石臼玄麦自家製らーめん「丸竈」店長のブログ

県産玄麦を石臼で挽いた自家製麺専門店。人気は鶏白湯。
なると以外全て自家製で素材を大事にしたらーめん。

自家製麺に込める私の思い

2015年03月15日 | らーめん

「修行先は?」とよく聞かれるのですが、私は何処かのラーメン店で修行したことはありません。

もともと実家が横浜の新子安で定食屋を営んでいました。

幼少の頃から、家の玄関=定食屋の入口というありさま。

近隣では当時、日産の工場があり、夜勤明けの工員たちが、

実家の食堂で早朝から酒を仰ぎ、ランドセルをしょった私は、

その酒臭い息と酔っ払いに絡まれながら、小学校に通っていました。

私はいつしかパテシエを目指すようになり、専門学校を卒業後は、

青山の「シャンドン」等で修行し、製パン技術も学びました。

 

そんな折り、母が病に倒れ、実家の経営を引きつきましたが、

母が亡くなった後は、妻の実家がある仙台の定禅寺通りで、

創作料理店を始めることになったのです。

その時から、フォン(=だし)がいかに料理に影響するかということを実感し、

研究し続けた結果、それぞれの肉と付随するものの特製を学びました。

 

こんな私には、修行先がなくても、パテシエと製パンに関わってきて、

小麦がどんなに「不機嫌」か、「友好的」か、触ればわかるプロです。

と言いたいところですが、玄麦たちはいつも私に寄り添ってはくれない

のも現実です。

お願い!気分次第なのは、玄麦たち!

真面目に、真剣に向き合うからね・・・