午前中、ひとりで金峰山に行ってきた。
金峰山は「登山」という程ではないから「散歩」とする。それでも結構汗をかく。
低山のときの服装はあまりはりきらず、「そのへんに買いものでも」というような格好。
・・に見せて、よく見れば機能性はちゃんと考えたものを身につける。 速乾性、吸水性、UVカット。
O型は蚊に刺されやすいので、虫よけスプレーも欠かせない。
山頂にある金峰山神社の入口のところに、「参拝回数〇〇回」と名前が書かれている掲示板があって、
そこに名前を連ねよう、という野心?があったのだけど、
「どうやったらあそこに名前かいてもらえるんですか」と山頂の売店のひとに聞いたら、
金峰会という登山の会に入会しなくちゃならないんだそうだ。そういえば掲示板の端に「金峰会」って書いてある。
んじゃだめじゃん、と速攻諦める。私は山での集団行動が苦手。「二人」までしか経験がない。
集団で山に登ったことがないからわからないけど、集団で登るときっと、
自分の世界に入り込んでいることが出来ないし、好き勝手な会話ばかりはできないだろうし、
登りながらも誰かの話をちゃんと聞いて、「うんうん、なるほどねー」的なことが要求される(ような気がする)。
なので、成績優秀者?に名を連ねるのは諦めて、自分で勝手に数えることにする。今日は2回目。
まだまだ「秋の森」には程遠いけど、それでも乾いた葉っぱがふと目の前に落ちて来たりする。
葉っぱが落ちるとき、「さん」という音がする。 「さん」。
この山にはアサギマダラがたくさんいる。1回目に見かけた時は感激したけど、たくさんいるのだ。
アサギマダラに導かれるようにして登り、おなじく導かれるようにおりてきた。
アサギマダラは旅する蝶。 1年の間に、日本本土と南西諸島・台湾の間を往復する。
福島の西吾妻山では、移動調査のため、羽根にマーキングされたアサギマダラをみたことがある。
アサギマダラは風に乗って、ふわふわと、羽ばたくのではなくて「浮かぶように」森の奥へ消えて行く。
登りの途中では、はやくもヤマガラが、「落花生もってる?もってる?」と寄って来た。
「まだ持ってないよー、上に着くまで待ってねー」と言いながら登る。
山頂の売店でヤマガラ用の落花生を売ってるのだ。ひと袋50円。
花は珍しいものがそんなに咲いてなかった。もう終わったのかなあと思っていたら、
行き違ったおじさんが「車道を通ればたくさん花が咲いてるよ」と教えてくれた。次は車道を歩いてみるか。
小さなトカゲを5回もみた。最初はぎょっとしたけど、トカゲの顔はけっこう可愛い。
写真撮りたかったけど、とっても足が速いので追いつけなかった。
平日だから誰もいないかも、と思ったけど、結構登ってる人はいるもんだ。山頂は賑わっていた。
私は神社にお参りし、おみくじをひいて(吉でした)、売店で落花生を買うと、
ベンチに座ってヤマガラにモテモテになった。 このために来たようなものだ。
私の落花生めあてだとわかっていても、嬉しくてしょーがない。
またこよう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます