『定年ゴジラ』 重松清
娘がボソッと『あまり強くなさそうだね』
別にそういう話じゃないし…
高卒で定年まで勤め上げた銀行を退職した山崎さんを中心に
都心から離れたニュータウンで暇を持て余すオジサマ方の物語です。
表紙の後姿に心惹かれるものがあって借りてみました。
書かれたのは今よりも少し前なので
60歳定年が普通の時代の物語。
家族のこと思って郊外の庭付き一戸建てをローンで買ったものの
本人は職場まで片道2時間もかけて通勤。
いざ定年になると、家に居場所がないし
どう過ごしていいかわからない…
で、とりあえず散歩に出た山崎さんは
同じような仲間と巡り合って意気投合!
そんなオジサマ方の日常が作者の温かい眼差しで
描かれているように感じました。
それにしても、退職者の生態を生き生きと描く(?)作者は
いったい幾つなんだろう…と改めて著者略歴を見てみると
なんだ、私とそう変わらないではないですか。
親の世代を観察して、親の心情で描く…スゴイです。
だって、主人公の山崎さんの年齢設定
私の父と同じなんだもん
満足度:
↑
ゴジラはちゃんと出てきます
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しばらくお待ちください
気になっていたのですよ
やっぱり、高評価なのね
手帳にメモだわ!
さすがdekochinさん、よくご存じで
傍から見ると淡々としているけど、その家庭では大事件だったり…
どの年代にも抱える問題はあるんだわ、と気付かされる作品でした
お勧めです