〇11/1(火)
43℃のお風呂はものすごく幸福だ。お風呂の温度は43℃に限る。
「ものすごく幸福」と感じられるのって、なんて幸福なんだろう。
〇11/2(水)
水曜日は予定を入れないことにしていて、
いつもは「水曜どこでしょう」と称して一人でぷらぷら出歩いているのだけど、
今日は水道屋さんが来たため、午後家にいた。
マンションの外壁は今直していて、来週は地盤沈下してる駐車場の地面を埋めるらしい。
「その日は車を近所の有料パーキングに移動して、領収書をもらっといてください」
という内容のお知らせが入っていた。
ベランダの亀裂は修理が終わって、震災の前よりも綺麗になった。
ひとつひとつ、傷が治っていく。
でも日本全体でみれば、治らないままの傷もあるよね。
〇11/3(木)
車で斉藤和義の『僕の見たビートルズはTVの中』という曲を聴いていて、「震災前の歌だなあ」と感じた。
【欲しいものなら そろいすぎてる時代さ 僕は食うことに困ったことなどない】
【緊張感を感じられない時代さ(中略)ぬるま湯の中 首までつかってる
いつか凍るの?それとも煮え立つの?】
震災前はほんとにそんな感じだったよな、と思う。不足なものはなにもなく、でもどことなく不満な。
境界線はやっぱり、東日本が経験したあの日々。
めちゃめちゃになった部屋の中で電気もつかず、お風呂に入れなかった。
食料も、いつまで持つか考えながら食べた。灯のない街は、星が綺麗だった。
非常用ラジオが「仙台市の沿岸部で数百人の遺体を上空から確認」と言っていた。
テレビがつかないので、なんのことかわからなかった。なにかの間違いだろう、と思っていた。
途中から、原子炉の話をしきりにやっていた。ますますなんのことだかわからなかった。
今は、余震におびえることもなくなり(仙台では)、地に立っていること自体に感じる不安定感や、
「この先、どうなるんだろう」という恐怖感も、日常では感じることがなくなってきた。
でもふとした瞬間に、いつでもあの時の感覚に戻れる。東日本のひとは誰もがそうに違いない。
あの日を境に、もう『僕の見たビートルズはTVの中』のような感覚には、完全には戻らない気がする。
この先日本は放射能という「緊張感」と、何年か、何十年か、何百年か、つきあっていかなければならないから。
もう前の日本には戻れない。でも「前がとてもよかったのか」と言えば、そうじゃないことが、
斉藤和義の『僕の見たビートルズはTVの中』を聴けばわかる。そうじゃなかったことが、思い出せる。
前には戻らないとしても、マイナスの今から、ちょっとでもプラスの方向に日本が進めばいいなと思う。
〇11/4(金)
2件の犬のボランティアに行っている。作業に出かけるのは、午前中、昼間、夜と3つの時間帯がある。
朝、その日の予定を夫に報告する時、午前中、或いは夜だけなら「今日は朝犬」、或いは「夜犬」、
朝夜、昼夜などふたつの時間帯であれば「今日は犬犬」、まれに「トリプル犬」もある。
仕事を辞めて犬ボランティアだけしているので、水曜日以外の私の予定はすべて「犬」。
ちなみに今日は、「犬犬」でした。
〇11/5(土)
秋保へ紅葉を見に行った。
なんだか、いつになく夫がハイテンションだった。
なんでだろう。
きのこちゃんのご主人のハイテンションみてみたい(笑)!
今週はやっと?寒くなるみたい。
風邪をひかないように皆さん、気を付けてね。
そろそろまた遊ぼうね
夫のハイテンション・・・見たい?(笑)