やっと一日釣りができる。春のこの時期は本来はゆっくり釣りもできるのに、今年はいろいろ急な仕事が入って予定がつかない.さらに風邪を引いて咳が出て、遠征もできない状態です。琵琶湖遠征を楽しみにしていたのですが、この体調では無理なので地元で。
雲出川のこのポイントも釣り人が殆ど入らないので、必ず大型が出るはずである.チャンスは今の時期でもあると狙いを絞って攻めています。まだ大型は上がっていませんが、少しずつサイズアップして来ている。
そういえば誰かが雑誌に書いていたような、大型は先にくるみたいな。鯉釣りにはこの手の話しが多すぎる。昔から。統計的なことではなくたまたま起こったことを過度に一般化してしまい、更にはそれを常識化してしまう傾向は、ある意味この釣りの発展性を阻害してると言わざるを得ない。
ボイリーが日本に導入される前に、冬の餌は動物性が良いと言われていた、本に書かれていた。その根拠となるデータもなく。でも、ボイリーが入って来て、冬場に動物性と植物性のボイリーを池の鯉に撒いたら、植物性にボイリーの方が動物性のボイリーよりよく食べることが観察された。
独り言は、このくらいにして、今回は朝7時に第一投。その前に丁寧にフィーディングしてこの朝の時間帯が勝負と考えました.春のこの時期、水温が上がり始める時間帯に深場から浅場へ動き始める時間帯を大切にしたい。
タックルは以下:
竿:マッドドラゴン12ft 3.0ポンド 2本
リール:Ukダイワ トーナメントISO遠投5000QD
ライン:4号
フィーディング:ダイナマイトベイツのソース15mmとニュートラベイツのトリガーアイス16mmを150g
オモリ:インライン2.0オンス
レッドコアライン:45ポンド70cm
バイトボイリー:ソース15mm+50ソース
フック:#2ロングシャンクのブローバック
ロッドポッド:FOXのレンジャーポッド
バイトアラーム:デルキム
ネット:ガードナー42インチ
愛車で一息ついた8時30分に当たりを知らせるバイトアラームの音.早速、竹やぶを超えて釣り座へ行く。途中からバイトアラームの音が聞こえて来る。連続音に大型の予感。釣り座に着くと、リールのスプールが勢いよく回転している。かなりのスピードである。これは大型である。竿を持つとすごいスピードであるがラインはかなり出ているのでラインのテンションで竿を捌ける。底を這うような重さも感じられる.クイックドラッグを調整しながらのやり取りが始まる。底をなかなかきれないなか、川下の対岸へ向かっている。ゆっくり竿を立てながらラインのテンションで鯉の勢いを止めて寄せにかかる。しかしなかなか寄ってこない。ここでは鯉の方が地の利はある。底に沈んでいる竹の枝にラインが擦れる感覚が伝わって来る。ここで無理にやり取りしてはだめである。軽くテンションを掛けながらその竹の枝を外す。外れるとダイレクトに鯉の引きの感触が伝わって来る。大型である。しかし、止水域の鯉とは違い、スピードがある、方向転換をする泳ぎ方をする。ラインは4号であるが、竿の弾力を使えば切れることはないことは経験上わかっているので、竿とラインのテンションを使いながら寄せにかかる。15分くらい時間が経ち、ようやく足下まで寄って来たが、魚を浮かすことができない。ここは慌ててネットを出すことでばらす危険性が高い。足下まで来ているのに一向に頭を上げることができない。透き通った川面から見える鯉の姿に久しぶりに感動する、良い鯉だ。足下に寄せて来てから5分程経過してようやく数回空気を吸わすことができ、ネットに入る。この2年程では一番良い鯉だ。頭や形、どれをとっても野鯉系である。M氏に見せたい鯉である. 95cm 。 やっと狙い通りの鯉が釣れた感じである。後ろの竹やぶからは鶯のさえずりが聞こえる。静かな春の自然の中で鯉釣りの醍醐味とはまさしくこのことです。