まさおレポート

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バリの坊さん

2012-03-21 | バリ島 文化・風習・葬祭・ヒンドゥ・寺院・宮殿

滞在中のビラでの年中行事になっている家寺のお祭りや建築完成祝、お葬式に祭事を執り行う坊さんをまじかに5回ばかり見た程度で、バリの坊さんを特に詳しく知っているわけではない。多少きらびやかな帽子をかぶったあごひげを生やした老年の坊さんがマントラを唱えながら聖水を振りかける儀式が延々と続く。見かけはどこにでもいるバリの老人で、帽子とひげが見た目に異なるだけの素朴な印象だ。滞在ホテルに招かれる坊さんはこのあたり一体のトップに君臨する高位の坊さんだという。

日本の坊さん(カソリックも同じだが)のように金襴の袈裟を装い、多数の坊さんを引き連れて威厳を取り繕うということはしない。せいぜい助手的な坊さんを一人つれてくるだけである。京都の夜の盛り場でもっとも金を使うのは坊さんだとは京都を訪れてタクシーに乗るたびに聞かされることだが、仏教界もカソリックも高位になるほど生活は贅と奢侈を極める。人々は内心でこれらの現状に舌打ちをしながらも、やはり葬儀などでは格式を重んじ、出来れば高位の坊さんを呼び、高額の布施を払う。

見た目に限ってだが、バリの坊さんたちは、高位の坊さんたちといえども一般の人々とかけ離れた生活をしているのではなさそうだ。ウブドの王家のように坊さんと王を兼ねている場合もあるが、概して同じような家に住み、同じような生活レベルであるに違いない。仏教界やカソリックその他のやはり好ましいと思う。知り合いのバグースもバリにあるカーストの最高位に位置づけられるだけで、生活は苦しい。

生活の規範としてしっかりと定着しているバリヒンドゥー、それに対して生活規範とは何の関係も無くなってしまった日本仏教、一方は質素素朴な僧侶階級、他方は妻帯肉食は当たり前、場合によれば一般人より貪欲な僧侶の存在などとの比較に考えは流れていく。

 


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