今日は電車にのる、と決めて、午前中の雨があがってから、電車に乗りにいった。 熊本市内を走る市電にのって、
熊本駅へ。(左下) このあたりまではよく、白川の堤防沿いを自転車で走って、駅前の図書館にくる。
引越しの時に博多から新幹線に乗ったけど、在来線にのるのは初めて。 ふんふん、いろんなきっぷがあるね。(右下)
(下)ほう。 これが九州の形。1、2、3、4、5、6、7・・・と沖縄と・・あれ、あといっこは??
どこ行きでもいいから電車にのって、終点まで本を読もう、と決めていたので、適当に飛び乗った電車は「天草三角(みすみ)行き」。
三角西港には以前、車でいったことがある。電車でははじめてだ。
電車で本を読むつもりだったものの、初めての路線、行くつもりの駅がどういう感じなのかもわからない電車のなかでは、
車窓から見える景色も、座席も、アナウンスも、乗ってる人も、なにもかもが新鮮で、とてもまんじりと読書などできるものじゃない。
稲刈りの終わった田んぼ、まだ黄金色の田んぼ。セイタカアワダチソウ。山。遮断機の音が通り過ぎて行く感じ。
降りた遮断機の手前で、電車が通過するのを待っている車。どうもすいませんねー。(ふだん、車に乗ってて踏切で止まるなんて
なんでもないことだけど、電車からみるとこんな感じか、と改めて感心する)
画像に紗がかかったように見えるのは、そういう窓ガラスだったせい。オブラートを貼りつけたようなガラスだった。でもいい具合です。
そのうち、海が見えてきて、あわてて反対側の座席に移動した。海だー(下)
天草方面の電車に乗ったのだから、海が見えるのはわかりそうなものなのに、なんの想定もせずにのっていたから嬉しかった。
果たして、終点の三角駅(熊本から1時間)は素敵な駅舎だった。(下) 目の前は三角港、遊覧船のりばがあった。
せっかく来たので、そのまま乗ってきた電車で引き返すのももったいなく、駅前の「10分100円レンタカー」で
1時間600円でアルトを借り、三角西港まで走った。前に車で行ったとき、あそこにはこじゃれたお店がたくさんあったから。
三角西港は、宮城県の野蒜築港、福井県の三国港とともに明治の三大築港と呼ばれ、
この三角西港は近代的港湾としては日本最古だそうだ。(宮城の野蒜は被災しましたね・・・)
海のみえるカフェ(和蘭館)で遅いランチを食べながら、ようやく持ってきた本をひらいた。
潮の香りがした。 小型船のぽぽぽぽぽ という音がした。 波がきらきら光って眩しかった。 そして半袖でもいいくらい、暑かった。
いま歩いているこの道が いつかなつかしくなるだろう
いま歩いているこの道が いつかなつかしくなればいい ・・という斉藤和義の歌詞があったっけ。
帰りの電車の中からまた海をみていた。 「望郷」という言葉が浮かんだ。
例えばこのへんから大きなスーツケースを持って、政治家になろう!とかアーティストになろう!とか、
それに限らないけどなにかを志して都会に出て行って、思い出す故郷がこんな景色だったら、そりゃ帰りたくなるよなーと思った。
でも、帰りたいけど容易に帰るに帰れない距離、というところが、九州人の底力なのかもしれない。
そういう私の生まれと育ちは、
日本のだいたい真ん中にあって、海も山もあって、なんとなくなんでも中間的なために、
のほほんとしていて闘争心に欠ける、と言われる、三重県でした。
≪追記≫熊本の方に教えて頂きました。
Q.九州は9つ?
A.NO.
( 以下、青字、教えていただいた通りに転記させていただきますm(_ _)m )
現在(九州)の県は、7県プラス沖縄。
律令時代(奈良とか平安朝)に、
「筑前、筑後、豊前、豊後、肥前、肥後、日向、大隅、薩摩」の「九」州に分かれていた。
肥前が長崎と佐賀、筑前筑後と豊前の一部が福岡、豊前の残りと豊後が大分、
肥後が熊本、薩摩大隅に日向の一部が鹿児島、日向の大部分が宮崎。
鉄道の駅名等に残っているものも。熊本と大分を結ぶ「豊肥本線」など。
すごっ・・・自分、バカですいません
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