MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

背黒鶺鴒、稲雀、紋黄蝶、黄蝶など

2016年10月26日 | 21世紀の森と広場で(松戸)


日用品などの買い物のついでに、21世紀の森と広場で散歩。

緑の里にある「里の茶屋」の自販機でコーヒータイム。
コーヒーを飲みながらの隣の雑草地を眺めて居ると、
数頭の蝶の飛んで居るのが見え、早速現場へ。

やはり緑の中では「黄蝶」や「紋白蝶」が目立っている。

「黄蝶」
雑草の間には「キツネノマゴ」の花が咲いており、
その花蜜を吸っていたのが黄蝶だった。


「紋黄蝶」
千駄堀池に面した芝生に咲いていた蒲公英では、
紋黄蝶が吸蜜をしていた。
上の黄蝶と比較すると色合いが薄く、翅には丸く白い紋がある。


「紅小灰蝶(ベニシジミ)」


「大和小灰蝶(ヤマトシジミ)」
「キツネノマゴ」があちこちで咲いており、
今後暫くはシジミチョウの仲間などが見られるものと思われる。


「みどりの里」には稲田があり、それを目当てのスズメたちがいる。
人が近づくと逃げるが、それほど遠くまでは逃げず、
下の写真のように、竹垣や近場の木の枝に集団移動する。
今日も100羽近く居たようである。


警戒心が強いので一枚だけ撮ったが、
その一部をピクセル等倍でトリミングしてみると・・・・
数羽のスズメが「カメラ目線」になっていた。
こちらの様子を伺っているのである。

昔、新宿西口飲み屋街の焼き鳥屋では「スズメの丸焼」というのがメニューにあったが、
4~50年前まではヤキトリとして普通に食べられていたのである。
もしかするとそんな時代の「人は危険だ」というDNAが今なおスズメ達に残っているのだろう。


巻頭の写真は、甲高い声で囀り中の「セグロセキレイ」
背景は千駄堀池の水面。
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似我蜂(ジガバチ)の産卵行動を追ってみた(その1)

2016年10月25日 | 写真


公園に行くときに通る坂道に面した傾斜のある畑地(巻頭の写真)で、
蜂のような昆虫が青虫を抱えて、
畑を登って居るのが見えた(下の写真中央)。


自然界ではよく目にする光景なので、そのまま立ち去ろうとしたが、
草の無い斜面の畑だったので、その様子が良く判り、
立ち止まって観察をしつつ、望遠レンズで覗くと昆虫は「ジガバチ」で、
青虫を牙のある口で咥え、更に前足二本で虫を抱えて歩いていた(下の写真)。


どうやら30m近くはあろうと思われる土の斜面を、
自分の体長よりも大きい虫を抱え登りきろうとして居るようである。
自転車を降り、ジガバチに近付き本格的に観察と撮影を開始した。

ジガバチは写真のような青虫を巣穴に持ち込み、
青虫に卵を産み付け、青虫は孵化した幼虫の餌となるのである。

巣穴が近いのだろうか、畑の途中で獲物を離し、
周辺を一回転した(下の写真)が・・・・


再び咥え、抱え歩き出した。


やがて畑1枚分を渡りきり、
畑の境界にある土砂の流れを止めるためのコンクリート製の、
20cm程の高さのある垂直の壁の前にたどり着いたかと思うと、
なんと、自分の体重の数倍はあると思われる青虫を抱えたまま、
その垂直の壁を登っていったのである。
その行動には吃驚したが、
子孫を残すためのDNAの凄さと言うものを垣間見たような気がした。


ついには壁を登りきり(下の写真)、


コンクリートと土の境界付近で青虫を離した。
穴も何も無いがこの辺に巣穴があるのだろうか?


が・・・直ぐに目の前の土を掘り起こすような仕草に入った。
どうやら穴は事前に掘ってあったようで、直ぐに穴が見えてきた。
これまた驚異である。
数十メートルも歩いてきたのに、穴の位置を間違えていないのである。


穴の深さが足りなかったのか、はたまた獲物の大きさが大きかったのか、
穴の中に消えて行っては何度か土の塊を前足で抱えて運び出していた。
その土の塊も球状に整形してあったのである。


普段は見ることの無い昆虫世界の行動は不思議なことばかりである。
子作りに懸命なジガバチは、
カメラのレンズを10cm近くまで寄せても作業をやめることが無く、
スズメバチのような攻撃性は無いようである。
以下、次号へ
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花水木紅葉、蔦紅葉、満天星紅葉など

2016年10月24日 | 大町公園(市川市動植物園)にて


快晴に恵まれた今日は大町公園へ。
すでに蔦などの紅葉が見られていたが、
今朝の冷え込みなどで一段と紅葉してきたように見えた。

大町公園の秋のハイライトは楓の紅葉だが、
楓はまだ緑色で、もみじ山の開放も11月19日からである。

「錦木の紅葉」
錦木は個体差があるようで、紅葉しているのも、
奥の緑色の葉も同じ錦木だが、別々の株である。


「満天星躑躅(ドウダンツツジ)」
これまでは垣根のものばかりを見て来ていたが、
幼木でしかも一本ごとに成長しているのを見るのは初めてだった。
真上から撮ったのが下の写真で、
枝先の数枚の葉が寄り添って星型になっていた。


「蔦紅葉」
蔦の葉は、葉ごとに異なった色合いが面白く、
一葉に紅葉と黄葉とが入り乱れ、絵画の彩色の勉強にもなる。
以前、色彩的に面白い落葉を撮り集めたことがある。


「花水木紅葉」
下の花水木は近隣のもので、これほど一斉に紅葉するのは珍しい。
当初、木肌の特徴から柿の紅葉と判断していましたが、
翌日再確認したところ、赤い実が付いており花水木と判りました。


巻頭の写真は楓の紅葉で、この一枝だけが紅葉していた。
枝ごとの突然変異のようなものなのだろう。

やはり秋は万葉集にも詠われているように「紅葉」がいいのである。

春は萌え夏は緑に紅の斑に見ゆる秋の山かも(万葉集巻十)
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秋薔薇(あきそうび)

2016年10月23日 | 写真俳句

公園で出会い、その後数人のグループで様々な世間話などをするようになっているが、
やはり、団塊の世代が多いためか、
健康医療のこと、終活のこと、年金や相続のことなどの話題も多い。

「あの日あの時の選択」の後悔や悔悟を語る人もあるが、
誰にでもある事として話が掘り下がるようなことは余り無い。
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全天が染まった今日の朝焼け

2016年10月21日 | 写真


秋は夕暮れ。夕日のさして山の端いと近うなりたるに・・・
と、
古来より秋の夕日(夕焼け)は素晴らしいものの一つであるが、
秋の朝焼けもまたいいものがある。

下の写真は05時27分撮影の東の空だが、
周辺はまだ薄暗く、高層住宅や一戸建ての常夜灯はまだ点いている。
当然この時点では朝焼の出現は予想が出来きない。


05時38分ごろ地平近くの雲が焼け始め、
徐々に上空への雲へと茜色が侵食していった。
下の写真は5時43分撮影


上空にある雲を超え都心方面の雲まで焼けたのは05時47分頃で、
朝焼けのピークとなった。(下の写真と巻頭の写真)
高層は北風が吹いているようで、巻雲が羽毛状に流れていた。


ビルの向こう側に陽が昇ったようで、
茜雲は白雲に変化しつつあり、その変わり行く様は、
「いみじゅうおかし」とか「はたいうべうにあらず」の世界なのである。

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