北海道旅行で大きく変わったことは、ヒグマに対する先入観。
これまで、趣味の山歩きをするにあたって、
クマに対する注意事項や、クマの生態などは頭にいれてあるつもりだったけど、
北海道では実際に間近で、たくさんのヒグマを観た。
動物園、ヒグマ牧場をはじめ、
森の中に放し飼いにされているヒグマをバスの中から観察するベア・マウンテン、
そして車で宿の近くを走行中、野生の子グマに遭遇!
三国峠を過ぎ、大雪ダムから層雲峡へ向かう途中だ。
助手席に座っていた夫の2~3M先に、ヒグマの子が。
窓はあいてる状態だ。
まだ小さくて、推定2歳くらいだろうか。あどけない。
他にも2台くらい、驚いた車が路肩に停めて子グマを車中から見ていたが、
子グマは車に興味を示すでもなく、ただ草むらの木の実や花を食べていた。
子グマの近くには必ず親グマがいるといわれる。
可愛いからといって、迂闊に近づいてはいけない。
だけど、こんな車道まで出てくるなんて、親にはぐれて一匹でいたのだろうか。
事故に遭わないように気をつけるんだよ。
北海道でヒグマをたくさん見て感じたことは、ヒグマはけして「悪人」ではないということ。
私は犬が大好きだけど、クマも、
こちらがなにもしなければ、わんこと同じような目をしていた。
彼らはただ、自分たちの森に住み、
いつもと同じように、木の実や昆虫を食べているに過ぎない。
そこへ、私達人間が踏み入って、
「ぎゃー!クマ!クマだ!!」と騒ぎ、(ちなみに騒いではいけません)
クマに敵対心を抱き、いまにも襲いかかろうとするもんだから、
クマだって、自分や子供を守るために立ち上がらざるを得ない状況になる。
しかも最初から襲おうとせず、クマはまず立ち上がったり声をあげたりして、
「はやくどこかへ行ってくれ」と合図している場合もあるのだ。
いままではクマとの遭遇がただ怖くて、
今回、黒岳~旭岳や大雪高原を歩く予定だったから、
強力なトウガラシで出来たクマスプレーも購入した。
でも、もともと森の住民であるクマに出会ったからといって、
そんな酷いものをかけられたりしたら本当にクマが気の毒だ。
森や山で、まずはクマに出会わないように、人間が注意することが必要。
クマ鈴や、ラジオ、大きな音を出すなどして、
「今から人間があなたの庭を通らせてもらいます」と教える。
まだ学習の足りない子グマは別として、
クマはわざわざ自分から人間に寄ってはこないと言われる。
クマスプレーは、もうどうにもならない時のためのお守りだ。
使わなくてすむように、人間が十分に注意しなければいけない。
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