震災直後から、宮城県動物愛護センター内で保護されてきた、被災犬たち。
被災犬保護本部が3月11日で閉鎖されることになりました。
たくさんの犬たちが、新しい里親さんのもとに旅立ち、新しいスタートを切りました。
ボランティアたちは、嬉しくもなんだか切ない思いで、犬たちの門出を見送ってきました。
でも、震災直後の最初からいたガブコ、いや失礼、47番の柴犬の女の子は、
最後まで貰われずに残ってしまいました。あと少しだけど、思いきりお散歩しようね。
ガブコは雪が大好き。いつもじっとおとなしくしているけど、雪の中では全身で喜びを表現します。
嬉しすぎて
嬉しすぎて
嬉し過ぎてあー、もう楽しい~
彼女は体に触れるとご機嫌ナナメになるので、
抜け始めた毛が、ブラッシングしてもらえずにボサボサのまま。
ひとに媚びない、我慢強い、そんなこの子が雪の中で大喜びする姿は見ていて本当に嬉しいです。
きっと震災前は、飼い主さんに大事に飼われていたんでしょう。飼い主だけに忠実な、柴犬。
被災犬本部の子たちとは別ですが、個人的にはこの子も気にかかる。↓↓↓
愛護センターに収容された成犬で、譲渡対象になったものの、
譲渡会に出てもいっこう里親さんが決まらない、「チャオ」。
5連敗だか6連敗だかだと聞きます。
一緒に譲渡会に出た子たちは、次々決まっていったのだよね。
たれ耳と、つぶらな瞳が可愛いチャオ。
君にもきっと春が来る あきらめないで、がんばるんだよ。
長いお付き合いをしたワンコ達、それぞれの新しい家族、そしてお家にかえれるのだから、喜ばなければ、いけないのですが、ちょっと寂しさを感じてしまいます
あと本当に少ない時間、少しでも多く、接する時間を多く取れるように頑張ります
最初の頃は筋肉痛に悩まされ、猛暑の日は弱音をはきそうになったけど
きのこさんスタッフさんボランティアさん、みんなみんな良い方で楽しかったです
ゴールを迎えて、みんなバラバラになっても
センターでのこと思い出しながら頑張ります
あと少し…
被災犬ボランティアに関わってきた皆さん、
本当にあともう少しですね。
震災直後は、まだ自分の気持ちや生活も不安定で、
なんとなく不安の中でたくさんの被災犬たちと接し、
私の場合は、犬しか見えていない状態でした。
でも犬たちのおかげで、精神的な支柱を得ることができ、
犬たちと会うことが本当に毎日楽しみでした。
助けられたのは自分のほうだ、と心から思います。
長かったようでも、あっという間のようでもあり、
どちらにしても、とても中身の濃い1年でした。
旅立って行った犬たち、これからまた旅立つ犬たちの幸せを願い、
あと少し、頑張りましょう
被災犬保護本部は、宮城県獣医師会さんが管轄しています。
最後まで貰われなかったわんこは、
管轄している獣医さんの動物病院で、
ひきとられることになるようです。
動物病院で、ひきつづき里親さんを募集するようです。
被災犬たちのいるセンターには、
毎日必ず、獣医の先生がいらっしゃって、
犬たちの健康管理や治療など、
どんな小さなことにも心配りをしてくださって、
私達ボランティアもそれはそれは心強かったです。
今後も、先生たちがついていてくださるから、
犬たちは安心です^^
すべての被災犬たちの幸せを、心から祈っています。