ウク(WUKU)歴カレンダーが気になっていた。バリ人の家庭や店先に必ず掛けてあるのだが、見慣れたカレンダーとは趣が異なる。一昔前にあった大吉とか赤口などと書いてあるカレンダーに近い印象のものでバリ語でなにやら書いてあるから、もちろんさっぱりわからない。
昨夜の夕食後に夕涼みをしていた折、ビラ・スタッフのカデにウク歴カレンダーの事を聞いてみた。彼は50歳を超えているのでさすがに知っている風だが、なにやら頼りない知識ではある。しかしおぼろげでもわかる方がよいので解説を聞いてみた。
このカレンダーは7×5のマス目に日が記入されている。丁度日本のカレンダーを縦横90度回転させた形だ。7は西洋の曜日と同じ数だが、呼び名は全く異なる。歴史的に関係があるのかどうか、たぶん7という数字で過去のいずれかにグレゴリー歴と結びついているのだろうか。
7のサイクルの方は
・SENIN ショッピングによろしい
・SELASA ビジネスに悪し
・RABU 仏陀への祈りの日
・KANIS 悪し
・JAMAT 寺に行くが良し
・SABTU
5のサイクルの方は
・MINA 山に登るに悪し
・MANAK 家畜を屠るに悪し
・TARU 外出に悪し
・BUKA 竹を切るに悪し
・WONG 髪を切るのに悪し
さらに一日のサイクルで細かくその日の行動規範が記されている。
例えば
・10月3日はビジネスによし
・10月16日は家畜を屠るに悪し
などなどと、上記の7と5のサイクル以外に日々の意味付けがしてある。
結局、我々のカレンダー風に理解すると、7曜日と5曜日それに日々の1曜日が存在するように見える。しかし、一般のバリ人は日常意識せずに暮らしている。TARU 外出に悪し とあってもそれに従っていては仕事にならない。