日毎の糧

聖書全巻を朝ごとに1章づつ通読し、学び、黙想しそこから与えられた霊想録である。

アダムの罪の系図

2008-07-05 | Weblog
歴代誌上7章
既にレビと12氏族の内のユダとシメオン、及びヨルダン川東側のルベン、ガド、マナセの系図が記されたが、7章は残りヨルダン川西側のイサカル、ベニアミン、ナフタリ、マナセ半部族(西側)、エフライム、アシェルの系図に言及する。
但し、ダンが何故か省略されている。歴代誌編集に際して意図的なものがあったのだろう。
 
ここでt特に目につくのは、これまで系図になかった勇士(2、9、11、40節)と、登録された戦闘員数(4、11、40節)がイサカル、ベニアミン、アシェルの子孫に記されている。
これは2節「ダビデの時代には、系図に記された…」とあるが、サムエル記下24章にダビデが行った戦闘員調査に関係がある。これは歴代誌上21章にも出てくる

 かつてモーセが四十年の荒れ野の旅を終わった時に実施した人口調査の時と同じ二十歳以上の男子を指すが、この時は新しい土地カナンに定住するに際して主なる神が命じられたことであった(民数記26章)。

20~29節にエフライムの子孫が出ているが、マナセと共にエジプトでヨセフから生まれた(29節)が、20~23節にエフライムの危機的な状況が出ている。ガドで家畜を奪ことは主の戒めを犯すことで殺されたのだろう。長い間喪に服す意味が伺われる。親族の慰めで立ち上がり、嫡子を得た(23節)。名前はベラア(災い)である。エフライムの苦汁が感じられる。しかしその子孫にモーセの後継者ヌンの子ヨシュア(27節)が出ているのは、神の慈愛の働きといえよう。ここでは戦闘員のことは言及していない。

 戦闘によって地を支配しようとする大きな悪の働き(歴代誌21章1節参照)と、隣人のものを盗む小さな罪(出エジプト20章17節)とが、系図に組み込まれている。

 ローマ5章12~14節から、人の系図はアダムの罪にまで遡ることを知り、新しい第二のアダムの系図(15~21節)に組み込まれねばならい。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。