まさるの一口馬主日記

「一口馬主」の視点から競馬を語ります。競馬以外では男声合唱、野球観戦、ヘラブナ釣り、旅行等で余暇を楽しんでいます。

勇気ある撤退

2010年02月26日 00時15分54秒 | 今日の日記
今の日本には敵はいないと思われるエスポワールシチーがドバイワールドカップ遠征には行かないと発表しました。
これには少なからず驚きました。

陣営も佐藤哲三騎手もレース後にドバイに行くような話をしていましたので、私も当然行くんだろうなと考えていました。
しかし友駿ホースクラブはレース後も慎重だったので、やっぱり…と何となく思う部分もあったりして…。



AW(オールウェザー)は芝で走る馬の方が適性があるとの事。
確かに見た目はダートに近いですが、走りはキレが要求されるAWですからわざわざ遠い所まで行って慣れない馬場や環境で走らせて馬が壊れてしまってはいけませんからね。

失礼ながら無理だと思っていたタップダンスシチーも凱旋門に行きましたから今回も間違いなくドバイ遠征はやると思っていたし、エスポワールがどのくらい強いのか見たかった気持ちもあります。


しかし、適性と馬の事を考えて回避した訳ですからこの決断は賛同します。
クラブ馬だからと言ってわざわざ広告塔にならなくてもいいのです。
シルククルセイダーやブレイクランアウトが菊花賞に出るような事はあってはいけません。
結果ブレイクランアウトは長期戦線離脱の憂き目に遭ってしまい、私の心にはいまだ熱き魂が戻ってきていません。


逆に今回のエスポワールシチーは今後の日本馬(クラブ馬)の道標を示してくれたかもしれない勇気ある撤退だと思うのです。

さすがに最古参のクラブなだけあります。
何でもかんでもドバイだ香港だと考えてしまう昨今の時代にあってむしろやることが新しいと感じるのです。

本当に勝てそうな馬、全てを懸けるだけの心意気のある陣営の馬だけ海外に行くべきだと思うのです。