うまいパン
小麦の食パンがうまい。それとブレッドトークのパン。
うまいビールがのみたい 2010-10-27
眺めのよいロケーションで海と風を満喫しているだけで、十分楽しいのですが、ときにはないものねだりも言ってみたくなります。まずはビールの話から。
ワルンやレストランに入って瓶ビールを頼む。日本では客席でウェイターが栓を抜く。バリなど多くの国では栓はあらかじめ抜いて運んでくる。なぜ抜いてから持ってくるのか。栓抜きの数があまりないので、またはすぐにスタッフがなくしてしまうので共同で使うためだという説がわがつれあいの説です。それも理由の一つかもしれませんが、他にもあるような気がします。残りビールの詰め替え説も考えられないことはないが、さすがにそれはないでしょう。いつか真相を知りたいものです。
バリをはじめ、お隣のシンガポールでも東南アジアのレストランやワルンで出す瓶ビールをグラスやジョッキに注いだ後の泡の出方がしょぼいのが以前から気になっていました。ジョッキに注いだその瞬間は泡立つのだがキープされるのはホンの少しの時間で、すぐに泡は収まってしまいます。他のテーブルを見回してもジョッキに泡はほとんど残っていません。日本ではこれを気の抜けたビールと呼んでいるが、周りの観光客は一向に気にしている風にはみえません。オーストラリアは大英帝国の一員なのだからもっとビールの泡にうるさいのかと思ったのですが、みなさん平気で飲んでいます。
ビールの泡が立たないのは色々理由があります。①ビールが冷えすぎているのか、②ジョッキの洗いがたりないのか、あるいは③栓を抜いて時間がたちすぎているのか。④瓶の栓がもともと甘いので、すぐに気が抜ける。
どうも④のような気がしてきました。それというのも同じ銘柄、たとえばビンタンでも缶ビールは泡がしっかりでてるような気がしてきました。でも確信はありません。今晩にでも確かめてみようと思います。
泡はさておき、ビールの味そのものはどうでしょうか。同じ銘柄のビール(ビンタンなど)でもときにうまいなあと感動するものに出会います。ビールの旨みが口中に広がります。しかし、たいていはただビールだというだけで香りの感動はありません。つれあいに言わせると体調などが左右しているのではと疑問を投げかけますがそうではないと断言できます。
ビールは作ってからの時間が勝負だと聞いたことがあります。おそらくバリ島にはビール工場がないのでしょう。お隣のジャワ島から冷房設備の無い車でがたがた揺られてくるので栓の隙間からすっかり気が抜けるのかもしれません。醸造工場が近くにないせいか、あるいは需要がないのか生ビールがめったに飲めません。
バリで肉を買うときは 2011-07-12
近所のスーパー ハーディーズでインポートの牛肉を2キロ超5000円程度を出して買った。どうして2キロも買ったのかというと、バリでは美味しい牛肉が手に入りにくいからです。バリのローカル牛肉はキロ500円程度からあるが食肉用ではなさそうなしろもので固くて牛肉特有のうま味とコクがない。サテにしてピーナツ味でごまかして食べるしか仕方のないしろもので、それこそ煮ても焼いても食えない。そんな折から先日このハーディーズでたまたま買ったオーストラリア産牛肉を買ってみたところ、牛肉の美味しい感動があった。次に買おうとしたら入荷していない。
一昨日店員にダメもとで尋ねてみるとパッケージを開いていないものがあるという。いつもなら鳥でも豚でも念入りに臭いなどを嗅いでチェックしてから買うのだがこのときはパッケージも切っていないのでパッケージそのまま2キロ超を買い込んだ。さて今晩は炭火でステーキだといそいそと準備にかかると、パッケージを開けた途端酸味を帯びたいやな臭いが漂う。それでも血を洗うとましになるかと思い丁寧に洗って切り、夕食のステーキ分だけ残して冷凍した。
炭火をおこして、いつもはレアだが今回はウェルダンにしてためしに齧ってみるとやはりおかしな味がする。数切れをにんにく醤油でごまかして食べたが途中でギブアップした。翌朝までその不快感が残っている。冷凍した肉は捨てるよりないと思ったが試に電話をしてみたら取り換えるという。そこで冷凍した肉を取り出し、保冷袋にいれて自転車で出かけた。店側の店員はこころよく取り換えてくれることになったが、ステーキ分は減量されていた。なるほどこのあたりがお国柄の違いか、取り換えてもらえるだけでも良しとしようと納得した。
教訓 バリでは肉は必ず臭ってチェックすべし。おかしいと思ったらそっくりそのままとりかえにいくべし。
ベトナム産「秋田こまち」 2010-06-14
バリに滞在をはじめて一年を優に過ぎた。米については特に贅沢をせず、バリの米を食べようと心構えをしていた。だれかのバリを扱った本で、「日本の米を食いたいという軟弱な輩はバリに来る資格がない。このバリ米こそナシゴレンなどに合うのであり、実に美味い」とかの趣旨が書かれており、私も妙に納得したものだった。そのせいでバリ米を食べ続けてきたのだが、正直に告白すると食の充実感が薄いのだ。だから充実感を求めるために果物などのデザートを必要とするようになった。しかしやはり身体が要求するものを喰うのも必要だとわが身体が声を出して訴えている。ちょうど禁煙をした後に数年経ってもフラッシュバックの様にたばこの味が脳天を駆け抜ける感じに似ている。日本の米は中毒性があるのだと誰かが書いていたがその通りだと実感した。
日本食材スーパー「パパイヤ」でベトナム産「秋田こまち」5キロを約1500円で購入して食べてみた。実は近藤さんという方がインドネシアで「三輝」というブランドの米を作られていて評判の味と聞き、これを購入したかったのだが店には置いていなかった。ベトナム産「秋田こまち」でもやはり美味い。日本で食べるこしひかりには若干落ちるがそれでも甘みやうま味が全く異なる。強がりはやめて夕食は当分これを喰うことにする。昼はナシゴレンやナシチャンプールなどが多いがこれはバリ米の方が合う。
七面鳥をバーベキューで焼いてみる 2010-08-08
この間カルフールで食料品を購入していたときのこと、鶏肉のコーナーでヨーロッパ系の奥さんが七面鳥をカットしてもらっていた。かねてからブロイラーではない上手い鶏肉が食いたいと願っていたので早速その奥さんに声をかけてみた。「それは美味いですか。」「大変美味しい。日曜日にオーブンで焼く予定です。ブロイラーなんか比べようがありません。これはまで完全に解凍されていないので十分室温に戻してから焼くと良い。オーブンは150度で1時間、200度で1時間の合計2時間が適当です。」と教えてくれる。「韓国人ですか」「いや、日本人です」「なら照りやきが美味しいわよ。醤油につけ込んでおけば」などと事細かく教えてくれる。
和風の常備菜は重要 2010-12-04
週末以外に外食しない我が家にとって毎日の料理は大事な仕事です。朝はパンと紅茶に紙パックのジュース、それにゆで卵が基本で、それに適当にバターやオリーブオイルなどをつけて食べる。
昼はお手伝いのアウナが鳥やエビ、魚、イカなど、日々異なった食材でゴレンやスープ、カレーなどにして出してくれる。
問題は夕食で、魚、鳥、豚、牛のいずれかと野菜、味噌汁などを組み合わせるのだが、毎日のこととなるとやや飽きるときがあります。
そんなときに手打ちうどんや濃縮だし、それになめ茸の瓶詰めなどをいただいた。なめ茸の瓶詰めなどがあると、主役級の惣菜をうんと引き立てることに気が付いた。そこで夕食の単調ぶりを解決するために工夫したのは以下の常備でした。
・濃縮つゆ 醤油2、みりん1に昆布とかつお節をいれて数分煮立て、冷やして冷蔵庫に保存する。かなり薄めてうどん、そばのつゆ、そのままで魚や肉の付け焼き、焼き鳥のたれに利用する。昨日はテンギリという魚をこの濃縮つゆにつけておき炭火でやいてみたら蒲焼風に仕上がった。こちらの魚はあまり味が深くないのでこうして食べるとおいしいことを発見しました。魚の煮付けにも薄めて使います。冷蔵庫で保存しておけば数か月はもつのでは。実際はすぐになくなるので、そこまで保存したことはないが。
・野菜の一夜づけ にんじんや大根、キャベツ、きゅうり、なすなどを適当に切って塩水に一晩冷蔵庫で漬けておく。それだけでおいしい一夜づけが出来上がる。これがあるとふだんあまりたべない人参や大根などがおいしく食べられる。野菜の種類が増えるし、なにより美味いので食が進む。
・自家製塩昆布 濃縮つゆを作るときに使った昆布とかつお節を固く絞った後、米酢と水で煮ると昆布が柔らかくなる。昆布もかつお節もバリでは貴重品で、ご飯のおとも、酒のさかなに絶品となります。
焼きトマトでトマトソース 2011-06-07
パスタやスープに使うトマトソースがなかなかうまく作れない。バリのトマトが向かないのかと思ってみたりしたが、ある日ふとひらめくものがあり、我が家のバーベキュウ設備で焼いた後にソースにしてみたところ、実に旨いトマトソースができた。
1.できるだけ赤いトマトを買い求める。
2.丸ごと塩でよく水洗いする。農薬やほこりを洗い落すために丁寧に。
3.バーベキューに火を起こした1キロのヤシ炭を山形に入れる。炭の頂上とトマトの距離は15センチ程度。
4.トマトを網に2キロほど並べる。直火が当たらないように炭の山の周辺は避ける。
5.豚や牛、鳥などの肉も塩をして並べておく。いずれも直火は避ける。バーベキューセットの蓋は締める。温度計は100度から150度を示す。(写真ではトマトのみ)
6.1キロの炭が燃え尽きるまで2時間30分ほどかかる。その間にプールなどで泳ぐ。途中で一度ひっくり返す。トマトに焦げ目がつかないことがポイントで、焼きあがったトマトは自然に冷やして冷蔵庫にあるいは冷凍。
7.使うときに皮ごとミキサーにかけてパスタソースや塩コショウでスープに。煮込んで作るソースよりも味が格段に濃く、甘みが出ている。トマトソースはこの甘みが出ているのがポイントで、玉ねぎの甘みを借りなくても十分甘い。
これだけでも100円程度で買える、バリならではのトマトの使い方でした。
野菜スープ作り 2011-09-04
バリは野菜が安くて豊富で味も良い。野菜炒めか茹でるかサラダかあるいは煮込み系にするか塩でもむ等いろいろバラエティーはあるのだが、最近はスープがこれに加わった。トマト、カボチャ、トウモロコシのいずれかのスープが食卓に並ぶようになった。
トマトはバーベキューセットで2時間ほどかけて遠火で焦がさないようにじっくりと焼いたものを皮を剥いて冷凍保存しておく。冷凍庫から取り出すとすぐにシャーペット上になるから少し水を加えてミキサーにかける。10秒程度でころあいになるからバリの塩を加えて温めると出来上がり。温めなくても冷製スープでおいしい。焼くことでねっとり感と甘さが増している。一人前で三個くらいは軽く食べる。野菜サラダならそんなには食べられない。一人前3個で20円もしない。
カボチャも丸ごとをトマトと同様に時間をかけて焼き上げ、そのまま冷蔵庫か皮をはがして冷凍しておく。これはミルクを入れて水と塩を加えお好みの粘度にしてから温める。冷製もおいしい。焼くことでトマトと同様に甘みが増している。
トウモロコシは生のものを実だけ包丁ではずしてミキサーにかけスープにする。これも焼いてからスープにするとさらにうまくなるかもしれないがまだ試みていない。
うどんのつゆが!2012-01-03
お昼の冷やしうどんのつゆを椎茸と昆布、しょうゆとみりんに塩を加えて完璧に仕上げ、鍋に入れたまま冷ましておいた。昼時になったのでいそいそと台所にはいり、楽しみのつゆをみると、鍋が無い。嫌な予感がする。おそるおそる我が家のお手伝いさんに聞いてみる。「ここにおいてあったスープ知らない?」 「捨てた」とジェスチャーで示される。やはり悪い予感は当たっていた。「アイム ソーリ」と言われては「シンケンケン」としか言いようがない。嗚呼!
ビーフシチュウ 2012-01-06
エクセルを使った根を詰めた仕事が一段落した。気晴らしに何か作ってみようと冷凍庫の中をのぞくと牛肉の塊800グラムと鶏ガラが3羽分ある。さてなにをつくろうか。
こちらの牛肉は一般に100グラム200円もせず安いが正直言ってステーキにしてもあまり美味くない。しかし煮込みにすると塩と野菜で味が引き出されて食える味になることを経験的に知っているのでビーフシチュウをつくることに。鶏ガラはスープを大量に作りおきして冷凍することに。ラーメンを喰いたくなった時はこのスープに塩と醤油、みりんで味付けしてゆであがった麺を放り込み、常備している焼き豚を乗せるといける。
ビーフシチュウと言っても赤ワインやホールトマト缶にデミタスソース缶を入れるような本格的なものではない。まあ肉じゃがにちかいものだが昼に仕込んでおき、4時間は煮込んだ。屋上で豪雨を眺めながらマイルスを聞いて部屋に戻ると汁が無くなる寸前だったがかろうじてセイフ。
鶏ガラスープは大量にとれた。冷めたので今からこれを冷凍することに。
手打ちうどんに再度挑戦 2012-07-20
前回手打ちうどんをつくってみたものの見事に総スカンで諦めていましたが、再度懲りずに挑戦してみました。今回は次の点を改めました。
①小麦粉を変えてみた。以前はブルーのパッケージのものを利用していたが今回はグリーンのパッケージの小麦粉を使用してみた。いずれもインドネシア産。
②前回は足でふみふみして寝かせてと丁寧に作ったが、今回はどなたかのサイトで簡単な手抜きの手打ちうどんでも十分美味いとあり、試してみた。以下は手順です。
小麦粉を500cc 水を200cc 塩 6gから8g程度を混ぜて手でもんでいると丸く固まってくる。5分くらい。
すぐに紙に小麦粉を引いて麺棒、なければビール瓶で延ばす。5分から10分
包丁で切る。できるだけ細目にきったつもりでも湯でるとかなり太目。この切断は慎重に。2分
熱湯で14分ほどゆでる。
冷水で締める。
以上 30分ほどで手打ちうどんが出来上がり、特に足でふんでねかせたものと変わらないものが出来上がる。
ついでにうどんのつゆも自家製鰹節で作成。
昆布をいれて熱湯になったら自家製鰹節をたっぷり入れる。自家製鰹節は荒いので湯の量が三分の一まで弱火で気長に煮る。
醤油とみりんを半々(好みで適宜配分を変えて)入れて元の湯量に戻す。さらに湯の量が三分の一になるまで煮ると出来上がり。そのままうどんつゆやそうめんつゆ、そばつゆになる。肉じゃがなどに使うと旨い。
バリで何を喰っているか 2012-03-17
毎日どんなものを喰っているのだろうとある人に尋ねられた。さて何を食べているのだろうかと自問自答して、次の結果を得た。
朝食 パン(全粒粉のやや黒っぽいパンが多い。なかにクルミなどがはいっているのが好み) パンを切らした時は、パンケーキ(小麦粉をミルク、卵で溶いてフライパンで焼く。バターやジャムで食べる) トマトスープ(一度炭火で焼いて冷蔵庫に保存したものを、ミキサーにかけ、塩、こしょう、オリーブオイルで食べる。) 紅茶かウーロン茶 オレンジ、アップルなどのフルーツジュース(紙パック) ゆで卵
昼食 お手伝いの作るインドネシアンが多い。冷蔵庫にある肉やエビを使ったナシゴレン、ミーゴレン、ナシチャンプール、カレー、鳥のスープ、魚のスープ。それにマンゴやリンゴ、オレンジなど。冷やしうどん、そうめん、そばなども多い。これは私が料理する。外食も週2,3回。イタリアンのマッシモやナシチャンプールの食べ歩き。
夕食 御飯、魚の刺身(鮭、鰹、蛸など) 焼き魚を大根おろしで(適当な魚で) 牛肉、鶏肉、魚、エビでバーベキュウ、納豆、根菜の煮物、青野菜のおしたし、ビーフシチュウ、焼き豚、魚の卵の燻製に近いもの、トウモロコシ、カボチャ、トマト、キュウリなどをスープに。バリの塩とオリーブオイルだけで結構うまい。味噌汁もたまに。
こうしてみると酢のものがふそくしていますね。まあ、レモンやオレンジを多く摂っているのでいいかなとも。
昨日に引き続き、何をどのように喰っているか。やはり美味いなあと思うものが何点かないと長続きしません。我が家で気に入っている何点かを記してみると。
朝のトマトスープ・・・これはいつのころからか定番化しています。たまたまバーベキューセットでトマトを焼いて置き、ミキサーにしてスープにしたところ、甘みが出て生のままスープにするよりも格段にうま味が増していることに気がついた。たまたま日本ではトマトダイエットがブームで、やはりトマトを焼いて食したほうがペクチンが増えて、ダイエットにも効果的などという事が喧伝されたのも定番化を後押ししています。
トマトはバーベキューのセットが無いと焼くのが難しいのが欠点でしょうか。ココナツの炭火で焼き豚などを作る時に、ついでにトマトを端に並べておくと、2時間程度で芯まで焼けたトマトが出来上がります。缶詰ホールトマトよりも確実に美味い。炭火なので、プールに入っている間に出来上がっています。これを冷蔵もしくは冷凍しておき、毎朝一人前トマト三個をミキサーにかけて、塩とオリーブオイルで食べます。これもトマトが安いバリならではのものでしょうか。
ダイエット効果はさておき、私自身は日本では血圧が140近くあったのが、この間はかると110と劇的に改善されていました。肝臓の数値もよくなっていたので、まあ、他の生活習慣(酒量を減らすとか毎日プールに入るとか)と相乗効果でしょうが、効果があると思っています。ダイエットの方はいまいちですね。
昼の麺類・・・乾麺を常備しておき、つゆはそのつど、かつおと昆布で作る。浸透膜浄水器でつくったきれいな水でざぶざぶあらってできあがり。バリの水道の水はたとえゆであがった麺を洗うにしても口に入れるものには使えません。その点、この浸透膜浄水器は細菌も通さないので魚をさばいて刺身にするときとかにざぶざぶ洗えるので必須アイテムになっています。2万円以下で設置できます。
昆布は常備できるが、問題は鰹節で、パパイアで売っているが高いし、色もよくない。そこで鰹節を自家製で作ってみたら大成功でしたが、今はあいにく鰹が入りにくい時期らしく、鰹節抜きのつゆで食べています。レモンと醤油だけでも結構いけます。
焼き豚・・・2キロほどのもも肉のかたまりを買い、塩をして数時間から2日程度冷蔵庫に置いておくと塩味が一層豚を美味しくしてくれます。醤油とみりん、塩につけておいても好評です。これをバーベキューセットで3時間ほどかけて焼きます。火に直に当てないことがポイントです。なれると3時間もつ炭の量がわかってきます。あとは放っておくと出来上がり。ハムのかわりに使えるので常備菜として重宝します。
鮭・・・ノルウェー産の鮭を丸ごと買います。およそ5キロ近いものが脂がのっておいしい。これはキロあたり1300円から1500円程度するが、一匹買ってさばいておくと毎日刺身が食べられる環境ができる。約20回分がとれるので、ざっと一回分300円から400円程度でしょうか。ハイパーマートの魚コーナーでいつも買います。バリでは他の魚に比べてすこぶる高価ですが、一回分にすればたいしたことは無く、その値打ちはあります。
丸ごと買うのは、衛生面での配慮です。刺身で食べるので魚屋の包丁を鮭に入れたくないので丸ごと買います。それを自宅で塩をたっぷりと振りかけて一昼夜置きます。身を締めるのと塩味をつけるため、それと殺菌のためです。切捌き、一切れ一切れを安価なバリの塩をふんだんに溶かした水でよく洗い流します。殺菌のためです。それを乾いたふきんで水気をとり、ラップに包んで冷凍します。ひと月程度では全く味は落ちません。鮭は核酸を豊富に含み、アンチエイジング食品として重要です。なによりも美味いし刺身への渇望を満たしてくれる。
蛸・・・鮭と並んで重要なのは蛸です。蛸は少し離れた漁師から直接買います。サヌールの海岸沿い舗道をハイアットを超えていくと気をつけてみると魚をトロ箱にいれているところがあります。3時か4時ごろに水揚げされるのでそのころにいくと買えます。日によって異なるがキロ300円程度でしょうか。これの2キロものを2匹買い、4分弱ゆでておき、冷凍して夕食に刺身で喰います。酢だこにするとうますぎます。鮭と蛸があると刺身やすしへの渇望感は満足できます。
テンギリ・・・細長く鯖よりもかなり大きめの青い魚です。身は白身で、これは刺身にはしないのでぶつ切りにしてもらい冷凍しておくと魚のフライやスープに重宝します。ロッテにいくと必ず購入します。やはり美味い魚はよく知っています。他の魚に比べて50%程度高いです。キロ500円程度。
カボチャ・・・直径20センチほどのものを買って、丸ごと皮付きのままバーベキューセットに乗せてついでに焼いておきます。2,3時間で芯まで焼けたカボチャが出来上がります。これをそのまま冷蔵庫に入れて置き、夕食のスープのローテーションに組み入れます。毎日違った種類の野菜スープが楽しめます。コーン、カボチャ、マッシュルーム、ポテト、トマトとキューリなどなど。コーンやキュウリなどはそのままミキサーにかけて温めるだけです。塩と胡椒、オリーブオイルで大変おいしい。
あって便利なもの。
塩・・・バリの塩は美味しい。アメッド、クサンバ、テジャクラ三大名塩のどれも純白の結晶で美味しい。粗い黒っぽい塩も一層安いので同時に大目に購入しておくとトマトや野菜洗いや魚の切り身を洗うのにふんだんに使えるので便利。表面についている農薬を濃いめの塩水で洗い流したり、殺菌に便利で、このために純白の結晶塩を使う必要はない。
大型冷蔵庫・・・かなり大き目(600L)を買ったつもりだが、やはりすぐにいっぱいになる。魚や肉の冷凍が我が家には必須なので、もっと大型を買えばよかったと反省している。家族がある程度いる家庭では、部屋の許す限り大きなものが便利。
包丁と砥石・・・バリでまともな包丁はなかなか得難い。ハーディーズやエースでも3000円程度のものが売っているが、なまくら包丁。できれば日本の包丁が欲しいが持ってくるときに税関で止められそうで躊躇している。そのうちバリの刀鍛冶にうってもらおうか。鮭などをおろすときに小型のナイフが使いやすい。
砥石はバリではまともなものは得難いので、シンガポールで買ってきたが、それでも相当粗め。
魚のうろこトリ、大根おろし器、小型の包丁など。
バリの食生活で多少気になることがら。
①農薬・・・トマトなど、ときによっては薄い粉がいっぱいついたままの事がある。これはきっと農薬だろうな。青い野菜なども同じだろう。濃い塩水で洗っているが、規制のあってないようなところなので気になる。
②ミルク・・・娘が大量にミルクを飲む。日に0.5リットルはのんでいるかな。防腐剤やトランス脂肪酸加工がしてあると怖い。「Greenfields」というオーストラリアブランドインドネシア現地生産のものを利用しているが気にはなる。牛に与える成長ホルモンの影響も気になる。
③米・・・これも毎日食べるものだから農薬の問題が気になる。
バリのお米 2012-10-23
バリではお米に苦労する。日本で特別高い米でなくても普通に美味いが、バリでは普通に美味い米が手に入らない。日本米と称する「国宝」とかカルホルニア米などをバリでは高いと思う価格で買ってみても一向に美味くない。バリのもち米をいれると美味いと言われて試みたがもっちり感は出ても米の美味さがなければどうしようもない。
そのために我が家ではコメ離れが進んでいたのだが、一昨日にあるところでお米を頂いた。タバナンの一毛作の米で、参考に価格を聞くといつも買うバリの最上級米よりはるかに安い。
自宅でその米だけを炊飯してみると驚くほど米の美味さがある。石などがまじっていたり、米が割れていたりするが、石は米をとぐときに丁寧に取り去る。割れているのは見た目だけで実害はない。この味なら米を喰おうと言う気になる。
そこでようやくこの米の美味さが一毛作で作っているということに結びついた。やはり一毛作の米は見た目は同じでも二毛作,三毛作の米よりも美味いのだ、そしてそれは一年分の栄養をしっかりと吸収しているからだと再認識した。コシヒカリとかササニシキとブランド米が旨いのは知っているが、ブランドでなくてもしっかり手をかけ、大地の栄養を吸収できれば美味いという、ごく当たり前のことに気がつく。
うどん
うどん好きにも腰の強い讃岐系が好きな人と関西風のつるつるうどんが好きな人に分かれるが、私はどちらも好きで、しかしときどき讃岐系うどんが無性に食べたくなる。ちょうど今日がその日で、鰹節も自家製で整えてあるし、あとは手打ちうどんで出汁の効いたつゆで食べたくなってきた。しかしバリではすぐには手に入らない。そこでかねてから購入してあった小麦粉をプラスティックの頑丈な袋に入れて足で踏んで延ばす。手で丸める。又足で踏んで延ばし繰り返すこと7回ほどでグルテンがいい具合に絡まって腰がでてきた。
一時間ほど寝かせて再び上記の足ふみ手丸めを同じ回数繰り返す。こんどはテーブルに片栗粉を入れてビール瓶で延ばす。そして屏風おりというらしいが、畳むように折って包丁で切る。できたものをゆでる。これをかつおだしの効いたつゆで喰う。結果家族からは称賛の嵐が待ち構えているはずであったが、「なんだか粉っぽい」「すいとんみたい」といたって不評で半分以上を残してしまった。つれあい曰く「うどんは、かと吉の冷凍うどんを買った方がおいしい」と人の苦労とうまいうどんを食わせてやると言うおもいやりもしらずにばっさり。
「最後の段階でもっと細く切ればおいしくなったと思う」と弱々しく反論すると「そんなレベルの話ではない」とふたたびばっさり。
焼豚
我が家で定番の焼豚をつくります。
頑丈なつくりのざるでココナッツ炭に火を起こす。
2日ほど塩をした豚約1キロ。塩を大目にしたので一度塩を洗います。これは近くの市場で450円程度で買った。バリの豚は安くて旨い。
右端の火からこんなに離して左端に置きます。30センチ以上は離れています。このあと蓋をして2時間超。
出来上がった焼豚 今回はしっかり焼きあがりましたが、もうちょっと火を抑えるとパンチェッタ風になり、肉の色が赤みを帯びてきます。
これで3人家族で10日ほど持ちます。このまま食べる、サンドイッチにはさむ、カルボナーラにいれるなど鰹や鮭の刺身の冷凍と併せて欠かせない基本装備です。
焼き玉ねぎは皮をむくととろりとしていて付け合せにすると旨い。あるいは焼きトマトと一緒にスープにすることも多いです。