吸い込みながら抹茶を頂くのがよい、と。
豊臣秀吉が催した”北野大茶会図(北野天満宮蔵)”、1000人以上が思い思いの茶を楽しんだ野点茶会の図として紹介された。

私も大学時代に大学祭でしたピクニック茶会、ポットを持ち出して、レジャーシートを敷いて、晴れた空の下でのお茶は格別だったことを思い出しました。

③家族の一座建立
100年以上続く竹材店より
家族で一座建立の茶の時間を設ける。
床の間には、400年前、200年前の竹花入と、息子のために父が作った真新しい竹花入が並べて飾られ、時を経て変化する竹花入の説明をしながら、茶を飲みながら、息子にメッセージを伝える。
「自分が手間暇かけて仕事したことがこうなっていく。残っていく。だから手が抜けないし、そういう仕事をしてほしい。」
それに対し息子は
「こんな風に竹が受け継がれていくのがびっくりした。自分にも息子ができたら茶杓を作ってあげたい。」
父は、一座建立の茶の良さを、日常考えていることを改まって伝えられる、また怒っている時でも落ち着いて理由を聞いたり話したりできると話していた。

とてもいい家族で、素敵だと思いました。
抹茶に限らず、家族でお茶を飲む時間の大切さを改めて感じました。

畏まった茶室で頂く抹茶、普段から身近に茶碗と茶筅を置いて頂く抹茶、どちらもそれぞれのよさ、美味しさがあると思います。

 最終的には、皆が美味しかったね、いい時間だったねと思えることが最高の抹茶に繋がっていくということでしょうか。



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2 コメント

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固定観念から脱出・・・ (春旦)
2020-04-26 17:36:35
茶道って固定観念があり、こうでなくてはいけないというイメージがあり、少し違うことをすると、おばさま先生から苦い眼でみられがちですね
大学生と合宿した時に皆が目を丸くするような道具組や100均で見つけたものを菓器にしたりと、たのしかった
そのときにやはり「基本をしっかり身に着けて・・・」とやはり言いました
楽しみ方はさまざまですね
②は時々会社の湯沸かし場でお茶を点てて皆で飲んだり
③は家族でお茶を点てて飲むことはありますね
家族もお茶菓子を見つけたら買ってきたり、抹茶を買ってきたり・・・そこから心遣いの始まりだとおもっています
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固定観念 (m-tamago)
2020-04-27 10:49:18
誰でも自分が持っている考えが常識、一番と思ってしまいがちですね。
伝統文化では守るべき形があるだけにその意識が強い部分はあると思います。
基本をしっかり学ぶのも大事ですけど、新しい風も大切にしたいです。

おっしゃる通り
茶を飲む=心遣い、究極のおもてなしでもあるから、皆がハッピーになれることを目指したいですね。
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