犬とハナウタ

山歩きブログだった「山とハナウタ」改め「犬とハナウタ」として再スタート。雑種犬ゆめとの暮らしや日々のことなど。

【7】薬莱山(やくらいさん)(宮城県)

2010-05-08 | 東北の山歩き
2010.5.8
am9:50登山口

空は夏のように晴れ渡っていました。
若草色が眩しい、
加美町小野田の薬莱山に行ってきました。

薬莱山は標高553Mの小さな山ですが、
草花や緑が好きな私たちにとっては、
こういう低山が楽しいです。
もちろん、高い山の山頂標識と
並んでみたい欲求もありますが。

途中、「かっぱのふるさと」となっている、
(遠野じゃないけど、ここもかっぱ??)
見出しの写真は、色麻(しかま)町付近の風景。

鳴瀬川を渡り、「やくらい薬師の湯」の看板を目指して走っていくと、
「やくらい薬師の湯」を少し通り過ぎたところに、
大きな鳥居が見えてきます。

やくらいガーデンの駐車場に車を停め、
この鳥居から300Mくらい歩いたところに
登山口があります。

今日の山歩きはなんといっても、
新緑の若さが眩しかったです。


ここから、一段一段がとても高い、
706段の階段を登っていきます。

ひたすら続く急な階段に、
気温が高かったので、汗びっしょりになりますが、
岩場もないし、50段ごとに標識がたっているので、
今だいたいどの辺りまで登って来たのかが分かって、
精神的にラクです。

ツツドリやシジュウカラなど鳥の声を聴いたり、
緑を眺めながら、楽しく登りました。
整備された登山道なので、お子様連れでも大丈夫。



550段地点からの眺め。あともうちょっと。

山頂に到達!眺望、ばっちりです!
もう少し歩くと、西に船形山、月山、
東に栗駒山が見える場所があり、
望遠鏡も設置されています。

山頂では予想外の展開が。
山頂にあるお堂は、普段は閉じているのですが、
明日はこの神社のお祭りということで、
白い法被を着た村の人たちがお堂の中に。
「お疲れ様でした、よくおいでくださいました」
と思いもかけない歓迎を受けました。
村の人たちは昨日の夜からこのお堂に泊まり込み、
神様にご奉仕して、明日がお祭りなんだそうです。

お財布を探す夫。

お賽銭を入れ、お参りをすると、
神主さんがご祈願をしてくださいました。
なんともびっくり。

村の方たちから話を聞いている、夫。

お堂から5分くらい歩くと山頂標識があります。
その途中にいらした、姥神様。
ちょっとこわいお顔です。
なぜか鋏やナイフなど、刃物が供えられていました。

鳥の声に立ち止まったり、
写真を撮ったりしていたわりには、
登山口から1時間弱で登れました。

山を下りるには、三か所道があるそうですが、
登ってきた道が一番眺望がいいということで、
もと来た道を下りました。

下りの途中で、「天城越え」のような着物を着た、
とても印象的な老婦人に出会いました。
大きな声で、歌うように話しながら、
いっぱい鈴がついた杖を片手に、
一人でゆっくり登っていきます。
「ふるさとの村へようこそ!
おふたりに幸せがたくさん訪れますように!」
と手を振って見送ってくださいました。

なんだか不思議なことがいろいろあった、
楽しい山歩きでした。

薬莱山は、「ちょっと山登り」には最適な、
ほどよいお山です。
やっぱり山はいいなあ、とほこほこ幸せな気分で
帰ってきました。

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