マサコデグブログ

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~ノルウェージャンフォレストキャットRとイラストレーター挑戦のDiary~

祖母89歳

2012-06-18 | Diary
先日、祖母がついに亡くなった。
『ついに』と付けたのは、もう10年以上前から認知症で
数年前からは子どもである母のことも夫のことも、自分
自身のことも分からなくなっていたし、それでいてあと
10日程で90歳という長寿を全うしたからである。

事業をしていた家でお嬢さんとして育ち、おっとりいつも
ニコニコしていた人だったがお嫁に行ってからはお姑や
息子(母の弟)の病気のことで随分苦労していたそうだ。
そして70代で認知症になり、80代になって長年暮らした
広島から埼玉の娘の家に訳も分からず連れて来られた
感じだったろう。

認知症になった祖母が長生きしていることを、世間の
人たちは大抵「お母さん、お世話が大変だね」「ボケて
長生きするのは自分なら嫌だね」と言う。
私自身も、献身的に世話をする母の姿を見て辛くなった
時もあったし、自分はボケたら長生きしたくないなー。。。
。。とやはり思ってしまう。

でも、人の寿命って本当に分からない。
多くの人が「自分だったらボケたら死にたい」という中
10年以上も長生きした祖母は不幸なのかと考えると、
そうではない気がする。どんな状況でも長く行きて欲しいと
支え続けた娘の愛情は、祖母が娘に与えた愛情から生まれる
自然な恩返しだろう。祖母の人生はそうやって愛し愛されの
89年だったのではないかと思うからだ。

今回、私は生まれて初めて通夜から荼毘にふされるまで
同行した。
白い骨になった祖母を見た時どう感じるか、実は恐がりな
私はちょっと心配だったのだが、不思議と穏やかな気持ちで
骨壺の中に入るお手伝いが出来た。

動物は皆女系なのだと聞く。
私は母から生まれ、母は祖母から生まれ、祖母は。。。。
。。と延々と続いてきた裏の家系。
娘のいない私の代で幕を閉じるけど、まあ、それも仕方がない。

まめ坊かまめ次郎が結婚して娘が生まれることがあって、
その子がおっとりニコニコと愛想の良い子なら、
もしかしたらそれは祖母の生まれ変わりだったりして。。。
なんてスピリチュアルなことをぼんやり考えた。
本当は女系とか関係なくて、魂はずっとずっと続いていくと
思えば。。。
寂しい気持ちが、優しい気持ちに変わる気がした。

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