大久保洋吉調教師

気づくのが遅かったのが本当に惜しまれますが、大久保洋吉先生のスタイルは私の考える理想の調教師像にかなり近いものでした。


師はしっかりと厩舎で馬を鍛えてくれました。仕上げはどちらかと言えば余裕残しが多く（笑）、使いながら仕上げていくタイプでした。それでも今、美浦で坂路3本追いをやっている調教師はいないのではないでしょうか。
レースをたくさん使ってくれますのでいわゆる放置系の厩舎とは間逆です。たくさん使うからこその余裕残しの仕上げが多かったと理解しています。

さらには馬に対するコメントが実に良かったですね。と言うか人間味あふれるコメントが多くて、近況の更新が毎週楽しみでした。毎回のコメントが活きていました。一口馬主がさらに楽しくなるお勧めの厩舎でした。

師は人も育てました。当時まだ新人だった吉田豊騎手を周囲の反対もありながらメジロドーベルに乗せ続けた男気、期待に応えてドーベルでG1を4つも勝った吉田騎手。この師弟のコンビは応援しないわけにはいきませんでした。
そして大久保厩舎で修行した戸田、尾関師は美浦の次代を担う一流調教師となりました。もちろん戸田調教師も尾関調教師も私の出資馬はお世話になっています。

そして師は私の大好きなメジロの馬をたくさん預かって下さいました。

日本競馬の発展に尽くして下さった大久保洋吉先生に感謝の気持ちで明日は中山に行こうと思っています。最後となる明日の2つのレースは目に焼き付けようと思います。メインレースはベルゲンクライを買います。多分勝ちますよ。

師にはこれからも日本競馬を見守り続けて欲しいです。



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