短歌研究6月号の特集は「平成じぶん歌」。いま歌壇で活躍している歌人8人の新作30首、平成が始まった30年前から、じぶんに起こったことを詠んでいる。読みながら私の平成を思う。
🔘人生はジョ一ク でしょうか このひとと四月一日届け出をして
佐藤弓生の第一首に驚く。あえてエイプリルフ一ルの日に結婚届けを出すなんて。この一連は私を引きつける。彼女の表現力の虜になってしまう。
佐藤弓生は2001年「眼鏡屋は夕ぐれのため」で第47回角川短歌賞を受賞している。2年前に「モ一ヴ色のあめふる」を書肆侃侃房から刊行し、出版記念会の二次会で初めてご一緒に飲んだ。楽しい方、彼女自身が詩歌なのだ。
🔘 ただ広いだけの平野にもどる日をゆめにみているような東京
🔘そこに立つひとはわたしを知らなかくて山手線のみどりまぶしい
🔘まだ雪がふりそうな春、日比谷線立ち入り禁止表示を過ぎて
この3首から佐藤弓生の東京への違和感が伝わってくる。
彼女は関西出身だが一緒に飲んでいたときは気がつかなかった。私は東京で生まれ育ちおそらく此処が終の地になるだろう。でも少女時代までの東京は残っていない。いまはビルの樹林の中で過ごしている。
佐藤弓生の歌に共感しながら「平成じぶん歌」を読んでいるがまだ五首目、私は読むのがとても遅いのでこの調子では平成が終ってしまうかもしれない。
🔘人生はジョ一ク でしょうか このひとと四月一日届け出をして
佐藤弓生の第一首に驚く。あえてエイプリルフ一ルの日に結婚届けを出すなんて。この一連は私を引きつける。彼女の表現力の虜になってしまう。
佐藤弓生は2001年「眼鏡屋は夕ぐれのため」で第47回角川短歌賞を受賞している。2年前に「モ一ヴ色のあめふる」を書肆侃侃房から刊行し、出版記念会の二次会で初めてご一緒に飲んだ。楽しい方、彼女自身が詩歌なのだ。
🔘 ただ広いだけの平野にもどる日をゆめにみているような東京
🔘そこに立つひとはわたしを知らなかくて山手線のみどりまぶしい
🔘まだ雪がふりそうな春、日比谷線立ち入り禁止表示を過ぎて
この3首から佐藤弓生の東京への違和感が伝わってくる。
彼女は関西出身だが一緒に飲んでいたときは気がつかなかった。私は東京で生まれ育ちおそらく此処が終の地になるだろう。でも少女時代までの東京は残っていない。いまはビルの樹林の中で過ごしている。
佐藤弓生の歌に共感しながら「平成じぶん歌」を読んでいるがまだ五首目、私は読むのがとても遅いのでこの調子では平成が終ってしまうかもしれない。