叔母Sちゃんと私はこれまでフルタイムで仕事をしていたが、叔母は6月、私は7月にそれぞれ退職した。
祖母?今も家事で8人分の食事の用意をするような頑張る農家のおばあさん。
叔母と祖母は毎年のように2人で旅行に行っていたが、今年は叔母が「makoto、あんた暇でしょ?10月にばあちゃんと温泉に行くよ」と半ば強制で参加することになった。
10年前の旅行と同様に、事前の手配は叔母、当日の会計係は私。
10月14日(水)
叔母は祖母と2駅離れた場所に住んでいるので、2人は一緒に、私は単独で行動し、東京駅で待ち合わせる。
事前に新幹線代と宿代は叔母に支払っているので、当日は5,000円ずつ徴収する。
これまでの叔母・祖母の旅行残金15,000円が加わって、30,000円の軍資金となる。
10:12発やまびこ207号に乗車し、11:21那須塩原駅着。
11:40の那須ロープウェイ行きバスに乗る。
このとき東野バスの那須高原フリーパス券(2,600円で2日間乗り放題)を購入した。
この周遊券を購入しておくと、ロープェイも割引になる。
始発から終点まで乗車するので座って移動ができた。
私が先に行ってチケットを購入して、祖母と叔母には乗車の列に並んでもらう。
ロープウェイのゴンドラは111名乗りなので、並ぶ時間も少なく乗車ができた。
山頂駅付近で持参した駅弁で遅い食事を取る。
少々山道を歩いて散策するものの、祖母の年齢と私の足の調子、強風を考慮して、山頂には滞在していたのは30分くらいだった。
温かい飲み物を買おうとしたら売切。残念。
ロープウェイ乗り場に戻り、バスで再び山を下りて那須湯本へ。
叔母は鹿の湯へ。(入湯料400円)
祖母と私は鹿の湯周辺を散策したのち、バス停のすぐ近くでコーヒーを飲んで休憩。
コーヒーSサイズが350円とは観光地価格だなぁ…と思っていたら、スタバのトールサイズくらいあって祖母と面食らってしまった。
でも、紙コップに蓋ができるので祖母には「飲みきれないなら、バスに持ち込めるからゆっくり飲んでね」と伝える。
叔母とバス乗り場で合流し、最終バスで大丸温泉へ行く。
今回の宿は大丸温泉旅館。紅葉も美しくその雰囲気が素晴らしい。本館2階の角部屋に宿泊する。
少々難点なのは、エレベーターがないので階段移動が多かったこと。
私も少々足が疲れていたが、祖母も少々足下が心配だった。
けれど手すりが充実していたので助かる。
お風呂も露天風呂2カ所、混浴露天1カ所、室内温泉1、家族風呂(利用せず)が、利用できた。
お風呂のことはここで詳しく書いても伝わらないかも…泉質とかには詳しくないが、身体がポカポカしてしまい、のぼせやすい私はすぐに上がってしまった。
温泉好きの叔母はいつまでも入っていたが、さすがに祖母と私は先に部屋にもどることにした。
飲む温泉水や冷水があるので私が先に行って祖母の分を汲んでいたら、叔母と一緒に祖母がその場所にやってきたので仲良く冷水を飲む。
温泉水もクセがなく飲みやすかった。
食事は私たち3人では食べきれないほどの量で、小食の祖母や叔母には「makotoちゃんは若いんだから食べられるでしょ?食べて食べて…」と言われてしまい、苦しくなるまで食べてしまった。
その後は、また叔母はお風呂に行き、私と祖母はラウンジでゆっくり展示物を見たり、部屋でくつろいでいた。
そして明日の下調べをして予算を見て、計画のおさらいをしておく。
叔母が風呂から戻ると星を見に行こうと誘う。
祖母は寒いから嫌だというので部屋で待機。私と叔母で旅館の店先で星を見る。
が、風呂上がりぽかぽかの叔母と違い、私は寒さに震える。
でも暖かくして寝れば大丈夫だろう…とそのまま寝てしまった。
今日、自宅を出発したときは曇り空。
けれど東京駅を出発したころからだんだんいい天気になる。
那須についたときには少々の薄雲はあっても青い空。
ロープェイ山頂駅では那須の市街地は少々かすんでいるモノの、とてもいい天気だった。
《ネットで調べたお得情報・2015年10月14日現在》
1.東野バスの「那須高原フリーパス券」2,600円
-Ⅰ 那須塩原駅で乗車して購入する場合は、出発までの間にバス運転手から購入することになる。それ以外の場所で運転手から購入することはできないというので注意が必要。2日間乗り放題なので、事前に時刻表をインターネットからプリントしておくか、駅で時刻表を手に入れると便利。私は、タブレットを持っているので、事前に調べてタブレットのお気に入りに登録しておいた。
-Ⅱ 那須ロープウェイの乗車券(往復)を購入する際に提示すると1割引になる。130円の割引だけれど、自販機の飲み物1本分のお得と考えればかなりいい。
2.ロープウェイの山頂駅にはろくな食事処がない。
登山をする人ならよく分かるだろうけれど、そんなところでは空腹を埋めるだけのものしかない。今回は東京駅発だったので私が先に東京駅の駅弁有名店「祭(まつり)」で購入しておいた。今回の駅弁は「秋露のささやき」「おとなの焼き鯖寿司 山葵」「信州名物野沢菜入りかつサンド」。季節限定のもの、ネットで好評なモノを調べておいたので、祖母・叔母にも好評だった。今回は、前日に叔母から駅弁を購入するようにと言われたが、もし3日前までに分かっていたのなら、種類は限られるが駅弁を乗車する新幹線の席まで配達してくれるサービスもある。
《グループ旅行でのお助けグッズ》
1.おやつ袋を作る
ジップロックに飴・チョコ・ゴミ入れ用ビニール袋を入れておく。飴やチョコは3つずつ位入れておけば十分。たいてい他のメンバーがなにかおやつを持ってくるので、そこに入れればいいのだ。宿で出されたお菓子を持ち帰るときにも役立つ。
2.徴収金がある場合は100円棒金(100円×50枚)を用意する。
100円が1本あるとあとで割り勘や支払いをするときに便利。
10月15日(木)
今朝もいい天気。朝6時に起床して障子を開けると、輝く紅葉を眺めることができた。
3人で早速朝風呂へ。
実は私、昨夜は少々疲れていたのか両腕をあげて寝てしまい、3度ほど目を覚ましてしまった。
そのたびに隣の祖母と叔母の寝息すら聞こえない状況に「生きてる?」と思ってしまうほどだった。
ぐっすりと眠った叔母。
途中で2度ほど起きた祖母。
祖母曰く「2人ともぐっすり寝ていたと思っていた」という。
途中でトイレに起きることなく寝ているのだから、祖母はすごいなぁ…と感心してしまう。
ちなみに私、少々風邪気味になってしまいのどが痛い。
朝食もおいしい食事で感動。とても満足な快適な宿泊となった。
今朝は大丸温泉バス停から一軒茶屋バス停へ。歩いて藤城清治美術館へ向かう。
途中でガマズミの赤い実を見つける。祖母と叔母が「これ食べられるんだよ」という。
私が恐る恐る口に入れると、強烈な酸っぱさ!!
ところが1度口に入れると何度も食べたくなる酸っぱさだ。
美術館の門をくぐったら、私だけ美術館の入場料を先に支払いに行く。
意外と歩く距離が長く、不安になりながら進んで支払いをすませる。
この美術館はどう調べても割引クーポンが見つけられなかった。
でも割引クーポンはなくても、結局は魅了されてしまう魅力がある作品群で、本当に来て良かった。
とくに最後に展示してあった花火の作品が本当にすごくて、感動が忘れられない。
藤城氏の作品は、Eテレでよく見ていた気がする。それと宮沢賢治氏の作品をモチーフにしたモノが多く、どこかで見たことがある不思議で、メルヘンのある作品だ。
けれど、いつも画像や映像で見ていたからこそ、実物を見ると驚きの連続だ。
これは実物をみることによって、単純ではない影絵・映像の世界を感じることができた。
ここでお土産を購入して喫茶室でコーヒーを飲んで一休み。
ここからまた歩きで南ヶ丘牧場へ。
お土産を祖母と叔母に選んでもらっている間に、私が食事処庄屋で食事の予約をしておく。
再び2人と合流して、お土産を購入。
食事は3人とも満足いくおいしさだった。
祖母は食事とともに店内の内装が気に入ったという。
そこから牧場を少々散策して、3人でソフトクリーム1つを分けて食べる。
はっきり言ってもうお腹がいっぱいなのだ。
まだ時間があるので、道の駅・友愛の森に行ってみることにした。
一軒茶屋バス停まで歩いて戻り、バスに乗車して友愛の森バス停で下車する。
農産物直売所・工芸品の数々を見てから近くの柏屋へ。
私はここで「檸檬」を購入。祖母も友達へのお菓子を買うというので2人で購入している間、叔母には棟続きの休憩所で待ってもらっていた。
この休憩所はお茶やコーヒーが飲めて、休憩できるので以前から何度か来ている場所だ。
ここから広谷地バス停まで歩いて、那須塩原行きのバスに乗車。
那須塩原駅16:02発なすの278号に乗車し、東京駅に17:16着。
祖母と叔母とは東京駅で別れて帰路につく。
今日は何しろ歩いた。
杖を使わなかったものの、東京駅で2人と別れた途端に足が痛くなるアクシデント。
グランスタに寄り道していこうかと思ったがそんな気力もなくなってしまった。
それにしても、87歳の祖母の元気さもすごいと思うが、それを連れ回す63歳の叔母もすごい。
私が一番体力がないのか…と思わされる。
私が先に行って手配をしようとしても、なんだかんだで祖母もついてきちゃうからなぁ…。
87歳に勝てる気がしない…と思う旅行となった。
供出費を含む軍資金は、27,200円(バス代、ロープウェイ代、食事代、喫茶代、入湯料、ペットボトル代、お土産代)。
ちなみに今回の私の出費は、約35,000円(宿・新幹線代・交通費・供出金を含む)。
残った軍資金は、次の旅行で使ってもらってもいいし、このあと2人で食事をする足しにして…と叔母に預けた。
今日もお天気が良くて日焼けするんじゃないかと思うような日差しだった。
空気は乾燥していて、朝から那須塩原駅で新幹線に乗るまでの間中ずっと茶臼岳をはじめとする那須の山々を眺めることができた。
紅葉は少々遅いモノのまだ鑑賞に堪えられるだけの風景で、素晴らしい天気・素晴らしい紅葉・素晴らしい温泉宿。
何をとっても素晴らしい旅行になった。
楽しい旅行の時間を過ごさせてくれた祖母と叔母に感謝します。
そして、快く送り出してくれたMIFさん、いつもいつもありがとう!
《今回購入したお土産》
1.南ヶ丘牧場のガーンジィミルクジャム&温州みかん
2.南ヶ丘牧場のぬるチーズ(プレーン)
3.柏屋の檸檬
いずれもMIFさんと一緒に食べるために購入。
今回は南ヶ丘牧場でミルクジャムを買うと決めていたので、ほかに購入する予定はなかったのだけれど、やっぱり見ると欲しくなる。
そして当初は柏屋に行く予定がなかったのだけれど、購入できてラッキー!
ただし、いずれも那須塩原駅の売店でも購入できるものだったのは残念。
持ち歩かなくても最後に買えたのか…。
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