WHO(世界保健機関)は、2020年3月から実施している新型コロナウイルスに対する既存の抗ウイルス薬4剤の転用を検討する連帯治験におけるレムデシビルに関する最終解析結果を医学雑誌「The Lancet」に報告しました。
研究者らは「現在使用されている経口抗ウイルス薬や免疫調節薬、抗体医薬は、レムデシビル連日投与と比べ新型コロナウイルスに対して効果的かつ簡便、安価な可能性があり、大規模ランダム化試験で比較する必要がある」ともコメントしていると。
研究者らは「現在使用されている経口抗ウイルス薬や免疫調節薬、抗体医薬は、レムデシビル連日投与と比べ新型コロナウイルスに対して効果的かつ簡便、安価な可能性があり、大規模ランダム化試験で比較する必要がある」ともコメントしていると。
WHOによる報告の内容とは?
今回の治験は、最終解析までに35カ国454施設が参加しました。レムデシビルに関する試験への登録は、試験薬のグループと対照のグループを合わせて8275例となりました。解析の結果、全体の院内死亡率は対照グループの15.6%に対し、レムデシビルを投与したグループでは14.5%となり、死亡率比は0.91でした。また、換気療法を施行済みの重症患者の院内死亡率は、対照グループは38.6%でしたが、レムデシビルを投与したグループでは42.1%となり、これらの比較ではレムデシビル投与による院内死亡率の有意な低下は認められなかったという結果が出ていると。
今回の治験は、最終解析までに35カ国454施設が参加しました。レムデシビルに関する試験への登録は、試験薬のグループと対照のグループを合わせて8275例となりました。解析の結果、全体の院内死亡率は対照グループの15.6%に対し、レムデシビルを投与したグループでは14.5%となり、死亡率比は0.91でした。また、換気療法を施行済みの重症患者の院内死亡率は、対照グループは38.6%でしたが、レムデシビルを投与したグループでは42.1%となり、これらの比較ではレムデシビル投与による院内死亡率の有意な低下は認められなかったという結果が出ていると。