サムエル記上23章
11節「『ケイラの有力者らは、サウルの手にわたしを引き渡すでしょうか。…イスラエルの神、主よ、どうか僕にお示しください。』主は『彼は下って来る』と言われた」(新共同訳)
1節「ペリシテ人がケイラを襲い、麦打ち場を略奪している、という知らせがあったので」。ここはダビデの逃亡生活である。小麦の収穫期にそれを略奪するのは盗賊の常套手段である。ケイラが襲われていることを耳にしたダビデは、主の託宣を得て敵ペリシテ人を攻撃しようとした(2節)。彼に従っていた兵士600人はペリシテ兵の戦列と相対して勝ち目は無いという。そこで再度主の託宣を求め「立て…行け。ペリシテ人をあなたの手に渡す」と指示されて対戦し大打撃を与えて勝利した。そしてケイラの住民を救った。彼の徹底した主への信頼が伺える(3~5節)。
7節「ダビデがケイラに来たと知らされたサウルは、『神がダビデをわたしの手に渡されたのだ。彼は、扉とかんぬきのある町に入って、自分を閉じ込めてしまったのだ』と言った」。この情報を知ったサウルは全軍を差向けで町を包囲し、有力者にダビデを引き渡すよう伝える(9節)。ダビデは身の危険を感じて祭司アビアタルにエフォドを持って来させ、ケイラにサウルが来て、有力者がわたしと兵士を引き渡すかどうかを主に尋ねると、「引き渡す」と言われた。そこでダビデは六百人の兵士と共にケイラを去った。ここで有力者らはダビデの恩義を感じてサウルに背くなら、町は全滅すると判断したのか。人の心を見抜く神はダビデに町を去ることを託宣で示したのである。サウルは出陣をとりやめ、ダビデは再び放浪の旅をすることになる。ケイラから南東15キロのジフの荒れ野に逃れる。ジフの情報がサウルの耳に伝えられると、更に東へホレシャの要害に逃れる。
15節「ジフの荒れ野のホレシャにとどまっていたダビデは、サウルが自分の命をねらって出陣したことを知った」。ホレシャにいるヨナタンからダビデに恐れることなく神に頼るようにと励ました。父サウロの手が及ぶことはない。イスラエルの王となるのはあなただと告げ、父も知っていると語り、二人は契約を結んだ(16~18節)。ジフの人々は、サウルにハキラの丘にあるホレシャの要害にいると伝えた。そして更に東数キロのマオンの岩場に移動する。これらはヘブロンの山岳地帯である(24節)。しかしどこに逃れても神は彼をサウルの手に渡されなかった。サウルはマオンの荒れ野にダビデを追跡した。この時サウルは山の片側を行き、ダビデとその兵は山の反対側に行った(26節)。サウルの兵が周囲から迫り、取り囲まれたが使者が来てペリシテ人が国に侵入してきたので急いで帰るようにと伝えたので、追うことを止めている(27節)。
ここで示されるのは詩46篇2節「神はわたしたちの避けどころ、わたしたちの砦。苦難のとき、必ずそこにいまして助けてくださる。」である。
11節「『ケイラの有力者らは、サウルの手にわたしを引き渡すでしょうか。…イスラエルの神、主よ、どうか僕にお示しください。』主は『彼は下って来る』と言われた」(新共同訳)
1節「ペリシテ人がケイラを襲い、麦打ち場を略奪している、という知らせがあったので」。ここはダビデの逃亡生活である。小麦の収穫期にそれを略奪するのは盗賊の常套手段である。ケイラが襲われていることを耳にしたダビデは、主の託宣を得て敵ペリシテ人を攻撃しようとした(2節)。彼に従っていた兵士600人はペリシテ兵の戦列と相対して勝ち目は無いという。そこで再度主の託宣を求め「立て…行け。ペリシテ人をあなたの手に渡す」と指示されて対戦し大打撃を与えて勝利した。そしてケイラの住民を救った。彼の徹底した主への信頼が伺える(3~5節)。
7節「ダビデがケイラに来たと知らされたサウルは、『神がダビデをわたしの手に渡されたのだ。彼は、扉とかんぬきのある町に入って、自分を閉じ込めてしまったのだ』と言った」。この情報を知ったサウルは全軍を差向けで町を包囲し、有力者にダビデを引き渡すよう伝える(9節)。ダビデは身の危険を感じて祭司アビアタルにエフォドを持って来させ、ケイラにサウルが来て、有力者がわたしと兵士を引き渡すかどうかを主に尋ねると、「引き渡す」と言われた。そこでダビデは六百人の兵士と共にケイラを去った。ここで有力者らはダビデの恩義を感じてサウルに背くなら、町は全滅すると判断したのか。人の心を見抜く神はダビデに町を去ることを託宣で示したのである。サウルは出陣をとりやめ、ダビデは再び放浪の旅をすることになる。ケイラから南東15キロのジフの荒れ野に逃れる。ジフの情報がサウルの耳に伝えられると、更に東へホレシャの要害に逃れる。
15節「ジフの荒れ野のホレシャにとどまっていたダビデは、サウルが自分の命をねらって出陣したことを知った」。ホレシャにいるヨナタンからダビデに恐れることなく神に頼るようにと励ました。父サウロの手が及ぶことはない。イスラエルの王となるのはあなただと告げ、父も知っていると語り、二人は契約を結んだ(16~18節)。ジフの人々は、サウルにハキラの丘にあるホレシャの要害にいると伝えた。そして更に東数キロのマオンの岩場に移動する。これらはヘブロンの山岳地帯である(24節)。しかしどこに逃れても神は彼をサウルの手に渡されなかった。サウルはマオンの荒れ野にダビデを追跡した。この時サウルは山の片側を行き、ダビデとその兵は山の反対側に行った(26節)。サウルの兵が周囲から迫り、取り囲まれたが使者が来てペリシテ人が国に侵入してきたので急いで帰るようにと伝えたので、追うことを止めている(27節)。
ここで示されるのは詩46篇2節「神はわたしたちの避けどころ、わたしたちの砦。苦難のとき、必ずそこにいまして助けてくださる。」である。