初対面で感じるインスピレーション、第一印象は結構当たっていると感じることが多い。けれど先入観だけで判断してしまうと折角の出会いを無駄にしてしまうこともあるという興味深いお話を読んだのでご紹介します。
◎町の住人
ある町の入口に老人が座っていた。そこに、よその町から一人の若者Aがやって来て、老人に話しかけた。
若者A:「私は、この町に引っ越してくることになりました。この町の人たちは、どんな人たちですか?」
老人 :「君が今まで住んでいた町には、どんな人たちが住んでいたかね?」
若者A:「自己中心的で不親切な人が多かったです」
老人 :「この町も同じようなものじゃ」
しばらくして、また、よその町から別の若者Bがやって来て、その老人に話しかけた。
若者B:「私は、この町に引っ越してくることになりました。この町の人たちは、どんな人たちですか?」
老人 :「君が今まで住んでいた町には、どんな人たちが住んでいたかね?」
若者B:「親切でやさしい人が多かったです」
老人 :「この町も同じようなものじゃ」
数ヶ月が過ぎ、2人の若者は、それぞれ同じことを思った。「あの老人の言ったとおりだ。前の町も、この町もいっしょだ」。
人間関係においてはピグマリオン効果が働くといわれます。人間は相手に対して様々な期待をもっていて、意識すると否とにかかわらずこの期待が成就されるように機能することをピグマリオン効果と呼びます。この人はこういう人だと思って(期待して)接すると、その通りの人になる可能性が高いということです。
つまり、若者Aは他人と接して相手の自己中心的なところにフォーカスする癖があって、その結果、相手もAに対して自己中心的で不親切な態度をとるようになり、若者Bは他人と接して相手の親切なところにフォーカスする癖があって、その結果、相手もBに対して親切な優しい態度になり、人間関係に恵まれていると感じたというわけです。場所が問題ではなく、その人自身の心持ちによって相手も変わり得るということでしょう。
ピグマリオン効果は、1960年代にアメリカで、教育心理学者ロバート・ローゼンタールらによって実験されました。実験の詳細は省略しますが、教師が期待をもった子供は数ヵ月後のテストの成績で高く向上しているとの結果を得たことから、期待効果は教師の生徒に対する行動も変化させていると結論付けたもの。実際、教師が高い期待をもつと、その生徒にたいしてヒントを与えたり、質問を言い換えたりと積極的な行動が見られたそうだ。但し、この実験方法については批判もあり、他の心理学者の実験ではそのような効果は見られなかったともいわれます。
ところで、このピグマリオンという名称は、ギリシャ神話のキプロス王に由来します。
キプロス王ピグマリオンは自身の容貌に自信がなく、女性には欠点が多いという先入観を抱いて、俗世の女性を嫌っていた。そこで象牙で理想通りの美しい女性彫刻を作らせ代理満足していた。王はこれを大切にしているうちに、彫刻が人間であってほしいという望みを持つようになり、美の女神アフロディテに祈るとその女性像が息をしはじめ、ついに結婚することができた。そして彼の女性観も変わったというお話。
現実はこんなにうまくはいきませんが、ともかく夢と希望をもてば現実はその通りに変えられる可能性があると古代人は伝えたかったのでしょう。
自分の経験からしても、確かに好きな人には言われなくても色々やってあげたくなるし、そうなると相手もそれを感じてこちらに好意をもってくれるようになるし、嫌いな人とは接しないようにするので相手もそれを感じとりますね。八方美人になる必要はありませんが、まず先入観を捨て、相手を信じるよう自分を変えることで新しい関係が開けるのかもしれません。とはいえ、自分を変えることも容易ではなく、なかなか難しいところではあります。
◎町の住人
ある町の入口に老人が座っていた。そこに、よその町から一人の若者Aがやって来て、老人に話しかけた。
若者A:「私は、この町に引っ越してくることになりました。この町の人たちは、どんな人たちですか?」
老人 :「君が今まで住んでいた町には、どんな人たちが住んでいたかね?」
若者A:「自己中心的で不親切な人が多かったです」
老人 :「この町も同じようなものじゃ」
しばらくして、また、よその町から別の若者Bがやって来て、その老人に話しかけた。
若者B:「私は、この町に引っ越してくることになりました。この町の人たちは、どんな人たちですか?」
老人 :「君が今まで住んでいた町には、どんな人たちが住んでいたかね?」
若者B:「親切でやさしい人が多かったです」
老人 :「この町も同じようなものじゃ」
数ヶ月が過ぎ、2人の若者は、それぞれ同じことを思った。「あの老人の言ったとおりだ。前の町も、この町もいっしょだ」。
人間関係においてはピグマリオン効果が働くといわれます。人間は相手に対して様々な期待をもっていて、意識すると否とにかかわらずこの期待が成就されるように機能することをピグマリオン効果と呼びます。この人はこういう人だと思って(期待して)接すると、その通りの人になる可能性が高いということです。
つまり、若者Aは他人と接して相手の自己中心的なところにフォーカスする癖があって、その結果、相手もAに対して自己中心的で不親切な態度をとるようになり、若者Bは他人と接して相手の親切なところにフォーカスする癖があって、その結果、相手もBに対して親切な優しい態度になり、人間関係に恵まれていると感じたというわけです。場所が問題ではなく、その人自身の心持ちによって相手も変わり得るということでしょう。
ピグマリオン効果は、1960年代にアメリカで、教育心理学者ロバート・ローゼンタールらによって実験されました。実験の詳細は省略しますが、教師が期待をもった子供は数ヵ月後のテストの成績で高く向上しているとの結果を得たことから、期待効果は教師の生徒に対する行動も変化させていると結論付けたもの。実際、教師が高い期待をもつと、その生徒にたいしてヒントを与えたり、質問を言い換えたりと積極的な行動が見られたそうだ。但し、この実験方法については批判もあり、他の心理学者の実験ではそのような効果は見られなかったともいわれます。
ところで、このピグマリオンという名称は、ギリシャ神話のキプロス王に由来します。
キプロス王ピグマリオンは自身の容貌に自信がなく、女性には欠点が多いという先入観を抱いて、俗世の女性を嫌っていた。そこで象牙で理想通りの美しい女性彫刻を作らせ代理満足していた。王はこれを大切にしているうちに、彫刻が人間であってほしいという望みを持つようになり、美の女神アフロディテに祈るとその女性像が息をしはじめ、ついに結婚することができた。そして彼の女性観も変わったというお話。
現実はこんなにうまくはいきませんが、ともかく夢と希望をもてば現実はその通りに変えられる可能性があると古代人は伝えたかったのでしょう。
自分の経験からしても、確かに好きな人には言われなくても色々やってあげたくなるし、そうなると相手もそれを感じてこちらに好意をもってくれるようになるし、嫌いな人とは接しないようにするので相手もそれを感じとりますね。八方美人になる必要はありませんが、まず先入観を捨て、相手を信じるよう自分を変えることで新しい関係が開けるのかもしれません。とはいえ、自分を変えることも容易ではなく、なかなか難しいところではあります。
私も苦手なひとはおりまして、その人に何か言われるとつい、「裏があるのではないか?」とかんぐってしまったり、腹を立てたりしてしまいます。
そんな自分が時々いやになるのです(^^;)
もっときれいな心で人に接するようにしよう!
やはり誠実に付き合うしかないと思いますが・・・。
確かに苦手な人は居ます。でも、呉越同舟と言う事もあり、こうなった場合、相手に一つでも良い所があればお互いにそれを認め合い、一緒にやっていけれる大人に成長した様な気はします。。
>そんな自分が時々いやになる
ってわかります。
私も先入観で判断しちゃいけないな、と思いつつ、葛藤しています。広い心をもつにはまだまだ修練が必要なようです。
なかなか難しいことですね。
最近思うのは、誰かから伝えきいたことを先入観にしないようにしなくては、ということ。自分が相手と話してもいないのに鵜呑みにすることはよくあります。
>呉越同舟
そうですね。大事なことはまず一緒の舟に乗ってみることかもしれませんね。
でも、世の中には残念ながら悪い人がいるのも事実。悪い人を信じたり騙されないようにすることも大切ですね。
その人が出す波長を感じるときがありますよ。
その波長を自分が心地よいと感じるか
それともその逆ととらえるのか・・・
ピグマリオン効果も実感として感じることが
ありますよね。
人生、粋に感じて生きたいものです。
そう、自分の態度ありき、ということなのですよね。
わかってはいてもなかなか自分を変えることは難しいものです。
おっしゃるようにやみくもにオープンハートになるわけにもいかず、信じられるかどうか見極める目も大切ですね。
>人生、粋に感じて生きたいものです。
本当にそうですね。
僕は、ピグマリオンと言うと、神話(子供の頃から良く読んでいたので)と、オードリー・ヘップバーンの映画「My Fair Lady」を思い浮かべます。
映画の「My Fair Lady」は、バーナード・ショーの戯曲「ピグマリオン」が原作となっています。
ですから、僕のイメージでは「ピグマリオン」は、あくまでも、理想の恋人である「ガラテア」を求める人物という感じなので、この効果への命名としては、ちょっと…と思います。
でも、相手の心を変えるには、自分を変える、それは一つの事実かも知れませんね。
私はMy Fair Ladyは見ていないのです~。
そう、相手の心も自分の心次第、確かにそうかもと思いました。人のせいばかりにしてはいけませんね。