441『自然と人間の歴史・世界篇』モルディブ
モルディブ共和国は、南アジアのインド洋の島にある。インドとスリランカの南西に位置する。約1200もの群島でもって、国家を形成する。2000年の国連推定による人口は、約28万人。住民の多くは、スリランカのシンハラ人、アラブ、ドラヴィダ人などの混血だという。
12世紀、イスラム化の進展がある。1558~1573年、ポルトガルの支配を受ける。17世紀、オランダ東インド会社の間接統治下に入る。1887年、イギリス保護領に組み込まれる。
そして迎えた1965年7月26日、独立する。翌年には、国連への加盟が認められる。
1968年の新憲法の発効に伴い、イスラム教義に基づくスルタン制を廃止し、共和制をとる。ナシルが初代大統領に就任する。議会は、一院制をとる。地方行政は、環礁単位で行われる。1985年、英連邦に加盟する。
1988年11月には、めずらしい事件が起こる。貿易商のルツフィがスリランカ・タミル人の傭兵隊を率いて大統領官邸を攻撃する。政府は、インド海軍に助力を要請して、なんとかこれを鎮圧する。1998年1月には新憲法が発効し、複数候補者による大統領選挙となる。
2003年10月の大統領選挙では、ガユーム大統領が再選、6選となる。2005年、複数政党制を導入する。2008年、新憲法を制定する。2016年、英連邦からの離脱を宣言する。
独立以来のモルディブ経済については、主に漁業と観光から成り立っている。
(続く)
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