1日、日野市中央福祉センターであった第2回日野塾フォーラム「用水のまち・魅力再発見!」へ。
日野塾は、2010年『水の郷日野 農ある風景の価値とその継承』を基に始まった市民による勉強会。これまでに、同市内の「豊田用水エリア」「平山・南平用水エリア」「向島用水エリア」の用水マップを作成したのに続き、このたび「日野用水エリアその1~日野駅西側~」「日野用水エリアその2~日野駅東側~」(写真)も完成。
雨の中約60名が参加し、マップの紹介と活用方法、用水の残し方・活かし方について、講演会やワークショップなどを通じて、その可能性を探りました。
河川による沖積地に位置する日野は、多摩川や浅川から引いた用水や崖線(がいせん)からの湧水が豊富。用水だけで14本もあり、その全長は116㎞(東京都第1位)に及ぶ、という。
「用水路と地域形成(日野と立川を事例に)」をテーマに基調講演をした法政大学デザイン工学部の岡本哲志教授によると、日野は「水田用のためにだけ用水が巡っている」「用水をもつ宿場町として栄えた」点から「全国的にも特殊」な地。
日野の発展とともにあった用水だが、水田や畑の減少、急速な都市化により、その存在意義は急速に失われつつある。活躍の場を失った用水は、維持管理の問題などから埋め立てられ、消えていくものも少なくない。
人間にとって直接的な利益をもたらさなくなった用水も、「街中に水が流れる風景や水に親しめる環境を私たちに与えてくれ、人と水辺の動植物が共存する“生物多様性”の意味からも大切な存在」-ある参加者の言葉が耳に残りました。
個人的にはまず、このマップを活用して、日野の用水と足元の自然を訪ねて歩いてみたいと思います。
(2015年2月11日、日野市豊田にて)
日野塾は、2010年『水の郷日野 農ある風景の価値とその継承』を基に始まった市民による勉強会。これまでに、同市内の「豊田用水エリア」「平山・南平用水エリア」「向島用水エリア」の用水マップを作成したのに続き、このたび「日野用水エリアその1~日野駅西側~」「日野用水エリアその2~日野駅東側~」(写真)も完成。
雨の中約60名が参加し、マップの紹介と活用方法、用水の残し方・活かし方について、講演会やワークショップなどを通じて、その可能性を探りました。
河川による沖積地に位置する日野は、多摩川や浅川から引いた用水や崖線(がいせん)からの湧水が豊富。用水だけで14本もあり、その全長は116㎞(東京都第1位)に及ぶ、という。
「用水路と地域形成(日野と立川を事例に)」をテーマに基調講演をした法政大学デザイン工学部の岡本哲志教授によると、日野は「水田用のためにだけ用水が巡っている」「用水をもつ宿場町として栄えた」点から「全国的にも特殊」な地。
日野の発展とともにあった用水だが、水田や畑の減少、急速な都市化により、その存在意義は急速に失われつつある。活躍の場を失った用水は、維持管理の問題などから埋め立てられ、消えていくものも少なくない。
人間にとって直接的な利益をもたらさなくなった用水も、「街中に水が流れる風景や水に親しめる環境を私たちに与えてくれ、人と水辺の動植物が共存する“生物多様性”の意味からも大切な存在」-ある参加者の言葉が耳に残りました。
個人的にはまず、このマップを活用して、日野の用水と足元の自然を訪ねて歩いてみたいと思います。
(2015年2月11日、日野市豊田にて)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます