詩48篇
2節「主は大いなる方 我らの神の都、聖なる山で大いに賛美させる方」聖書協会共同訳
1節「歌。賛歌。コラの子の詩」
2節「主は大いなる方 我らの神の都、聖なる山で大いに賛美させる方」本詩は13節にある通り神殿内を行進する出発を促す言葉ととり、全体を祭儀に関連づけて解釈されることが多い。2~4節はその導入、5~9節は過去を回想、10~12節神を二人称で記し、13~15節は命令形で指示を与える四段落に分けられる。2~4節はシオンの麗しさを歌う。それは全地の喜びである。これは47篇で力は神に属すると述べているが、本詩では13~15節にある城壁、城郭、砦、塔など力の語彙を配して同様の指摘ができよう。
3節「シオンの山は高く、美しく、全治の喜び 北の果ての、大いなる王の町」
この「北の果て」はイザヤ14章13節では異教の神々の居場所であるが、ここではエルサレム北端のシオン原語「ツアフォーン」(北)を指している。
4節「神はその城郭にあって原語「宮殿の中で(ベアルメノテーハ)」砦としてご自分を示される。
5節「見よ、王たちは時を定め、共に進んで来たが」。「~時を定め」原語は「相会して(ノアドゥー)」申し合わせるという意味。
6節「彼らはこれを見てひるみ 恐怖に陥って逃げ去った。」列王記下19章see
7節「そのとき、彼らを襲ったのは、震え子を産む女のような苦しみ」。陣痛の比喩(イザヤ13章8節)。「あなたは東風でタルシシユの船を砕かれた」8節。「東風は、終末時の神の審判を予表する(イザヤ27章8節)。
9節「万軍の主の都、我らの主の都、我らの神の都で 私たちは聞いていた通りのことを見た。神はこの都をとこしえまで固く据えられる」。「神よ、私たちは宮の中であなたの慈しみを思い描きます。」(10節)神殿境内の詩である。「慈しみ」(はスデーは)と11節「神よ、御名のようにあなたへの賛美は地に果てにまで及びます。右の手には義が満ち溢れている。」の「義」(ツエデク)は42~49篇の「コラの子の歌」に対応するキーワードであるが、本詩13~15節にその役割を果たしてないことから、後代の挿入句とされている。
12節「あなたの裁きのゆえに、シオンの山は喜び ユダの娘は喜び躍る」
13節「シオンの周りを一巡りし櫓を数え」
14節「城壁に心を向け、城郭に分け入ってみよ 後の世に語り伝えるために。」
15節「この方こそ神、代々とこしえに我らの神。神は死を超えて、私たちを導かれる」。因みに13~15節を岩波訳では次のようになっている。
「13シオンを巡って回り歩き、その塔を数えよ。14その防塁に心を留め、その城を見回れ、後の代に述べ伝えるために。15まことに、この神こそ 我らの神、とこしえにまた永久に。この方こそ我らを導いてくださる、アルムツト」(原文=死の上に・死ぬまでという意味)。
2節「主は大いなる方 我らの神の都、聖なる山で大いに賛美させる方」聖書協会共同訳
1節「歌。賛歌。コラの子の詩」
2節「主は大いなる方 我らの神の都、聖なる山で大いに賛美させる方」本詩は13節にある通り神殿内を行進する出発を促す言葉ととり、全体を祭儀に関連づけて解釈されることが多い。2~4節はその導入、5~9節は過去を回想、10~12節神を二人称で記し、13~15節は命令形で指示を与える四段落に分けられる。2~4節はシオンの麗しさを歌う。それは全地の喜びである。これは47篇で力は神に属すると述べているが、本詩では13~15節にある城壁、城郭、砦、塔など力の語彙を配して同様の指摘ができよう。
3節「シオンの山は高く、美しく、全治の喜び 北の果ての、大いなる王の町」
この「北の果て」はイザヤ14章13節では異教の神々の居場所であるが、ここではエルサレム北端のシオン原語「ツアフォーン」(北)を指している。
4節「神はその城郭にあって原語「宮殿の中で(ベアルメノテーハ)」砦としてご自分を示される。
5節「見よ、王たちは時を定め、共に進んで来たが」。「~時を定め」原語は「相会して(ノアドゥー)」申し合わせるという意味。
6節「彼らはこれを見てひるみ 恐怖に陥って逃げ去った。」列王記下19章see
7節「そのとき、彼らを襲ったのは、震え子を産む女のような苦しみ」。陣痛の比喩(イザヤ13章8節)。「あなたは東風でタルシシユの船を砕かれた」8節。「東風は、終末時の神の審判を予表する(イザヤ27章8節)。
9節「万軍の主の都、我らの主の都、我らの神の都で 私たちは聞いていた通りのことを見た。神はこの都をとこしえまで固く据えられる」。「神よ、私たちは宮の中であなたの慈しみを思い描きます。」(10節)神殿境内の詩である。「慈しみ」(はスデーは)と11節「神よ、御名のようにあなたへの賛美は地に果てにまで及びます。右の手には義が満ち溢れている。」の「義」(ツエデク)は42~49篇の「コラの子の歌」に対応するキーワードであるが、本詩13~15節にその役割を果たしてないことから、後代の挿入句とされている。
12節「あなたの裁きのゆえに、シオンの山は喜び ユダの娘は喜び躍る」
13節「シオンの周りを一巡りし櫓を数え」
14節「城壁に心を向け、城郭に分け入ってみよ 後の世に語り伝えるために。」
15節「この方こそ神、代々とこしえに我らの神。神は死を超えて、私たちを導かれる」。因みに13~15節を岩波訳では次のようになっている。
「13シオンを巡って回り歩き、その塔を数えよ。14その防塁に心を留め、その城を見回れ、後の代に述べ伝えるために。15まことに、この神こそ 我らの神、とこしえにまた永久に。この方こそ我らを導いてくださる、アルムツト」(原文=死の上に・死ぬまでという意味)。