犬とハナウタ

山歩きブログだった「山とハナウタ」改め「犬とハナウタ」として再スタート。雑種犬ゆめとの暮らしや日々のことなど。

石巻へ

2011-06-22 | ハナウタ(日記)

先日とは別の、被災者の方に物資を届け、石巻に行った。

太平洋に面した、サンファンバウティスタや漁港などへ向かうのに、

幾度か通った牧山トンネル。

トンネル内を走行する間、「こんなに埃っぽかったかな・・・」と感じたが、

そのわけはトンネルを抜けると、次第に明らかになってくる。

ボランティアに行かれた方の話や報道で、

「まるで戦場のようだ」と表現されているが、本当にそう感じた。

私は戦争を知らないけれど、空襲の後はきっとこんなふうだろう、と思った。

埃っぽいのは、がれきを処理する災害救援のトラックや自衛隊の車が、

ひっきりなしに働いているからだ。

沿岸部は信号もまだ稼働しておらず、警察官が誘導している。

集積場は、見上げるほどのがれきの山が、まるで要塞のように聳えていた。

既に解体されて更地になっているところもあるが、

半壊・全壊した家屋が殆どはまだそのままになっている。

津波に押し流されたのか、向こう側まで吹き抜けになったショッピングセンター。

石巻で、何か地元のものを買っていこうと考えていたが、

沿岸部はまだとてもそんな雰囲気ではなかった。

サンファン館も、石森漫画館も休館中。

幹線道路沿いや、合同庁舎より高速寄りでは、大型チェーン店が開店し、

石巻河南インター傍のイオンも営業していた。

ただ、仮設住宅のある場所からはだいぶ離れており、

車が無ければ買い物もままならない。

仮設住宅近くの総合運動場は、自衛隊の寄宿場になっているようで、

自衛隊車やテントがびっしり並んでいて、見たことのない光景だった。

支援物資で、「ハエたたき」という希望があったのも、行ってみてよくわかった。

今日の宮城県内は、最高気温33℃。

この時期としては尋常でない暑さで、じりじりと照りつける太陽の下、

もわん、と熱風に乗って、市街地には魚の臭いがひろがっており、

運転しながら目視できるほど、ハエが発生していた。

避難所になっている学校や、仮設住宅で生活する方々が、

必要とするものをタイムリーに把握する必要があるのだ、と実感した。

 

※前日の記事にも紹介したが、ボランティアプラットフォームというサイトでは、

支援を必要としている方々の希望を、具に知ることが出来る。

避難所の子供たちがぬいぐるみを欲しがっています、とか、

お年寄りで集まって使う囲碁セットを希望しています、とか。

必要とされているものが、あなたの家にもあるかもしれない。

 

半壊した家屋の前では、災害ボランティアの大学生らしき若者たちが、

泥だしや片付けをしていた。

自衛隊も働いていた。

被災地のために頑張っているひとたちがたくさん、いる。

 

これから東北地方は梅雨入り。

湿度や暑さも厳しくなってくることと思う。

被災者の健康が心配だ。

国は、くだらないもめ事などしていないで、早急な対応を。

 

 

 

 

 


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