27.焚え残る白炭あらば捨ておきて
また餘の炭を置くものぞかし
この句は、初炭の後、後炭手前をする時に、
初炭で置いた白炭(枝炭)が残っていてもそのままにしておいて、残りの炭をつぐものである、と。
”餘の炭”というのが何を意味するのか、ピンとこなかったのですが、
井口海仙先生は、
5本ほど組み入れた初炭の枝炭のうち3本ほどを初炭に使い、
残った2本を後炭の時に使うということだろうと書いておられます。
白炭とは枝炭のこと。
茶道を習っていない方には炭というと黒いものというイメージがあると思いますが、
枝炭という細い白い炭があります。
枝炭はツツジ・クヌギなどの細い木の枝を炭に焼いて、その上に胡粉を塗ってお化粧した白い炭なのです。
(胡粉とは、日本画で用いる白色顔料で、カキ殻を粉砕乾燥して作ったもの。)
黒い炭を形よくついだ後、この枝炭を置きます。
枝炭は火を太い炭に着けるための導火線のような役目もしつつ、炉内を美しく飾る役目もします。
下火の赤色、炭の黒色、その上に置かれた白い枝炭、本当に美しい景色となります。
私は、お稽古の一番初めきれいな炉内に3つ炭を置く時の赤く輝く火と、初炭をついで点炭を置いた瞬間に見る炉内が
たまらなく好きです。癒されます。
名残の茶事や、侘茶では、胡粉を塗らない黒い枝炭を使用することもあるようですが、
拝見したことはありません。
この黒い枝炭は、白炭に対して、山色というのだそうです。なかなかいい名称ですね。
白い枝炭は、炭の燃え残った白い灰をかき集めて黒い枝炭に塗ることで作ることもできる、
でも、塗る分の灰の量を集めることも大変だし、塗っても真っ白にはならないと先生がおっしゃっていました。
実際にご自分で作ってみた先生を尊敬しています。
この白い枝炭は黒い炭の部分が燃えても胡粉の白い部分は残るため、そのあと灰篩いの作業が大変になるので、最近では燃えないセラミック製の枝炭も売られています。
でも、このセラミック製、落とすとすぐに割れてしまうのが難点です。
また味わいという意味で、、、ですが、普段のお稽古には時間短縮含め上手に使えたらいいと思います。
また、枝炭にツツジが使われているから、茶花としてツツジは飾られないと
先生がおっしゃっていたかすかな記憶が残っています。
確かに茶席でツツジが生けてあるのを私は拝見したことがありませんし、茶花の本にも見かけません。
茶席では一緒に取り合わせるなら3つ、枝炭、花、お道具でツツジが入っているものを使えばいいのかしら?
でも、枝炭はツツジではなくクヌギかもしれないから、難しいなあとか、勝手に妄想しております。
禁花ではないけれど、茶花としては使わない方が無難なのかなと思いました。
この辺りは、茶花に詳しい方、経験豊かな方にお伺いしてみたいです。
枝炭から色々なことが思い浮かびました。
小さなもの一つ一つに意味があり、学びがあり、やっぱり茶道が好きだなと書きながら独りごつ。
枝炭の写真は以下より御覧下さい。
色々な枝が出てきて、なかなかきれい、見ごたえあります。
枝炭 画像
https://www.bing.com/images/search?q=%E6%9E%9D%E7%82%AD&qs=n&form=QBIR&sp=-1&pq=%E6%9E%9D%E7%82%AD&sc=8-2&cvid=FEFB00D5E57E4DEF817DFD718399A9CF&first=1&tsc=ImageBasicHover
また餘の炭を置くものぞかし
この句は、初炭の後、後炭手前をする時に、
初炭で置いた白炭(枝炭)が残っていてもそのままにしておいて、残りの炭をつぐものである、と。
”餘の炭”というのが何を意味するのか、ピンとこなかったのですが、
井口海仙先生は、
5本ほど組み入れた初炭の枝炭のうち3本ほどを初炭に使い、
残った2本を後炭の時に使うということだろうと書いておられます。
白炭とは枝炭のこと。
茶道を習っていない方には炭というと黒いものというイメージがあると思いますが、
枝炭という細い白い炭があります。
枝炭はツツジ・クヌギなどの細い木の枝を炭に焼いて、その上に胡粉を塗ってお化粧した白い炭なのです。
(胡粉とは、日本画で用いる白色顔料で、カキ殻を粉砕乾燥して作ったもの。)
黒い炭を形よくついだ後、この枝炭を置きます。
枝炭は火を太い炭に着けるための導火線のような役目もしつつ、炉内を美しく飾る役目もします。
下火の赤色、炭の黒色、その上に置かれた白い枝炭、本当に美しい景色となります。
私は、お稽古の一番初めきれいな炉内に3つ炭を置く時の赤く輝く火と、初炭をついで点炭を置いた瞬間に見る炉内が
たまらなく好きです。癒されます。
名残の茶事や、侘茶では、胡粉を塗らない黒い枝炭を使用することもあるようですが、
拝見したことはありません。
この黒い枝炭は、白炭に対して、山色というのだそうです。なかなかいい名称ですね。
白い枝炭は、炭の燃え残った白い灰をかき集めて黒い枝炭に塗ることで作ることもできる、
でも、塗る分の灰の量を集めることも大変だし、塗っても真っ白にはならないと先生がおっしゃっていました。
実際にご自分で作ってみた先生を尊敬しています。
この白い枝炭は黒い炭の部分が燃えても胡粉の白い部分は残るため、そのあと灰篩いの作業が大変になるので、最近では燃えないセラミック製の枝炭も売られています。
でも、このセラミック製、落とすとすぐに割れてしまうのが難点です。
また味わいという意味で、、、ですが、普段のお稽古には時間短縮含め上手に使えたらいいと思います。
また、枝炭にツツジが使われているから、茶花としてツツジは飾られないと
先生がおっしゃっていたかすかな記憶が残っています。
確かに茶席でツツジが生けてあるのを私は拝見したことがありませんし、茶花の本にも見かけません。
茶席では一緒に取り合わせるなら3つ、枝炭、花、お道具でツツジが入っているものを使えばいいのかしら?
でも、枝炭はツツジではなくクヌギかもしれないから、難しいなあとか、勝手に妄想しております。
禁花ではないけれど、茶花としては使わない方が無難なのかなと思いました。
この辺りは、茶花に詳しい方、経験豊かな方にお伺いしてみたいです。
枝炭から色々なことが思い浮かびました。
小さなもの一つ一つに意味があり、学びがあり、やっぱり茶道が好きだなと書きながら独りごつ。
枝炭の写真は以下より御覧下さい。
色々な枝が出てきて、なかなかきれい、見ごたえあります。
枝炭 画像
https://www.bing.com/images/search?q=%E6%9E%9D%E7%82%AD&qs=n&form=QBIR&sp=-1&pq=%E6%9E%9D%E7%82%AD&sc=8-2&cvid=FEFB00D5E57E4DEF817DFD718399A9CF&first=1&tsc=ImageBasicHover