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●今日の内容は、かなり精神的に重いので、
自信の無い方は、ここで読むのをお止めください● *********************************************************************************
震災で、被災した犬たちのお世話ボランティアを始めて、今日は2日目だった。
昨夜からの雨も上がり、晴れ渡った空。
野山を見上げながら、張り切ってセンターに向かう。
犬たちをケージから出して、職員さんが作ってくれた朝ごはんを配る。
ケージはボランティアが丁寧に清掃、消毒し、
汚れのひどいものは、大きな防水前掛けをした職員さんが、洗ってくれる。
朝ごはんを食べて、ひといき着いたら、みんな楽しみなお散歩だ。
炎天下の中、汗だくになりながらも、犬たちの喜ぶ顔が嬉しくて、
疲れも、感じないことはないが、全然平気。
犬たちは、被災した飼い主さんたちが迎えに来てくれるのを、いまはここで待っている。
避難所にいたり、被災したりで、連絡がつかないケースも多いのかもしれない。
昨日はボランティア初日で、作業を覚えるのに一生懸命で気が付かなかったが、
今日、きづいたことがある。
被災犬たちが、パラソルの下でおなかを出して甘えている広場とは別の場所から、
夥(おびただ)しい数の、動物の声が聞こえてくることだ。
その泣き声は、被災犬たちの
「お散歩連れてってよ」「おやつちょうだいよ」という鳴き声とは、まったく異なっていた。
「悲鳴」だった。
東日本大震災で被災した方たちや、動物たちは、確かに辛い経験をしただろう。
そういう意味では「可哀そう」だし、明暗で言えば、「暗」かもしれない。
震災のその日まで、家庭で大切に飼われていたことが、ひとめでわかる子たちだ。
人間が大好きで、お手もおすわりも出来るし、立ちあがって、前足を合掌するポーズが得意な子もいる。
家庭で愛されてきた彼らは、被災した家族が迎えに来てくれれば、もとの家庭に戻ることが出来る。
どうしても飼い主が現れなくても、譲渡会で里親さんに託されることが、約束されている。
でも、そのすぐ隣りでは、
人間に捨てられ、あるいは迷い犬になって、
明日にも命を絶たれようとしている命が溢れかえっているのだ。
彼らに「明」はない。これ以上ない、「暗」だ。
里親を探している動物たちの情報なら、ネットに星の数ほど掲載されている。
愛護センターでは定期的に、譲渡会も行われている。
期限が来たらその命を絶たれてしまうが、
「今ならまだ救える命」の悲鳴がこんなにたくさん聞こえる。
それでも、ペットショップには生体販売が余るほど展示されていて、
日本では、年間数十万頭もの動物たちの命が殺処分されている。
天災よりも本当に恐ろしいのは、
「命を捨てる」人間だと思う。
この悲鳴を聞いて、その意味に気がついたとき、
胸をかきむしりたくなるように苦しかった。
被災犬ボランティアと並行して、
2年前からお手伝いしている150匹犬猫ボランティアでは、
代表の方が、「いまいる子たちの最後の一頭まで、面倒を見ていく」と仰っていて、
全幅の信頼がおけるボランティア団体だ。
通い慣れた犬舎、犬たちの性格やクセもすっかりわかっているし、
愛おしくて仕方ない彼らに会いに行くのは楽しみで、
彼らのお世話だけしていれば、どれだけ心が安らかかわからない。
でも。 150匹犬猫ボランティアにいる動物たちも、
もともとは人間に捨てられた子たちばかりなのだ。
そして、「150匹犬猫ボランティア」が立ち上がらなければ、
彼らの行きつく先も、愛護センターであったのだ。
あの悲鳴が、彼らの声だと想像すると、身の毛がよだつ。
あの中にいる子たちと、被災犬と、愛されている犬たちと、
いったいなにが違うだろうか。
まったく同じ、人間を信じてきた動物の命だ。
愛護センターが犬を殺すんじゃない。
心ない飼い主が、犬を殺すんだ。
自分の責任を、他の人間に押しつけて。
あの悲鳴に気づいたからには、
これから通うのは、身を削るような苦しさを伴うだろう。
でも、その苦しさを忘れないためにも、
被災犬たちのお世話は続けようと思う。
被災犬たちが無事に飼い主と再会出来れば嬉しい。
飼い主さんが来なくても、
優しい里親さんに貰われてくれれば幸せだ。
それまで健康にいられるように、
毎日、ボランティアもセンターの職員さんも、
いまは、汗だくになってお世話をしている。
おやつをあげる時。歌を口ずさみながら散歩する時。
抱きしめてほおずりする時。
被災犬たちの嬉しそうな表情は、
私のやっていることが、けして無駄ではないと思わせてくれる。
私との散歩が、彼らの「楽しい記憶」のひとつになればいい。
その一方で、
心ない人間の身勝手で、殺されていく夥しい数の動物の命がある事実を、
私は心を削りながら刻みつけようと思う。
きっとこの大震災では、
心身を削るような思いをしている人たちは大勢いたと思う。
家族や友達や家やペットを津波に流されたり、
放射線量の高い村に、大切な家畜やペットを、
涙ながらに置き去りにしてこざるを得なかった人たち。
がれきの中から、何万という遺体を捜索してくれた人たち。
東北の被害映像を観て、心を痛めた、他地方の人たちも。
●これから犬を買おうとしている方へ●
ペットショップへ行く前に、
まずは里親募集のHPや、愛護センターの譲渡会を思い出してください。
その中で 3匹の猫を置いてきたお母さんは
両手いっぱいのキャットフードを抱えて自宅に戻りました。見つかったのは2匹の猫。不安そうだったけれど最後は美味しそうにエサを食べていました。
後日ペット専用に引き取る車が来るそうですが、このお母さんが身を寄せている家の孫はアレルギーで 猫を連れてはいけないそうです。
「必ず戻って来るからね。元気で待っているんだよ」そう言って離れる時のお母さんの気持ちを思うと心が引き裂かれそうでした。
きっと 引き取りに行きたくても行けない人もたくさんいるのだと思います。ほとんどがそうだと信じたいと思います。
ペットは家族です。そう思って育ててきた人たちは苦しみながら離れて暮らしているのでしょう。命の重さは同じだけれど優先順位をつけなければならなくなった今の状況。
改めて 震災と人災の恐ろしさを感じています。一匹でも多くの命が幸せになれますように。こころからそう願っています。
処分される犬たちの声を聞いた日は、
頭がどうにかなってしまいそうに
苦しみました。
おっかさんのコメントを読んだ後、
私も一時帰宅でペットの餌を持って
自宅に戻るひとたちや、
家畜と離れざるをえない人たちの
映像をニュースで観ました。
そして、今日は、お世話してる非難犬の一頭が、
飼い主さんと再会しました!
人間ですらも、生きるか死ぬか。
家族や家を失ったひとたちがたくさんいて、
今も避難所で、満足な食事が出来ないひとたちも大勢いらっしゃる。
その方たちが、離れ離れになった犬たちを、
どんなに心配していることかと思います。
だから、被災犬たちのお世話、
頑張ろうと思いました。
ありがとうございます。
一行のメッセージから、
あなたのたくさんの気持ちを感じるよ。
OK、がんばる。
ありがとう。
センターのボランティアに行きたいのですが、
きのこさんのお話を読んで、ますますその思いが強くなりました。
ボランティアの数は足りていますか?
私でも、できることはあるでしょうか…
足手まといにならないか心配で、行くまいか悩んでいるところです。
愛護センターでは、GW以降、
ボランティアの数が減り続けているようです。
私自身も、「あと何人かいれば、
もう少し余裕を持って、
犬たちを散歩させてあげられるのでは」
と感じたりします。
迷われることは全くありません!
ぷりんさんが来てくださったら、
とてもありがたいです
わんこたちは、飼い主さんがどうしてもみつからなければ、
里親さんを探すそうですので、
ボランティアもそれまでの作業なんだろうと思いますが、
いまはまだわんこたちは不安でいっぱいな日々を送ってると思うから、
わんこたちと触れ合って、
楽しい思い出をたくさん作ってあげたいと思っています。
一緒にがんばりましょう
きのこさんにそう言ってもらえて、少し気持ちが軽くなりました。
頭でばかり考えていないで、ぽーんと飛び込んでみようかと思います。
わんこたちと、いっぱい遊んであげたいなぁ
子供たちが、学校に行っている間だけでも、少しでもきることを頑張りたいです。