エフェソの手紙第3章
18~19節「すべての聖徒と共に、その広さ、長さ、高さ、深さを理解することができ、また人知をはるかに越えたキリストの愛を知って、神に満ちているもののすべてをもって、あなたがたが満たされるようにと祈る」(口語訳)
1節「こういうわけで、あなたがた異邦人のためにキリスト・イエスの囚人となっているわたしパウロは……」。「キリストの囚人」(デスミオス)とは縛られた者である。「キリストの奴隷」(デュウロス=ローマ1章1節)より一層強調される。パウロはローマ獄中にあるが、カイザルの囚人ではないことを明確に示した。4章1節にもある。その縄目は「あなたがたの栄光なのだ」(14節)という。
ここで彼は「神から賜わった恵みの務め」(口語訳)について語る(2節)
それは「秘められた計画=1章9節see」である。ムステーリオンは口語訳「奥義」のほうが適訳である。3、4、5、9節に出てくる。この「奥義」は、キリスト以前には知らされていなかったが、今や使徒たちや預言者によって啓示された(5節)。
6節「…異邦人が福音によってキリスト・イエスにおいて、約束されたものをわたしたちと一緒に受け継ぐ者、同じ体に属する者、同じ約束にあずかる者となるということです」。「一緒に受け継ぐ」とは、共同の相続者になることである(1章11節)。それは福音に仕える者として下さったことである(7節)。
8節「この恵みは、聖なる者たちすべての中で最もつまらない者であるわたしに与えられました。わたしは、この恵みにより…異邦人に福音を告げ知らせている」。「最もつまらない者」(エラキストレロー)とは、ミクロス(小さい)に最上級と語尾に比較級がついた言葉で永井訳は「最(いと)小(ちい)さき者よりも小さき者なる我」としている(第Ⅰコリント15章9節)。これこそがキリストによって実現された永遠の計画に従うことである(9、11節)。
14節「こういうわけで、わたしはひざをかがめて、 天上にあり地上にあって『父』と呼ばれているあらゆるものの源なる父に祈る」(口語訳)。前者の『父』は家族や同族が呼ぶ『父』のこと、後者は唯一の創造者なる「御父」である。
16~21節は長い祈りの言葉。
(1)あなたがたに聖霊を与えられ、キリストがあなた方相互の心のうちに住むように(16節)。
(2)キリストの愛に根ざし、愛にしっかりと立つ者となるように、その愛の広さ、長さ、高さ、深さがどんなものか理解するように(17~18節)。
(3)この人知を遥かに超える愛が、すべてを満たしておられる神の教会に豊かに満ちあふれますように(19節)。キリストの教会はそのような処だから(1章23節see)。
20~21節 頌栄
18~19節「すべての聖徒と共に、その広さ、長さ、高さ、深さを理解することができ、また人知をはるかに越えたキリストの愛を知って、神に満ちているもののすべてをもって、あなたがたが満たされるようにと祈る」(口語訳)
1節「こういうわけで、あなたがた異邦人のためにキリスト・イエスの囚人となっているわたしパウロは……」。「キリストの囚人」(デスミオス)とは縛られた者である。「キリストの奴隷」(デュウロス=ローマ1章1節)より一層強調される。パウロはローマ獄中にあるが、カイザルの囚人ではないことを明確に示した。4章1節にもある。その縄目は「あなたがたの栄光なのだ」(14節)という。
ここで彼は「神から賜わった恵みの務め」(口語訳)について語る(2節)
それは「秘められた計画=1章9節see」である。ムステーリオンは口語訳「奥義」のほうが適訳である。3、4、5、9節に出てくる。この「奥義」は、キリスト以前には知らされていなかったが、今や使徒たちや預言者によって啓示された(5節)。
6節「…異邦人が福音によってキリスト・イエスにおいて、約束されたものをわたしたちと一緒に受け継ぐ者、同じ体に属する者、同じ約束にあずかる者となるということです」。「一緒に受け継ぐ」とは、共同の相続者になることである(1章11節)。それは福音に仕える者として下さったことである(7節)。
8節「この恵みは、聖なる者たちすべての中で最もつまらない者であるわたしに与えられました。わたしは、この恵みにより…異邦人に福音を告げ知らせている」。「最もつまらない者」(エラキストレロー)とは、ミクロス(小さい)に最上級と語尾に比較級がついた言葉で永井訳は「最(いと)小(ちい)さき者よりも小さき者なる我」としている(第Ⅰコリント15章9節)。これこそがキリストによって実現された永遠の計画に従うことである(9、11節)。
14節「こういうわけで、わたしはひざをかがめて、 天上にあり地上にあって『父』と呼ばれているあらゆるものの源なる父に祈る」(口語訳)。前者の『父』は家族や同族が呼ぶ『父』のこと、後者は唯一の創造者なる「御父」である。
16~21節は長い祈りの言葉。
(1)あなたがたに聖霊を与えられ、キリストがあなた方相互の心のうちに住むように(16節)。
(2)キリストの愛に根ざし、愛にしっかりと立つ者となるように、その愛の広さ、長さ、高さ、深さがどんなものか理解するように(17~18節)。
(3)この人知を遥かに超える愛が、すべてを満たしておられる神の教会に豊かに満ちあふれますように(19節)。キリストの教会はそのような処だから(1章23節see)。
20~21節 頌栄