バリ島にはカジャとクロッドとよぶ東西南北とは違う方位の方角感がある。そうした方角感は各種の儀式に見ることができると言われるがサヌールの海辺ではそれらの方角感を確認することはできない。
バリ島全般ではカジャ聖なる方向でアグン山を望む方角でありクロッドは悪霊の住む海の方角をいうのだがサヌールでは同じ方向を向いている。
バリ島の北部では南がカジャで北がクロッド、南部では北がカジャで南がクロッドとなる。
村の寺院の位置や火葬場所、屋敷の構造もすべてこのカジャとクロッドによって決められ村びとが集まる集会では年長者はカジャ側に座る。上座にあたるからだ。
さらにカンギン・カウの方角感もある。これは太陽の方向がカンギンで反対がカウとなるので東西と一致する。家寺はカジャ&カンギンの方向に置かれる。滞在したビラの家寺もカジャ&カンギンの方向に置かれていた。
ところが海は悪霊の住むところだけではない、浄化を行う場所でもあるので頭が混乱してしまう。実際バリ人は海でマンディーを行い、足を海に浸して浄化し、海に散骨を行い、海から霊を迎える。バリの文化はなかなか一筋縄ではいかない。
Mountain Agung from Sanur beach August2022 アグン山の見える夕方
Celemony at beach August 2022 Bali
Painting ,mandy ,children play at sanur beach August 2022