5日、奥多摩/市道山(いちみちやま・795.1m)~連行峰(れんぎょうほう・1016m)のガイドを行いました。西多摩郡檜原村・数馬の湯の「温泉登山」6月。
9:12 檜原村・笹平(ささだいら・標高330m)発。気温21℃。
10:30 市道山。
今年一番の蒸し暑さに汗、汗…時折吹き抜ける涼風が、せめてもの救い。
理想の森林(もり)…
「檜原南部 都自然環境保全地域」※を行く。
13:35 本日の最高峰・連行峰へ。この場所でも20℃!
長い万六尾根(まんろくおね)を下降。
標高670m付近にある大スギから、“氣”をもらう。(笑)
胸高幹周約6m。本来、やや湿った土壌を好むスギが、砂礫の混じる乾いた尾根上でここまで生長するのに、一体何年、いや何百年の歳月を費やしたのでしょうか…とても気になります。
15:50 同村・柏木野(かしわぎの・330m)へ下山。アップダウンのある12㎞6時間半以上の長丁場。無事に歩き通された皆さん、お疲れさまでした。
本日の思わぬ出逢い…
ワニグチソウ(鰐口草/ユリ科)
エビネ(海老根/ラン科)
奥多摩では、いずれも個体数が減少しており、限られた地域でしか確認されていない種類。いつまでもこの場所に…願わずにはおられません。
※「檜原南部 都自然環境保全地域」の詳細は、本ブログ2010/6/21「理想の森林(もり)/檜原南部 都自然環境保全地域」参照
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放置状態の森林が多いようですね…
いつまでも森をいい状態で保存していただきたいですが、
実際には どなたがお手入れをされているのでしょうか?
都自然環境保全地域だから、都がどなたかに委託…?
(檜原というと、T林業さんの名前が浮かびますが)
「自然環境保全地域」というのは、自然環境保全法に基づき「自然環境を保全することが特に必要な地域」として、環境大臣もしくは都道府県知事が指定するものです。
優れた天然林(100ha以上)、特異な地形・地質・自然現象(10ha以上)などを有する地域を保全するのが目的で、東京都は「原則として植生の群落構成を変えるような行為を規制」することで、この貴重な自然環境を残していこうとしているわけです。人間が、枝打ち・間伐・伐採をしなが管理していく人工林とは根本的に異なるため、T林業さんなどの業者が定期的に維持管理しているわけではありません。
檜原、いや東京でも、一、二を争う素晴らしい森林(もり)です。ぜひ一度訪れて見てくださいね。