4日、昭島市の「北の森」。
武蔵野台地の立川段丘上、「フォレスト・イン昭和館」敷地内にあるこの森は60年以上も前から自然林地区として保存され、現在も「代官山緑地」として親しまれている。「代官山」の由来は、室町時代に鎌倉扇ヶ谷上杉家(おうぎがやつうえすぎけ)の代官がこの地に館を構えたことからで、現在の字(あざ)名にもなっているそう。
総面積約56000㎡に、武蔵野の雑木林に多く見られるクヌギ・コナラを中心に、樹木はアカマツ、ヤマザクラ、ミズキ、コブシ、エノキ、サンショウなど、野草ではギボウシ、ヤブラン、ツユクサなどを見ることができる。(現地解説板「北の森」より)
アカマツ林
ふるさと広島のそれを連想させる風景。地上にはクマザサ(熊笹)も見られますが、よく手入れされて陽光が十分に差し込んでおり、定期的に落ち葉かきをしたらマツタケ(松茸)が生えてこないかなぁ…と、勝手に想像してしまいました。(笑)
本日は、シジュウカラ、コゲラ、アオゲラ、ホオジロ、イカルなどエサを探す野鳥が忙しそう。もう2週間もすると、春の花や昆虫たちで賑わい始めるのでしょうね。
アセビ(赤花)が開き始め…
紅梅は満開。
武蔵野台地の立川段丘上、「フォレスト・イン昭和館」敷地内にあるこの森は60年以上も前から自然林地区として保存され、現在も「代官山緑地」として親しまれている。「代官山」の由来は、室町時代に鎌倉扇ヶ谷上杉家(おうぎがやつうえすぎけ)の代官がこの地に館を構えたことからで、現在の字(あざ)名にもなっているそう。
総面積約56000㎡に、武蔵野の雑木林に多く見られるクヌギ・コナラを中心に、樹木はアカマツ、ヤマザクラ、ミズキ、コブシ、エノキ、サンショウなど、野草ではギボウシ、ヤブラン、ツユクサなどを見ることができる。(現地解説板「北の森」より)
アカマツ林
ふるさと広島のそれを連想させる風景。地上にはクマザサ(熊笹)も見られますが、よく手入れされて陽光が十分に差し込んでおり、定期的に落ち葉かきをしたらマツタケ(松茸)が生えてこないかなぁ…と、勝手に想像してしまいました。(笑)
本日は、シジュウカラ、コゲラ、アオゲラ、ホオジロ、イカルなどエサを探す野鳥が忙しそう。もう2週間もすると、春の花や昆虫たちで賑わい始めるのでしょうね。
アセビ(赤花)が開き始め…
紅梅は満開。
噂には聞いていましたが、やはり大規模な開発が行われるようですね。昭和館は私たちが結婚式を上げた場所。代官山の森に魅せられて、妻と話し合ってこの場所に決めた経緯があるので寂しい限りです。とはいえ、私たちがこの地を訪れたのは式の前後数回で、最近はすっかりご無沙汰していました。地元在住でもなく、代官山の地に詳しい訳でもありません。当時ホテルの人から聞いた話や現地の案内板、ネット情報などを基にまとめたのが本記事です。
また私は生態学や生物学の専門家ではなく「好き」なレベルですので、専門的な意見を述べる知識も能力も持ち合わせておりません。
以上をご理解いただいた上で、「ゴルフ場をコンクリートで埋め立てることによる弊害」ついての個人的な意見です。
コンクリートで全面固めてしまうことによる生きものや生態系への影響は言うまでもありませんが、ゴルフ場が消えてしまうことについては、デメリットとメリットの両方があると思っています。
デメリットは、広々と開けた空間がなくなること。(のびのびして気持ちがいい)という視覚的な問題だけでなく、森林とは対象的に、こうした開けた環境を好んで生活する生きものーチョウ、トンボなどの昆虫やムクドリ、スズメ他の野鳥、それらを狙うモズにチョウゲンボウ等猛禽類…の生息環境が失われる可能性がありますよね。
芝地による輻射熱の低減や雨水の浸透等、気象緩和機能が失われることも無視できません。
一方メリットは、農薬使用の必要がなくなること。私自身、仕事でゴルフ場のフィールド管理を経験しましたが、特に西洋芝を維持するには、定期的な芝刈りと頻繁な農薬散布が必要です。種類も、殺虫剤、除草剤、着色剤、展着剤などを最低1回/月ペースで散布していました。現在はまた事情が異なるかもしれませんが、最近の競技場フィールド芝の管理経験からも、こうした農薬使用なしに(人間にとって)良好な芝生は維持できないと考えています。
ここでお伝えしたいのは「緑があること=豊かな自然」では必ずしもないということです。
開発は、自然環境を人間の都合に合わせて改変していく行為ですから、今後も難しい事案が次々に出てくる思います。その一方で、世界的に加速する動植物種の絶滅、温暖化、異常気象…等、地球と人類そのものの生存が危ぶまれるところまで来ているのも事実。
将来の開発は、コンクリート一色に固めるのではなく、草地、森林、川の流れ、池…ビオトープ(生きものの生息空間)を意識して、少しでも多様な環境を取り入れた施工をしてほしい。身近な場所に、小さくても多様性に富んだ環境があれば、自ずと生きもの生息種数も豊かになります。そして、生物多様性が豊かであればあるほど、私たち人間も様々な恩恵を得られる可能性が高くなるのですから。