480『自然と人間の歴史・世界篇』トーゴ
トーゴ共和国(1960年4月27日に独立、旧宗主国はフランス・国連信託統治領)は、西アフリカに位置する。東にベナン、北にブルキナファソ、西にガーナと国境を接し、南は大西洋のギニア湾に面する。首都はロメ。 南部は高温多湿の熱帯性気候。北部はサバナ気候で南部より雨量が少なく、湿度も低い。
1884年、ベルリン会議によりドイツ領のトーゴランドとなる。1919年、フランスが東トーゴランドの委任統治を担う。1946年、フランスが国連の信託統治領としてこの地を支配する。
そして迎えた1960年4月、アランスより独立を果たす。初代大統領にオリンピオが就任する。ところが、1963年1月、オリンピオ大統領が殺害されてしまう,グルニッキー大統領が就任する。1967年1月、軍事クーデターが起こる。1972年1月、エヤデマ中佐が大統領に選出される。1979年12月、エヤデマ将軍が第三共和国としての初代大統領に当選を果たす。1986年12月、エヤデマ大統領が三選される。1991年8月、コフィゴー首相の暫定政府がある。1991年12月、軍が首相を拘留し、国民統合暫定政府の樹立を発表する。
1992年3月、国民投票により第4共和制憲法が採択される。1992年11月、首都で労働者たちが無期限ゼネスト突入する。ひがな一日、世情が緊迫する日が続く。1993年2月、首都市民20~30万人が国内外に退避する。ガーナやベナンなどへ。一体なぜなのか。背景では、人権の抑圧が大きい。1993年3月、エヤデマ大統領襲撃事件が起こる。1993年7月、民主化に向けたワガドゥグ国際合意が成立する。1993年8月、大統領選挙でエヤデマ大統領が再選される。
1994年2月、国民議会選挙で野党勢力が勝利する。1994年5月、コジョ新内閣が成立する。1998年6月、大統領選挙でエヤデマ大統領が再選される。2002年10月、国民議会選挙がある。2002年12月、憲法改正が行われる。
2003年6月、大統領選挙によりエヤデマ大統領が再選される。2005年4月、エヤデマ大統領逝去に伴う大統領選挙でフォール・ニャシンベ大臣が当選する。2007年10月、国民議会選挙がある。2010年3月、大統領選挙でフォール・ニャシンベ大統領が再選される。2013年7月、国民議会選挙がある。2015年4月、大統領選挙でフォール・ニャシンベ大統領が再選、3期目に入る。
(続く)
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479『自然と人間の歴史・世界篇』セネガル
セネガル共和国(1960年8月20日に独立、旧宗主国はフランス、マリ連邦を脱退して独立)は、サハラ砂漠西南部にある。アフリカ最西端の国でもある。
地理的には、セネガル共和国、通称セネガルは、西アフリカ、サハラ砂漠西南端に位置する共和制国家。北東にモーリタニア、東にマリ、南東にギニア、南にギニアビサウと国境を接し、ガンビアを三方から囲んでいる。西は大西洋に面する。首都はダカール。
9世紀頃、テクルール王国が建国される。13~16世紀、ジョロフ王国が成立する。15世紀、ポルトガル人が来航する。1659年、今度はフランスがサン・ルイに城塞を建設する。1783年、フランス領に編入される。1814年、フランスはサン・ルイやゴレ島などを獲得した代わりに、57年ガンビアを放棄する。
1958年、この地は、フランスの第五共和制憲法の下、ギニアを除く他のフランス領西アフリカ諸国とともに、フランス共同体内での自治共和国となる。1959年、スーダン自治共和国(現在はマリ)と合併するにいたる。
そして迎えた1960年4月、マリ連邦としてフランスより独立する。6月になって、指導部の間で合併につき意見が割れ、発足から2ヶ月で連邦が解体する。1960年8月、今度はセネガル共和国としてフランスより独立する。
1963年、大統領選挙があり、サンゴールが大統領に選出される。1981年1月、サンゴール大統領の引退により、デュウフ首相が大統領に就任する。その次の大統領選挙でワッド大統領が選出される。
2007年2月、大統領選挙でワッド大統領が再選される。2012年2~3月、大統領選挙でサル大統領を選出する。2012年4月、サル大統領が就任する。2012年7月、国民議会選挙が実施される。2017年7月、国民議会選挙が実施される。
(続く)
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478『自然と人間の歴史・世界篇』モーリタニア
モーリタニア・イスラム共和国(1960年11月28日に独立、旧宗主国はフランス)は、アフリカ北西部に位置する。 北西にモロッコ、北東にアルジェリア、東と南にマリ、南西にセネガルと国境を接し、西は大西洋に面す。大西洋沖の西にはカーボベルデがある。
15世紀からは、アラブ系民族による支配が続く。1902年、フランスによる支配が開始される。1904年、フランス領に編入される。フランス領西アフリカの一部とする。モーリタニアの諸部族はこれに反対し抵抗するが、1933年にはフランス軍により鎮圧されてしまう。1945年、フランス連合の植民地に組み入れられる。
1958年、自治宣言を行い、フランスを構成する自治共和国となる。1960年、フランスより独立し、ダッダが初代大統領となる。1978年、クーデターでダッダの政権が倒れる。国家再建軍事委員会が全権を掌握し、サレクがその議長となって軍事政権が成立する。その後まもなくサレク大統領が失脚し、ダラが議長兼首相となる、というめまぐるしさであった。1984年、今度もクーデターが起こり、タヤ参謀総長が政権を掌握する。1992年、タヤ大統領を選出する。その後は安定推移し、1997年、タヤ大統領が再選される。
2003年6月、クーデターが起こるも、未遂に終わる。2003年11月、タヤ大統領三選。2005年8月には、タヤ大統領の不在時に軍事クーデターが勃発する。ここに軍部による暫定政権が発足する。2007年3月、アブダライ大統領が選出される。2008年8月、クーデターにより軍事政権が発足する。アブデル・アジズ将軍が政権を掌握する。2009年7月、大統領選挙でアブデル・アジズ大統領が選出される。2014年6月の大統領選挙によりアブデル・アジズ大統領が再選される。2017年8月、憲法改正のための国民投票が実施される。
(続く)
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477『自然と人間の歴史・世界篇』マリ
マリ共和国(1960年9月22日に独立、旧宗主国はフランス)は、西アフリカに位置する。西をモーリタニア、北をアルジェリア、東をニジェール、南をブルキナファソ、コートジボワール、南西をギニア、西をセネガルに囲まれる。内陸国である。首都はバマコ。
大西洋に注ぐ大河ニジェール川の上流部に沿ってあり、北部にはサハラ砂漠が広がる。
したがって、北に向かうほど乾燥が激しい。
9~17世紀にかけてガーナ王国、マリ帝国、ソンガイ帝国として栄える。ガーナ王国は、12~15世紀に、現在のモーリタニア南東部のクンビ・サレを本拠に繁栄する。続いてイスラム系のマリ帝国が栄える。マリ帝国は、12~15世紀、サハラ砂漠を縦断しこの地に渡来するアラブ商人に対し金を独占販売して巨利を得ていた。14世紀の最盛期には、今日のマリ、セネガル、ガンビア、さらにモーリタニアの一部まで支配が及んでいた。15世紀に入ると、マリ帝国が衰え始め、代わってソクガイ王国が張り出してくる。しかし、この国の栄華は長くは続かない。1591年、サハラを越えて南進してきたモロッコ軍と戦いを交え、滅ぼされる。ところが、モロッコ帝国による支配は1世紀と持たず、18世紀以降はフルベ族のマシーナ王国、バンバラ族のセグー王国、カアルタ王国など、小王国が次々と覇権を唱え、さながら群雄割拠の有様と化していく。
19世紀後半にいたると、フランスがこの地に進出してくる。セネガル沿岸の拠点から内陸部への進出を開始する。このあたりにあった政治勢力を懐柔したり、圧迫ないしは攻撃したりを繰り返し、支配地域を拡大していく。1892年、フランスはここをフランス領スーダンに組み入れる。このスーダンの名称だが、「かつて、今日のスーダン共和国から西アフリカのセルガルまでの帯状のサバンナ地帯を指した」(伊谷純一郎他監修「アフリカを知る事典」平凡社、1989)とされる。
1920年、この地域はフランスの植民地となる。1946年には、ケイタを中心にスーダン同盟が結成される。1957年には、フランスの植民地基本法による自治政府をつくる動きになり、フランス共同体に於いて1958年11月にて共和国をつくろうとの話になっていく。フランスはこれを認める。ケイタは政府首班を語り、1959年1月にはかつてこの地で勇名を馳せたマリ連邦にちなみ、1960年2月にはフランスとの間で合意が成立する。
1960年9月22日、マリ共和国としてフランスより独立を果たす。1968年、トラオレ中尉による軍事クーデターが起きる。1969年、トラオレ軍事政権が成立する。
1979年、トラオレ大統領が就任する。1991年、クーデターによりトゥーレ暫定政権が成立する。1992年1月、新憲法が制定される。1992年4月、大統領選挙でコナレ大統領が選出される。1997年5月、大統領選挙でコナレ大統領が再選を果たす。 2002年5月、大統領選挙でトゥーレ大統領を選出する。2007年5月、大統領選挙でトゥーレ大統領が再選される。2012年3月、国軍の一部による騒乱が発生する。2012年4月、トゥーレ大統領が辞任し、トラオレ国民議会議長が暫定大統領に就任する。2013年7~8月、大統領選挙でケイタ大統領が選出される。2013年11~12月、国民議会選挙が実施される。
(続く)
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