お盆休み、神々の伝説に彩られる高千穂を訪れました。
何日かにわけて、宮崎の旅を書こうと思います。
予備知識もガイドブックもなく初めての高千穂でしたが、
足を踏み入れれば自然と神話の世界にひきこまれるような、
ただのPR文句ではない、実際に五感で森羅万象の中に神様を感じた気がした旅でした。
いってみてから初めて、いろんな知識をその土地で仕入れることが出来た。
ガイドブックとかで予習せずに、ふらっと訪れて感じるものを信じた方がいいかもしれませんね。
高千穂渓。五ヶ瀬川が阿蘇溶岩を侵食したことによって出来たV字型の渓谷で、
国の名勝・天然記念物に指定されている。
私たちは、高千穂神社に車を停め、遊歩道を歩いて渓谷のボート乗り場に向かった。
高千穂神社は、「天津彦火瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)」など天孫降臨に関連した
6柱の神様の総称である「高千穂皇神」が祀られている。
「天孫降臨」は、高千穂滞在中に何度か目にすることのある、高千穂伝説のもととなる言葉で、
天上よりニニギノミコトが神々を率いて高千穂に降り立ったというものです。
渓谷に向かう遊歩道からも、渓谷をたゆたうボートの光景が見える。気持ち良さそう!(下)
係員さんの話によれば、11時現在でボートは4時間待ち。それでも予約しに向かった。
予定の時間に乗り場に戻ればいいので、その間渓谷を散策して過ごした。
運賃100円のシャトルバスが頻繁に行き来しているので、それに乗って、
各停留所にある展望場所や、お土産やさんをみてまわる。
車で出かければもっといろんな場所に行けるが、混雑するお盆は、
一度駐車場から車を出せば、二度と入れないほど、駐車待ちの車も行列になっている。
混雑する期間中でなければ車ででかけられるだろうし、そもそもボートもすぐに乗れるのかもしれない。
4時間待って、30分2000円のボートに乗る。
谷底の水の上から見上げる断崖は迫力があり、滝のすぐそばを通っていく。水しぶきも気持ちいい。
伝説の、「真名井の滝」。日本滝100選に選ばれている。日本の水の始まりと言われる泉からつながる滝だ。
乗り場で売られている「かものえさ」を求めて、ボートのあとをついてくるカモさん。
オールにぶつかりそうでこちらはひやひやするけど、ここの主であるカモさんの方は慣れたもの。
「
私の故郷三重県には伊勢神宮があるが、天照大神や天岩戸などの言葉は、三重でも馴染みの深い言葉だ。
詳しくは知らなくても、その呪文めいた響きは、自然と目や耳から入ってきて、三重県人にとっては懐かしいものに感じる。
伝説によれば、神々をひきつれて高千穂に降り立ったニニギノミコトだが、当時この土地には水がなかった。
そこで、「天村雲命(あめのむらくものみこと)」という神様が一度天に戻って、水の種をもって帰ってきた。
この水が、高千穂の槵触神社(くしふるじんじゃ)の下にある、ケヤキの巨木が包み込むようにしてある泉であり、
「天真名井(あめのまない)」と呼ばれている。そこから繋がるのが、先ほどの「真名井の滝」だ。
伊勢神宮の水源は、ここの水を高千穂真名井から丹後国をへて伊勢に運ばれたものなのだという。
遠く離れた宮崎県の高千穂と、伊勢神宮との不思議な繋がり。
高千穂神社に足を踏み入れた時、伊勢神宮と似ている、と感じた。菊花紋章のせいもあるかもしれない。
高千穂神社では、夜神楽の公演があるということで、温泉の後で再び訪れた。
次の記事で。
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