詩139篇
わたし・あなたという人格的関係を基盤にした生活の全領域の中での賛美と祈り。
1~6節 神の全知
「主よ、あなたはわたしを調べ、そして知られる。あなたはわたしが立つこと、座ることを知り、遠くからわたしの意図を悟られる」(1~2節)。祭儀的な法廷の言葉。神は個人を完全に知りつくされる。「わたしの道とわたしの伏すことを識別する」(3節)。絶えず見守る神の鋭い眼差しに出会い、自分の人生はもはや自分のためにだけのものでない驚きの言葉である。「わたしの舌に言葉がない時に、見よ主はすべてを知っている」(4節)。動機と心情を察知される。「あなたは前と後ろでわたしを挟み、あなたの手をわたしの上に置かれる」(5節)。敵意からでなく守るため。「不思議な知識はわたしより遥かに高く、わたしには及ばない」神の全能は恐れでなく慰めであり、神の知識は人のどんなに深い理解でも及ばない。
7~12節 神の遍
「あなたの霊からわたしはどこに行き、あなたの顔からわたしはどこへ逃れえよう」(7節)。ヨナの物語を想像する。「わたしがもし天の昇っても…、陰府に床を敷いても…」(8節)。神から逃れるのでなく、今は神が共にいます喜びを告白する。「陰府」は死の支配するところ、そこにも神の存在を考える。死も人を神から離すことはできない(ローマ8章38~39節)。「わたしが曙の翼をもって海の果てに住んでも…」(9~10節)。八節が上下の広さを、9~10節は東西の広さを示す。神の不偏の愛を告白する。「闇がわたしを押し潰そうとも、夜はわたしのために光がある。闇も暗くない。昼のように闇は輝く」(11~12節)。
13~18節 神の全能
「内臓」(13節)。感情や意志の宿る所。「母の胎内」は暗い所で「闇」(12節)から発展した思想。肉体をギリシャ思想のように軽視しない。「わたしの骨は隠れていなかった、わたしが造られた隠れた所、地の深い所で織られた」(15節)。「胎児のわたしをあなたの両目は見、…造られた日々があなたの書に全部書かれた」(16節)。生前から寿命が定められていたという神の予知。「そしてわたしにとって、神よ、あなたの意図は何と尊いか…」(17節)。神の聖意で貫かれる生涯。
19~22節 神なき者を亡ぼす願い
「神よ、どうかあなたが殺す悪人を…」(19~21節)。神に反逆する人々への嫌悪を表明する。神のさばきの確信の表現。素朴な思いつめた神への愛が、罪と罪人の区別を困難にしている。「彼らをわたしは彼らを憎しみの極みで憎みます」(22節)。神を愛することは神に逆らう者を敵として憎むこと。
23~24節 導きを祈る
「神よ、わたしを調べ、わたしの心を知ってください。わたしを吟味し、わたしの悩みを知ってください。そしてわたしの中に痛み(偶像礼拝)があるかどうかを見て、永遠の道に導いてください」(23~24節)。「調べる」は金属を溶かし精錬することで大胆な祈り。神にこそ希望があるので、思いきって神にまかせる。
わたし・あなたという人格的関係を基盤にした生活の全領域の中での賛美と祈り。
1~6節 神の全知
「主よ、あなたはわたしを調べ、そして知られる。あなたはわたしが立つこと、座ることを知り、遠くからわたしの意図を悟られる」(1~2節)。祭儀的な法廷の言葉。神は個人を完全に知りつくされる。「わたしの道とわたしの伏すことを識別する」(3節)。絶えず見守る神の鋭い眼差しに出会い、自分の人生はもはや自分のためにだけのものでない驚きの言葉である。「わたしの舌に言葉がない時に、見よ主はすべてを知っている」(4節)。動機と心情を察知される。「あなたは前と後ろでわたしを挟み、あなたの手をわたしの上に置かれる」(5節)。敵意からでなく守るため。「不思議な知識はわたしより遥かに高く、わたしには及ばない」神の全能は恐れでなく慰めであり、神の知識は人のどんなに深い理解でも及ばない。
7~12節 神の遍
「あなたの霊からわたしはどこに行き、あなたの顔からわたしはどこへ逃れえよう」(7節)。ヨナの物語を想像する。「わたしがもし天の昇っても…、陰府に床を敷いても…」(8節)。神から逃れるのでなく、今は神が共にいます喜びを告白する。「陰府」は死の支配するところ、そこにも神の存在を考える。死も人を神から離すことはできない(ローマ8章38~39節)。「わたしが曙の翼をもって海の果てに住んでも…」(9~10節)。八節が上下の広さを、9~10節は東西の広さを示す。神の不偏の愛を告白する。「闇がわたしを押し潰そうとも、夜はわたしのために光がある。闇も暗くない。昼のように闇は輝く」(11~12節)。
13~18節 神の全能
「内臓」(13節)。感情や意志の宿る所。「母の胎内」は暗い所で「闇」(12節)から発展した思想。肉体をギリシャ思想のように軽視しない。「わたしの骨は隠れていなかった、わたしが造られた隠れた所、地の深い所で織られた」(15節)。「胎児のわたしをあなたの両目は見、…造られた日々があなたの書に全部書かれた」(16節)。生前から寿命が定められていたという神の予知。「そしてわたしにとって、神よ、あなたの意図は何と尊いか…」(17節)。神の聖意で貫かれる生涯。
19~22節 神なき者を亡ぼす願い
「神よ、どうかあなたが殺す悪人を…」(19~21節)。神に反逆する人々への嫌悪を表明する。神のさばきの確信の表現。素朴な思いつめた神への愛が、罪と罪人の区別を困難にしている。「彼らをわたしは彼らを憎しみの極みで憎みます」(22節)。神を愛することは神に逆らう者を敵として憎むこと。
23~24節 導きを祈る
「神よ、わたしを調べ、わたしの心を知ってください。わたしを吟味し、わたしの悩みを知ってください。そしてわたしの中に痛み(偶像礼拝)があるかどうかを見て、永遠の道に導いてください」(23~24節)。「調べる」は金属を溶かし精錬することで大胆な祈り。神にこそ希望があるので、思いきって神にまかせる。