75年生きてきて価値観が大きく変わったなと思う点が一つある。地殻変動とも言うべき変化が起きた。戦前・戦後世代は「何がなんでもやらなければならない時がある」と考えていた。ガンバリズムが大事だと骨身に叩き込まれた。一世代前の人たちは大東亜戦争も負けると分かっていた人もいたがそれでも戦った。(学徒動員された人の談話によると)特攻隊はその最たる例だろう。
わたし自身の体験もある。40年ほど前のNTT . . . 本文を読む
7月12日に次兄が亡くなった。80歳。
15日の葬儀に大阪へ行った。既に8日目になる。句を作って兄を偲ぶ。
さまざまな思いよぎる 炎天の葬
亡き母に似るその顔に 娘は酒を含ませる
青いトマト喰う 戦後話を孫聞き流す
すねくるぶしの骨太さ 生きた証を物語る
ホンダベンリー 雨の2号線二人乗り 泣く母
俺12兄17の盆踊り 喧嘩を助けられ 兄ヒーロに見える
&n . . . 本文を読む
「男の嫉妬は美しい」 NTTデータのかつての上司ヒラタさんはこのように述べた事がある。その意味は未だに正確には図り難い。しかしなにやら奥行きのあるフレーズだ。
この記事を書いてすでに8年が経つ。結局のところ男の嫉妬も醜いというべきだろうと落ち着いた。NTTデータのかつての上司ヒラタさんは競争心のことを指して嫉妬といったものと思われる。確かに競争心は一面では必要であり美しい。しかし競争心の裏に . . . 本文を読む
夢の話なので例によって支離滅裂だがとにかくメモしておく。これっていつか解き明かす時が来るのかしら。何か啓示を受けることがあるのかしら。明恵上人にならって書き続けるのが大事なのだろう。明恵は突然毛が生えてきた夢や流れ星に乗って宇宙を駆け巡ると言うそれなりの夢を見ている。バリの隣街に出かけると日本の沿線沿いの街に出た。電車が走っていてこんな街が近くにあったことに驚いている。湖に出た。スマホで魚を撮る。 . . . 本文を読む
繰り返し見る夢がある。フロイトやユングによるとどう解釈されるのだろうか、何でもかんでも性的なリピドーとやらに還元されるのも飽き飽きだしもう今更そんな解釈はどうでも良い。何せ夢を楽しんでいるのだから。
最近は楽しい夢が多い。昨日はプールで美女たちに囲まれて水泳などを楽しんでいる。おしっこがしたくなって目が覚めたが明日また続きが見たい。
最近は見ないが出る時に脱いだ靴が見当たらないという定型の夢が . . . 本文を読む
ある人が亡くなってすでに2ヶ月が過ぎた。そのかたの姉が落ち込んでなかなか抜け出せないでいる。同居計画が進行中になくなったのだがもう少し早く同居計画を実行していれば助けられたのではないかとの自責と寂しさから未だ抜け出せない。その姉は若い時からのクリスチャンだ。どうやって元気を取り戻してもらおうか。
そのかたの姉はクリスチャンだがひょっとして原罪、罪を過度に感じすぎている、自分を罪びとだと責めす . . . 本文を読む
人には仮面の人生なんてまっぴらだと思う人と仮面を演じきれる人の2種類がありそうだ。どちらがいい悪いではない。自分がどちらが好きかという選択になるだけだと思う。最近は時代の変化で仮面を演じきらなくても生きやすい時代に入ったのかなと思うことが多い。
稀代の経営者や政治家、宗教家などには仮面の人生を生涯かむり通した人が多いように思う。最後には仮面をつけている自分が自分だと思い込んで死んでいく。それはそ . . . 本文を読む
人は誰でも一つや二つ人には言えない事を抱えている。しかしそれをさらけ出して初めて人の心を打つ文章となることも事実だろう。暁烏敏は宗教家だが自己の性欲をさらけ出して女性遍歴を書き、話しそれ故氏の説法は大変人気を博したと云う。美しい女をみれば抱きたいと思うのは男として当然だと思うがそれをあからさまに言ったり書いたりすると世間の顰蹙を買うことも間違いない。だから小説という形式が必要でありある種の人には生 . . . 本文を読む
独り住まいの高齢女性が一人で亡くなっていた。
金曜日午後2時に奄美行きのチケットを渡す予定がカフェに来なかった。
「ここ2、3日少し疲れたのでもう少し待ってください」とメールが来「では月曜日に」と返した。
日曜日の夜に彼女の姉から彼女が電話に出ないと不安そうな連絡が来た。
月曜日午前中に訪れるとすでに亡くなっていた。
奄美へ越す準備も完了した13日前のことだった。
3年 . . . 本文を読む
追記
阿川弘之の著作「雲の墓標 春の城」中にト連送の話が出てきたのでメモをしておきます。
孫正義がゆく: ADSL開業 半径5メートルでみた桶狭間の戦い
宮本正男
バリ島に滞在中いつものようにプールで水中歩行しているとプール友達のスペイン人ホセに「トラトラトラ」は何の意味か . . . 本文を読む
門松は冥土の旅の一里塚 めでたくもあり めでたくもなし
この一休さんの歌で門松を誕生日に置き換えると今日の心境に近いものがある。
誕生日は冥土の旅の一里塚 めでたくもあり めでたくもなし
それにしてもこの歌は深いな。
いつ訪れるかもしれない銀河鉄道の乗り換え駅で来世行きの列車に乗り換えるとき、めでたくもありと言える時が訪れる。
乗り換えのステーションでは亡くなった懐かしい人々に出会える、 . . . 本文を読む
かつてNTTデータ大阪勤務の頃12歳年の離れた母方のいとこ(女性)きみちゃん経営するキタのバーに寄ってみた。なぜ行ってみようと思ったのか思い出せない。ある夜、仕事でくたくたに疲れた帰り道にキタの雑居ビルの3階にあるバーのドアを押した。
「フミコさんは頭の切れるひとやったなあ」ときみちゃんが母のことを語るのが意外だった。「どんなところでそう思ったの」と私が尋ねると「私なんか思い . . . 本文を読む
枕元にノートが置いてあり、それになにやら克明に文書を書きだした。たまに兄の家に寄った折に気がつき、読んでみたのだが自分の生い立ちや来し方のいろいろが書かれている。かなりの分量が書きこまれていたが、亡くなった後に保存することに気がつかなかった。もう多分紛失してないのだろうと思うと残念でならない。彼女の無念やおりおりの思い出がボケていない時に書かれたのだろう。
やたらと食べ物を枕元に保存しだしたのも . . . 本文を読む