西本願寺ボランティアセンターから作業に行ってきました。
仙台市宮城野区蒲生にあるお宅の泥出し作業。
今日は、鹿児島、広島、東京から駆けつけてくださっている方々とご一緒でした。
年齢層も、高校生から60代の方々まで幅広いです。
床下の梁の下には、堆積した砂や泥が積もっている。梁の間で中腰になりながらの作業です。
ひと部屋めはまだみんな元気で、泥の下のコンクリート面が見えてくると、嬉しくて歓声をあげました。
が、延々泥を掻く作業が続くうち、次第に皆無口になり、黙々と作業に集中していました。
私も様々なボランティアをしていますが、個人的には、
これまで経験した中で、「腰の痛さ」では、今日がもっともキツい作業でした。
ひたすら掻いても掻いても、どこからかこぼれてくるような砂や泥と格闘している間、私の場合は、
「安部公房の『砂の女』みたいだ」 と思ったり、
疲労が溜まってくるにつれて、なんだかぜんぜん関係ないことに腹が立ってきたり、
それはそれは様々な、とりとめのない事柄が、頭の中を次から次へと駆け巡るのでした。
睡眠中、夢を見ている時って、こういう状態なのかもしれない。
それはどこか登山にも似ていて、ひたすら「自分との闘い」でした。
でもそのとりとめのない「ひとり脳内問答」の末、私の辿りついた結論は、
「ボランティアは、自分のためにしているのだ」ということでした。
結論までの中間説明がないので、よくわからないかもしれませんが、
私も途中経過をよく覚えてないので、まあ、出た結論だけ書いておこうと思います。
そんなこんなで、床下の泥はこんなふうに、綺麗になりました。
みんなで掻きだした砂や泥を詰めた土嚢の山。
作業終了後、ボランティアさんたちと「津波復興支援センター」で休憩していると、
地元のおばあさんが、
「あそこの家でこれから餅まきがあるんだよ」と私達に教えてくれて、
おじいさんの軽トラに飛びのって、走り去っていきました。
年配の方の方言がはっきりと聞き取れず、きょとんとしていた私達。(私も仙台4年生)
でも、「確かに『餅まき』と言っていたようだ」ということになり、
ひとがわらわら集まっている方へ行ってみることにしました。
家を新築する時、火事や災難に遭わないようにと願って、その家で餅を撒く風習なのだそうで、
ご近所の人々が晴れやかな表情で集まり、いまかいまかと待っていました。
私達が餅まき初めてだというと、「ほらほら、もっと前で!」と中に入れてくれて、
近所のひとたちと一緒になって、撒かれる餅を取りに行きました。とても晴れがましく、楽しく、嬉しいひと時でした。
新築の家の幸いを祈るものなので、火事にならないように、拾った餅は、焼いて食べてはいけないのだそうです。
お湯に入れたりして温め、あんこやお醤油をつけていただくのだそう。嬉しいお土産になりました。
こうして近所じゅうで新築を祝ったり、被災した家も泥が綺麗になったり、
すこしずつすこしずつ明るい方へ、前進していくような気がします。
「勝手に」復旧、復興していくのではない。
人々の思い、人々の力が、前に押し進めるのだと思います。
餅まきからの帰り道に14時46分を迎え、道端にボランティア4人で立ち止まり、黙とうしました。
お疲れ様でした
頭が下がります
それでは又お伺いします
まったくそんなことはないです。
人それぞれ、事情を抱えているし、
例えば私の家族や身内が病気になったり、
自分の仕事が大変だったら、
私も自分の生活が優先になると思います。
私は幸い、自分がいま元気でいられるので、
支援が出来る立場にあることを有り難く思います。
それぞれが出来ることをすればいいのだと思います。
「復興」は、そんな小さな積み重ねですよね。
復興ボランティア、お疲れさまでした。
私も先月、そして昨日と石巻にて復興活動のお手伝いをさせていただきました。
仰る通り、復興は小さな積み重ね。
名前も知らない大勢の方々のスコップのひとかき、ツルハシの一振りがあってなりたっていることを、自身も参加して実感しました。
またできる範囲でお手伝いいたしますね。
また、Twitterを拝読いたしましたが、私と同郷ですね^^
フォローさせていただきました。
どうぞよろしくお願いいたします。
ありがとうございました!
また、Twitterフォローもありがとうございます^^
(Twitterでのお名前もかずさんでしたか?)
被災地の現状は、実際に自分の目で見ると、
まったく感じ方が違うものだと、
私も自分がそうだったので、感じます。
テレビの映像でいくら津波や震災後の映像を見ても、
人間は次第にそういう刺激的な映像に、
「慣れて」しまうものなんだと思います。
映画やゲームで刺激的なことには慣れているからでしょうか。
でも実際に「その地」に自分の足で立つと、
現実に誰かの生活が奪われたことや、
自分の身にも起こりうるということを、
肌身で実感しますよね。
今後ともどうぞよろしくお願いします。