まさおレポート

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宇宙創成から政治の世界まで 歴史は繰り返す

2011-04-24 | 小説 音楽

サイモン・シンの「宇宙創成」を楽しく読み進めている。

アインシュタインが特殊相対性理論(1905年)についで一般相対性理論(1915年)を発表した頃、世界の物理学者つまり体制派は一介の三級特許技師の新学説を真に受けなかった。しかし、エディントンの日食時の星の観察により光が重力により一般相対性理論の示す屈折をすることが証明されてニュートン力学を超えた物理学者として認知された。ニュートン力学でも光は屈折するのだがその度合いが一般相対性理論のほうが大きい。

権威となったアインシュタインは彼の宇宙定数を採用せずにビッグバン理論を提案したロシアの無名の数学者フリードマンを黙殺した。ついでベルギーのルメートルをも黙殺した。黙殺の理由は理由は神は不安定な宇宙を創るはずがないとのことだった。

目を現代に転じると日本の政界でも歴史は繰り返す。高速料金無料化や農業戸別所得補償制度、子ども手当を含めた民主党マニフェストの看板政策を標榜して政権をとったが、そのあとは他人事のようにそれを捨て去る。(子ども手当は継続する意向らしいが) 歴史は反体制派が体制派になると前言を覆すことを繰り返している。物理学者の世界でも反体制派が体制派になると前言を覆す歴史を繰り返しているのだから、物理学者よりも一層人間臭い政治の世界で歴史は繰り返すのは当たり前の事で、前言撤回を追及することが青臭いのかもしれない。現に追及している自民党も、政局を作り出すテクニックとして追及しているのだろうと割り切って考えるべきだろう。

マニフェストは細目まで決めるべきでないという意見がある。(京大の中西 輝政教授)その通りだと思う。細目まで決めると財源問題などで二進も三進もいかなくなることを既に学んだ。戦略的マニフェストと留保条件付きの戦術マニフェストを分けて提唱すべき時期に来ている。

 

 

 

 

 

 

 


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