犬とハナウタ

山歩きブログだった「山とハナウタ」改め「犬とハナウタ」として再スタート。雑種犬ゆめとの暮らしや日々のことなど。

「火の国」のきのこ、始動!

2012-07-14 | ハナウタ(日記)

ご無沙汰しました。きのこです。
夫の転勤により、東北仙台から、この7月に熊本市へ引っ越しをしました。



辞令を受けてから住居に落ち着くまでのこの怒涛のような約1ヶ月、
過労とストレスでほとんど酸欠状態でしたが、あれは山頂を目前にして、
もうあと一息で登りきる、といった時の状況に似ていたかもしれません。

新居に落ち着いて1週間が経ち、ようやく今夜からPCも使えるようになって、ひとつ山を登りきったように思います。
自分に「お疲れ様でした」。



仙台宅を退去する日も、熊本に入居する日も、幸い晴天に恵まれたのですが、
ここ数日の記録的大雨、「経験したことのない大雨」によって、
新天地の熊本県や九州隣県では大きな被害を受けました。

車や木材、橋などをことごとく破壊しながら街へ襲いかかってくる水の映像は、
東日本大震災での津波を連想させずにはいられません。
地元新聞の一面には、「阿蘇豪雨 14人死亡」の大きな見出しと、亡くなられた方々の名前や顔写真が掲載され、
まるでデジャブのような恐怖と不安を感じました。

新しく住むことになった熊本市の中心部でも、
市街地を流れる白川が氾濫水域を越え、避難指示が出るなど一時騒然となりました。
自衛隊が出動し、防災サイレンが鳴り響き、ヘリが飛び交う状況は、
どうしても東北の記憶を呼びさまさずにはいられませんでした。

幸い、私の住む地域は被害もなく、うちは高層階なので、
万が一水が越えてきても、避難するより家から出ないのがいいのかと考えています。
今日も朝から、轟音を伴ったすさまじい豪雨と雷鳴で、外は真っ白く視界を奪われていました。

が、中心部近辺には被害はなく、午後になると晴れ間ものぞくようになりました。
夕方は綺麗な夕焼けだったので、明日は雨から解放されるのではないかと思っています。
被害を受けられた地域の方々に、心からお見舞いを申し上げます。
東北沿岸部で災害ボランティアを経験してきたので、ボランティア道具がひととおり揃っている。
生活が落ち着いて、なにか自分がお手伝い出来ることがあればお力になりたいと思っています。

こんな中で不謹慎かもしれない、とすこし後ろめたかったのですが、
今日は市街地で、「ゆかた祭り」というのがあって、
街でポスターをみた時から楽しみにしていたので、夕方、ゆかたを着て街に行ってきました。
後ろめたい気持ちでイベントに出かけるのも、いつか経験したような感覚です…。

熊本にきてまだどれだけも経っていませんが、
路面電車の音で目覚め、昔ながらの商店街や家屋が残るこの城下町を、私は既にとても好きです。
番台に看板チワワのいる近所のお風呂やさんにも行きました。

そして今日は「ゆかた祭り」なるものでした。そんなに大々的なお祭りではないようでしたが、
「縁日も出るし、ゆかたで街に行くと特典がいっぱいだよ」というイベントです。
雨の上がった街に、女性の浴衣姿は見ていて、とても心晴れやかになるものでした。
私も浴衣を着て、夕暮れから出かけて行きました。
私は浴衣をたくさん持っていて、赤、水色、濃紺、と今日着て行った縮緬の4着。最近はこの縮緬ばかり来ています。
祖母が縫って母が若いころに着ていた浴衣で、涼しくてとても気にいっているのです。

ここ数日、イオンや商店街でも大雨災害への募金箱が設置されているので、募金してきました。

なにより、熊本に来て、東日本大震災への協力姿勢を強く感じます。
下は、転入届を出しに行った熊本市役所の正面玄関ですが、ど真ん中にとても目立つ募金箱が設置されています。

商店街の店舗や、阿蘇のサービスエリアにも、東北への募金をお願いします、と書かれた募金箱があり、たくさん募金が入っています。
私は東北人というわけではないのですが、東北愛が強いつもりでいるので、とても有り難く、心にじんときました。
九州の大雨災害への募金も、皆さん、どうかよろしくお願いいたします。

そして今日のお祭り会場であるアーケード内に、気仙沼からのブースがありました!
まるで異国で故郷を見るようで、すごく嬉しかった。

東北支援ブースに設けられた、被災地の写真パネルを熱心に見ていらっしゃった外国人のカップル。
男性のかたは津波でめちゃめちゃになった住宅を見て、「Oh…!」と深いため息を漏らしていました。

熊本市内にある藤崎台県営野球場では、8月に「東北被災地親善野球大会」が開催されます。
熊本にいると、「東北」の震災のことを目にする機会が、正直意外だったほどに、多いのですよ。

日本のどこにいても、自然災害から逃れることは出来ないとつくづく実感しました。
自然の猛威の前に人間はとても非力だけれど、共感し、助け合うことが、前を向いて生きて行くことだと感じます。

さて、気候条件の厳しいらしい熊本で、これからハラをすえて暮らしていきます。
熊本は宝物の詰まった迷路みたいな街で、わくわくします。これからたくさん歩きまわりたい。
どうぞよろしくおつきあいくださいませ




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2 コメント

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Unknown (N家(たけ))
2012-07-16 20:16:59
こんにちは。
熊本城の写真が素晴らしいです!!
一度は行きたいと思ってますが、なかなか。
去年行く予定だったのですが、節電対応で木金休みに代わってしまって、家族で休みが合わず中止になってしまったし。
これから九州レポを楽しみにしてます。
返信する
お見舞い申し上げます (白鳥)
2012-07-27 00:10:52
ご無沙汰しています。

九州北部豪雨のニュースを耳にするたび、
きのこさんのことを想っていました。

わたしの中学の先輩のお母様が熊本出身で、
「夏は猛暑、冬は厳寒、降れば土砂降りと、
とにかく激しい気候なのよ」
と おっしゃっておられたのを思い出します。

そうした気候の土地に育った人は、気象も荒く、
「酒とけんかが強くなければ男じゃない!」
といった方が多いとか

その割に、やさしい人もいらっしゃるのですね

慣れない土地で大変かと思いますが、
どうかご自愛ください
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