使徒言行録第25章
11節「もし、悪いことをし、何か死罪に当たることをしたのであれば、決して死を免れようとは思いません。」(新共同訳)
二年後フェリクスの後任者としてフェステゥスが総督に就任した(1節)。彼はパウロ問題解決のため事情を知ろうとエルサレムに行き、最高法院の指導者らに会う(2~3節)。しかし彼らの陰謀を知り、請願を拒否し不都合なこと(アトポス)があるなら、上訴せよと言ってカイサリアに帰った(4~5節)。
6~12節に総督による裁判が開かれたことが記される。パウロは律法、神殿、皇帝に対して悪いこと(アトポス)をしていないと、無罪を主張し「…わたしは皇帝に上訴します」と訴えた(11節)。
これは事実無根であることを明白にするためローマの法廷で裁判を受けるという申し出であった。彼がローマ市民権を行使することなく、上訴しなかったら、無罪放免であったろう(26章3節)。しかし、既に幻の中でローマ宣教を示されていたパウロの言動は、神の聖意にそったものだったのである(19章21節、23章11節)。彼の命は守られねばならない(11節、27章24節)。
親ローマ派のアグリッパ二世が妻ベルニケを伴い、フェステゥスフェステゥスへの表敬訪問でカイサリアに来た(13節)。フェステゥスは「パウロの件」を話題にした(14~21節)。彼が上訴してローマ皇帝の判決を受けたいと言うので、護送するためにここに居ると話したので、アグリッパとベルニケは彼の話を聞きたいと申し出た(22節)。
翌日総督の法廷が開催され、二人の来訪者は盛装して列席し、千人隊長や町の指導者も招集した。24~27節はフェステゥスの開廷の辞である。改めて彼に関して皇帝に訴状文を作成しなければならいので、「諸君の前に、特にアグリッパ王、貴下の前に引き出しました」と告げている(26節)。
26章に読み進む前に、公の席でパウロの弁明演説が始まる舞台が、整ったことを知る。
ここで示される言葉はフィリピ1章20節であろう。
『そこで、わたしが切実な思いで待ち望むことは、わたしが、どんなことがあっても恥じることなく、かえって、いつものように今も、大胆に語ることによって、生きるにも死ぬにも、わたしの身によってキリストがあがめられることである。』
11節「もし、悪いことをし、何か死罪に当たることをしたのであれば、決して死を免れようとは思いません。」(新共同訳)
二年後フェリクスの後任者としてフェステゥスが総督に就任した(1節)。彼はパウロ問題解決のため事情を知ろうとエルサレムに行き、最高法院の指導者らに会う(2~3節)。しかし彼らの陰謀を知り、請願を拒否し不都合なこと(アトポス)があるなら、上訴せよと言ってカイサリアに帰った(4~5節)。
6~12節に総督による裁判が開かれたことが記される。パウロは律法、神殿、皇帝に対して悪いこと(アトポス)をしていないと、無罪を主張し「…わたしは皇帝に上訴します」と訴えた(11節)。
これは事実無根であることを明白にするためローマの法廷で裁判を受けるという申し出であった。彼がローマ市民権を行使することなく、上訴しなかったら、無罪放免であったろう(26章3節)。しかし、既に幻の中でローマ宣教を示されていたパウロの言動は、神の聖意にそったものだったのである(19章21節、23章11節)。彼の命は守られねばならない(11節、27章24節)。
親ローマ派のアグリッパ二世が妻ベルニケを伴い、フェステゥスフェステゥスへの表敬訪問でカイサリアに来た(13節)。フェステゥスは「パウロの件」を話題にした(14~21節)。彼が上訴してローマ皇帝の判決を受けたいと言うので、護送するためにここに居ると話したので、アグリッパとベルニケは彼の話を聞きたいと申し出た(22節)。
翌日総督の法廷が開催され、二人の来訪者は盛装して列席し、千人隊長や町の指導者も招集した。24~27節はフェステゥスの開廷の辞である。改めて彼に関して皇帝に訴状文を作成しなければならいので、「諸君の前に、特にアグリッパ王、貴下の前に引き出しました」と告げている(26節)。
26章に読み進む前に、公の席でパウロの弁明演説が始まる舞台が、整ったことを知る。
ここで示される言葉はフィリピ1章20節であろう。
『そこで、わたしが切実な思いで待ち望むことは、わたしが、どんなことがあっても恥じることなく、かえって、いつものように今も、大胆に語ることによって、生きるにも死ぬにも、わたしの身によってキリストがあがめられることである。』