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シンビジュウムが一気に開花した。3日前は綻び始めという感じだったが、室内に届く日光の暖かさで一気に開花した。ベランダに置いたままだと下のほうから徐々に咲き始めることが多く花も長持ちしたが、一気に咲いた今年は4月まで花が持つものか興味津々である。
名前がわからなかったが、表題のWaltz `Spring Song´だった。緑系の花は他にもあるがその特徴と、この株を手に入れた場所から確証を得た。その場所とは東京芸大である。下請けの仕事として美術館開館以来6年ほど勤務したが、新校舎(工芸棟)建築のため温室が壊されることになり、芸大に勤務する人は洋蘭を貰って帰ることが出来た。その話が私の耳に届いた頃はすでに貧弱な株ばかりであったが、シンビジュウム3株とカトレア1株を持ち帰った。カトレアは水槽を温室代わりにして育てていたが、初年度3個の立派な花をつけたもののやがて枯らしてしまった。
芸大といえば、美術学部では先生方や博士課程等の生徒が個展や合同展などで、音楽学部ではコンサートや独奏会あるいは発表会などで「洋蘭」を戴くことが多く、その一部が温室で栽培されていたのである。
Waltz `Spring Song´はその名前から、音楽部の誰かが戴いたものに由来するものに違いなく、大切にしていきたいと思った。春になったらワルツでも聞きながら鑑賞しようとも思う。
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写真はWaltz `Spring Song´。下の写真が3日前のもの。
花の写真としてはこれが今年の撮り収めということになった。今年の第一コマ目がP1020795、撮り収めがP1040989更に他のカメラで500コマ近く撮っているので、20600枚の写真を撮ったことになるが・・・
「傑作」はない。