日本の推理小説は、これも気まぐれに偶然という縁あるものだけを読んできました。
西村京太郎、内田康夫、を中心に ときどき思い出したように 松本清張 赤川次郎
そして、あるときなど 大沢在昌 などを好んで読んできたかなあ。時代もめちゃくちゃ
それぞれに、ベテランの売れっ子作家の作品ですから大いに面白く読んできたんですね。
大沢氏の 「新宿鮫」シリーズは全部読んだんじゃないかな。おもしろかった・・・
でも、ですよ。ミステリーって一度読んだ本を2度読めますか?
それにですよ、後半以降事件が解決に向かう頃なんともいえない不自然さに、あれえ・・
と思うことも時には無きにしも非ず。しようがないのですね。
みんな完璧な推理小説をいつもいつも書けない訳だしいつもそう傑作を書ける訳もない?
わかります。日本の大衆ミステリー作家はテーマにおいてその社会性の故とか
探偵、刑事などの個性故に巨万の読者を獲得してきたのではないでしょうか。
ああ、忘れていた、森村誠一も大好きでした。
さて、長い間の食わず嫌いというのか、単なる読むきっかけがなかったからか、
西洋のミステリ、ハードボイルドの近年の作を読む機会がありまして・・・
「カルフォルニア・ロール」
ロジャー・L・サイモン
早川ポケットミステリ 1986年刊
これがよかったのですねえ。
まず、どの箇所にもシニカルな 西洋文学に特有な暗喩表現が良かった。
シニカルな文章表現、それを拾い上げて読んでいくだけで十分楽しめるんですね。
多くの本好きが、早川のポケットミステリーに夢中になるわけだ。
ぼくも遅れてやってきて、5ラウンドくらい遅れに遅れて最後のほうをアップアップ
いいながら走っている走者のようにへいこらさっさと走り出したというわけなのだ。
中身は、また次にでも書きましょう。
文・写真 石郷岡まさを
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