makoto's daily handmades

菊の懸崖仕立て

菊の懸崖仕立てとか、懸崖づくりというモノをご存じでしょうか?
今くらいのシーズンは、各地の愛好家(例えば菊友会、菊趣会などという会や団体)が、菊花の展示をしていたりします。

私が子どもの頃は、まだまだ明治生まれのおじいさんという方々がいらっしゃって、菊の愛好家もたくさんいらっしゃいました。
どういうわけか、昔は菊花を趣味にしていたのは、たいてい男性(おじいさん)でした。
私の曽祖父(明治生まれ)も菊の花を趣味にしていました。

ついぞ、明治生まれおばあさんで菊花の会に入会してまで趣味にされている方には出会わなかったのですが、その理由はよく分かりません。

明治生まれのおじいさん方は、たいてい5本仕立てや3本仕立ての菊鉢(これも専用なのか、黒い寸胴な形の鉢)や、菊盆栽(小菊を盆栽仕立てにする)、懸崖仕立て(小菊を片側に大きく張り出すように形作る)に、手の混んだ作り方をしていました。

おばあさんの場合、菊を育てても、仏壇に供えるような小菊を真っ直ぐ育てるだけという感じだったように思います。
この違いは何だったのだろう?と今でも不明です。

今も各地で菊花展は行われていまして、私が強く思い出すのは、神奈川県西部の小田原城の城址公園内で開催されているものです。
まだ独身だった頃に見たのですが、数が多くて見飽きなかったです。
たしかMIFさんと一緒に見たのですが、多分彼は覚えていないだろうな、と思います。
そしてその数年後にご当地切手として、小田原城と菊の組み合わせの絵柄が発売されたときには切手シートを買った思い出があります。

今、私の身近なシニア男性の方で、菊づくりが趣味という方がいません。
昔と違って、そもそも趣味が多様化したせいか、園芸よりも楽しい趣味があるのかもしれませんね。

でも私は男性が趣味で園芸をされる姿が好きです。
女性は比較的花の綺麗さに目が行き、種まきよりも手軽な花苗を買う傾向かあると感じています。
男性は、剪定等の手入れが必要な植物を好むように感じます。
その点では男性の方が果敢に挑戦する姿勢や、こだわりの肥料づくり、品種改良などを好むのかな?と感じられます。

こういったこだわりを見かけるにつけ、やはり菊の懸崖仕立ては男性向きの趣味なのかな?と感じます。
そしてMIFさんに植物を育ててみることをオススメしたところで「育成ゲームならやるけど…」とやんわりお断りされるのだろうか?と想像しています。

コメント一覧

makoto
裕さんへ
私の実家には、いつも国華園のカタログがありました。
神奈川県に本社があるサカタのタネのカタログよりも、国華園の方が印象深かったのは、菊の花が派手に印刷されていたからかもしれません。
菊盆栽が趣味の方にお話を聞いたことがありますが、愛好家の会に入ることで、ちょっとしたコツを教えてもらって徐々にうまく作れるようになるとか。
やっぱり菊づくりは難しそうですね。
大輪菊はむつかしい
こんばんは、makotoさん。

(わが家の)仏壇に供える花代は夏場には花もちが悪く結構かかるものです。
小菊を育てないのかと云われますが、趣味嗜好の問題で却下します。

年齢的なこともあるでしょうし、趣味への凝り方の強弱もあるでしょうが。
わたしはいまの終の棲家に住んでからですからびっくりしたようです。

展覧会に出品できるほどの大輪つくりの菊は個人的な趣味の範囲では難しいように思いましたが。
http://yutaka901.turukusa.com/pagebx1.html
makoto
jun-sweetsさんへ
菊は皇室の紋章に使われていたので、昔は愛好家がたくさんいらっしゃったのでしょう。
それに昔は、園芸関係の展覧会も多かったように思います。
今は趣味の多様化が進んでいるので、菊の花に特化した展覧会もいつまで観覧できるだろうか?と考えてしまうことがあります。
jun-sweets
おはようございます(^^)
菊の展示とかはニュースで見ますが、こういう会の事とかは全く知りませんでした。
うちの主人なら最初は興味を示しても
後はしないだろうなぁと読んでいて思いました( ̄▽ ̄;)
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