29日、埼玉県秩父郡長瀞(ながとろ)町の宝登山(ほどさん・497m)であった日本森林インストラクター協会の全国研修会へ。
「日本の森100」(山と渓谷社/同協会編著)に掲載されている宝登山の現地踏査、埼玉森林インストラクター会による森づくり作業の現場視察と安全作業指導の手法を確認。同時に、同書を活用した森林インストラクター活動の可能性を探りました。
リュウノウギク(竜脳菊/キク科)
ホタルカズラ(蛍蔓/ムラサキ科)
4~5月に咲く瑠璃色の花が「ホタルの光」にたとえられるという、一度はお目にかかりたい希少種。
モミ(樅/マツ科)巨樹
同書によると、秩父盆地一帯の植生は、モミ、ツガ、イヌブナなどに代表される中間温帯に属する。しかし、昭和40年代頃からの拡大造林により、ほとんどがスギ・ヒノキの人工林に姿を変えた。寶登山神社の周辺は神域として守られ、モミ、ツガなどの極相林が奇跡的に残っている。
2009(平成21)年、埼玉森林インストラクター会が長瀞町と協定を締結。山頂近くの南斜面、雪害で被害を受けたヒノキの人工林跡地に「ヤマツツジ再生の丘」を設置し、かつて自生のヤマツツジで彩られた宝登山を取り戻す活動を行っている、という。
人工林、かつて薪炭林として利用された雑木林、ロウバイ・ウメ園地、各種団体や企業による植林跡地の再生事業、天然のモミ・ツガ林…様々なタイプの森を観察できる宝登山。「人と自然のかかわり」を考え、学ぶ好教材になると感じました。
ただし、氷池~小鳥峠を経由する今回のコースは、所要4~5時間。森林観察というよりも「しっかり歩ける」人向け?(笑)
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