事実上、もう春のようです。北国に住むぼくだって、もう、あったかいもん。
春、もう1か月もすれば、梅も咲き終えて、きっと桜が咲きだすでしょう。
じっと我慢していれば春はやってくるもんですねえ。
日本には四季がある。四季と言ったって、別に昔そんな名の劇団があったかと思いますが、はっきり言って興味もないし、よって観たこともない。
劇団で、ちょっとご縁があったのは
雑誌の取材で、井上ひさし氏の劇団、こまつ座を訪問取材させていただいたことがありましたね。大昔、雑誌のグラフで連載を持っていて、当然ぼくはカメラマンですから、写真を中心にしたグラフページで数回お邪魔したわけなんですが、その時の座長が井上都さんで、雑誌が出てから丁寧なお手紙を座長よりいただいたことなど思い出します。そのときにでしたか、こまつ座の素敵な手ぬぐいなどもいただいた記憶があります。なぜそんなことまで覚えているのかというと・・・数年後、いやあもっと経ってからかな、当劇団の座長が変わっていて、それでぼくがお邪魔したころの劇団座長が、ご病気になられ、そんなニュースを見ることもあり・・・なにかきっとあったんだなあとぼくは想像しておりました。
善い人ほど、何かトラブルにあってしまうものなのかもしれない・・・
でもそのさらに数年後、ぼくが取材でお世話になった当時の座長は素晴らしいご本を出され、ご病気も乗り越えられたのだなあと思い喜んでおりました。
ぼくは、音楽や映画には夢中になってみたし今でもその当時に聴いたいた音楽などつい聴いてしまうんですが、演劇だけは残念ながら「食わず嫌い」の類なんでしょうが、観客として何度も見たりして演劇のすばらしさに触れることもなく、なんとなくなんとなく縁なく過ぎてしまいましたねえ。(これがぼく演劇芸術挫折体験ともなっているのですね。)演劇もきっと嵌ると面白いだろうなあと思うんですが・・・なんとなくまったくぼくの感性のフレキシブル性のなさのゆえに、ダメでしたねえ。知人で、演劇芸術に嵌ってしまった人が多いのに、若い頃のぼくは何を考えていたんでしょうか。解せない限りです。
ニューヨークに行った時にはブロードウェイのミュージカルは数本見たけれど、やっぱりそのパワーに圧倒されましたがねえ。でも、何を考えていたんでしょうね、大昔のぼくは何故井上ひさし氏の舞台を見なかったんでしょうねえ。たぶん、観ていれば面白くって嵌ったのだと今なら思うんですがねえ。本で読んで今ならそう思います。
今はコロナウィルスのせいで、ブロードウェイもまったく人通りが見えないと聞いて、そんなニューヨーク、たまんないほど寂しいだろうなあと思ったものですよ。
と同時に、日本でも、コロナウィルス騒ぎのあおりを受けて、きっと日本の演劇の世界も打撃を受けているんだろうなあと・・・
1980年代、そういえば素晴らしい方がいらっしゃって…そんなことからこんな一文を書き残しておきたく思ったものです。
フォト・文 石郷岡まさお
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