元服役囚4人が共同経営する煙草屋のお話の2巻目です。
4人は店の奥で共同生活もしていて、家事はお手伝いの少女が住み込みで担っているので、正確には5人の共同生活です。
元服役囚達なので、酒も煙草も当然のとおりやりますが、物語の世界観が少しファンタジーです。
煙草がとても高級品で、富裕層の象徴になっているのです。
酒は安価から高価なものまであり、飲んだくれの元亭主と表現される人も登場します。
煙草が高級だと喫煙率も低ければ、富裕層のごく一部しか吸わないので、煙草の吸い方さえも、ドラマの演技指導が必要になります。
この喫煙者が登場するテレビドラマが今回の肝になります。
さて、著者のオノ・ナツメさんの作品は、独特の雰囲気があるストーリー展開があります。
ゆったりとした、本当に煙草の煙みたいにユラユラと話の展開が深まります。
一方で突風が吹けば、煙が飛び去るように突然展開が開けていきます。
いやはや、すごいとしか言えません。
魅力的なストーリー展開で、これは下地になっている設定がとてもしっかりしているからでしょう。
これからもたくさんのストーリーが紡がれますように、ととても期待しています。
さて、COVID-19で志村けんさんがお亡くなりになりました。
ご冥福をお祈りいたします。
私は志村さんが回復して、1か月くらいしたらその体験談をテレビや新聞等の報道を通じて語ってくれるモノだと思いました。
志村さんらしく面白おかしく、でも元患者として誰の心にも残る方法で伝えてくれる唯一無二の存在になると思っていたのです。
私が物心ついた頃からテレビ等でご活躍されていた志村さん、楽しい時間をたくさんいただきました。
ありがとうございます。
闘病お疲れさまでした。
今回、ご紹介する漫画は、喫煙者で酒も飲む登場人物が殆どなのですが、私は喫煙しないし、飲酒もしません。
好む漫画の中では、登場人物がどのような人物であっても、私はファンタジーと現実を混同はしていません。
この時期にこの漫画を発表することが、批判に繋がりませんように。