多摩、ときどき山

多摩の暮らしと山のブログ

2024夏休み

2024-10-07 22:06:00 | 山のこと
(…と言っても我が身は心身療養中なので)妻の夏休み&ご希望に応えて、7月下旬、北アルプス/後立山連峰へ。

もう2ヶ月以上も前の事に💦…しかも今回はインシデント報告あり、少々長い?

目指したのは…
こちらの頂。

すぐにわかる人は、かなりの北ア通。

予想通り天候不安定。前夜発車中泊ではるばる登山口に到着したと思ったら、雨が降り始め…稜線でのテント泊を予定していたので、重荷を背負い初日から濡れたくないなぁ☔️

二人で相談してあっさり予定を変更。朝から麓のキャンプ場に滑り込み…
長旅の…
疲れを癒したのでした(笑)

翌朝3:40…
登山口発。 

標高1350m、気温16℃はさすがに涼しい!




“♪”
稜線と三角屋根が近づいて来た〜。

7:30こちらの小屋でひと息ついて出発。

来し方を振り返る。

剱・立山連峰を背景に、赤い屋根の種池山荘がいい感じ。まさに“大草原の小さな家”です。

この景色を彼女に見せてあげたかった^^*本日は、好天に恵まれてラッキー。

南に…
槍・穂高連峰がクッキリ。北には…
鹿島槍ヶ岳(かしまやりがたけ・2889m=南峰)の双耳峰が美しい。

9:00登頂、22℃。

動くと暑さを感じる…けど、酷暑が続く下界に比べれば天国~~~

ミヤマダイコンソウ(深山大根草)
ハクサンシャクナゲ(白山石楠花)
チシマギキョウ(千島桔梗)
コマクサ(駒草)

盛りの高山植物たちのお出迎えが嬉しかった。

山頂で小一時間、定番のコーヒータイムを楽しんで下山開始。

久々に出た〜ご機嫌ポーズ❗️

まさに…
雲上の楽園也。

標高を下げるにつれ…

チングルマ(稚児車)とコイワカガミ(小岩鏡)の競演や…
ハクサンフウロ(白山風露)
ハクサンチドリ(白山千鳥)
トモエシオガマ(巴塩釜)

ゴセンタチバナ(御前橘)
ミヤマホツツジ(深山帆躑躅)
ミヤマカラマツ(深山唐松)
エゾアジサイ(蝦夷紫陽花)…かな?

数年ぶりに再会した植物たちに癒されまくり。北アに侵入しつつあるというニホンジカ食害の影響もあまり目立たず、まずはホッ…。

翌日の予報が安定しなかったため、結局日帰りピストンになったのは残念だったけど、まあこんなこともあるよね。

13:35下山。気温は28℃に上がっていた^^;

ニホンジカといえば、地元の長野県大町市にあるこちらの名物店で…

地元で獲れたシカ肉ステーキをガッツリ食し、微力ながら「天敵」として貢献。

過去に何度も食べたシカ肉だけど、これほど柔らかくて美味なものは初めて。時間が少し経つと独特の匂い(自分は“ふるさと宮島の匂い”と呼ぶ)が出てくるが、それも全くなくホンマに逸品だった。「また来るぞ〜」。

〆は、温泉に入り…

キャンプ場連泊でまったり♪

昨年4月以降、心身の不調その他色々あったけど…妻の夏休みのお役目を無事に果たせたことが、嬉しかった。

☆当日のデータ:距離12.9㎞/最高高度2669m/累計高度(+-)1514m/行動9時間55分☆

最後になりましたが…インシデントの報告。

私たちが下山した時、登山口付近で、すぐ前を歩いていた高年男女3人パーティーのリーダーらしき男性が大声を出し、斜面上に向かって石を投げていた。何度も。理由を尋ねると「クマが向こうから歩いてきた!」。

驚いたクマが駆け上がった先には、私たちがいま下りて来た登山道。多くの登山者がいる時間帯で、追い抜き様に挨拶を交わした人たち多数。

心配した通り、うち女性1名が逃げて来たクマと鉢合わせになり襲われたらしい。ストレッチ後に車で登山口を通りがかった際、駆け付けた救急隊員から応急処置を受ける女性の姿に見覚えがあった。お気の毒としかいいようがない。

もし自分たちが通過するのが2〜3分遅かったら…山と自然は野生動物たちの棲み家であり、大半の人間は「遊びに行かせてもらっている立場」。だから私たちはクマとの鉢合わせを避けるため、定期的に、また見通しの悪い場所でもホイッスルと手叩きを必ず行っている。我々の存在を知らせるべく。

相手がクマであろうとイノシシであろうとスズメバチであろうと、野生動物に遭遇したら「刺激しない」ことが大原則。

相手が明らかに攻撃の意図を持って向かって来る場合を除いて、“知恵のある”人間が心構えと準備を常にしておくべき。それが、自然に対する謙虚な気持ちとローインパクトな行動につながる。今回の事故(明らかに人災)も、防げたかもしれないインシデントだった。

クマと人間の軋轢に関する報道が全国的に増加している最近、この件も当日の地元防災無線で流れ、全国ニュースになった。

どうしても気になった私は帰宅後、大町市の担当課に電話をかけ、事故内容の確認と現場での状況を説明の上、訪れる登山者らへの普及啓発の強化をお願いした。












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