上はNIKONのFM2、では下のモノは何でしょう?製図をする方や漫画を描く方ならわかるかも。
今年の夏に三回忌を迎える、私の父の愛用品です。たまたま息子が高校で写真部に入ったので、父の「自分が死んだらあげる」と言っていたNIKONのカメラやレンズ類を、全部実家から送ってもらいました。レンズが使えないのはもったいないので、一眼デジカメも必然的にNIKONのものに。きのうの体育祭で写真部として撮影で大活躍・・・のはずが、朝からの大雨で延期になりました。
FM2は見るからにカメラ!レトロなフォルムが飾っておくのにふさわしい。玄関にでも飾ろうかな。カメラは父の若い頃からの趣味でした。それに影響を受けて私も若い頃、今は亡きMINOLTAの一眼を買い、父と一緒にモデル撮影会に行ったこともありました。
で、写真下のものの正体は・・・。製図に使う烏口(からすぐち)という道具。父は自動車工学の本を出していて、それを書く時に使っていました。その頃ちょうど私も漫画を書いていたので、本の手伝いを志願したのですが、あっけなく不合格に。ものすごくきっちりした線を書かなくてはいけなくて、話にならなかったようです。
娘がこどもちゃれんじの問題をやるのに、コンパスを学校に置いてきてしまい、何か代用できるものはないかと探していて、私の漫画道具の中から引っ張り出して来ました。よもや父も、孫が自分の使っていた烏口を使うとは、思ってもみなかったことでしょう。先っちょにインクをつけて描くととてもきれいな円になるので、娘が「おもしろ~い」と気に入っていました。
何十年も前から使われていた、仕事の道具と趣味の道具。こういうものこそ大事に残したいと思います。