「義理とふんどしはかかせない」が亡義母の口癖でありました。
昨日は、確定申告の手続きを税理士事務所に依頼いたしました。先代からのお付き合いで、会社も個人も長年お世話になっております。確定申告ぐらいなら私にもできるのです。これも義理、なにかと無理を言うこともありますし、ワタシ達の次の世代になっても頼りになる、と思えば、いくらかの手数料を払ってでもやっていただくのがよろしいかと思いますな。
私たち国民がそうして、法と倫理に基づいて納税義務を果たしているのは、この国の未来のために、夜中まで高級接待を受けながら一生懸命誠実に働いてくれるお役人、私利私欲に走り嘘と恫喝で治世しようとする政府関係者、居眠りしたりスマホで楽しんでる議員さんたちへの年貢であります。
この際、接待がどうしたとか、ロン毛の首相の息子がどうしたとかはおいておきましょう。
喫緊の課題は、いまだコロナであります。それ以外は全部後回しでよかろう、と思いきる必要があります。ウイズコロナなどと実質敗北宣言(ギブ)しながらコロナに打ち勝った証しとしてオリンピックをやるのだという、お笑いを誘っております。ブレーキ踏みながらアクセルふかす、経済対策のためにコロナ感染のさ中に、Gotoやって感染を広げたのも厳然とした事実です。
いくら感染者と接触してもアラームもならないソフトをスマホにいれさせたのも笑止千万。やってることが支離滅裂かつ無責任としかいえません。
コロナで脅かされている国民の生活と安全、生命と健康、これを守ることを最優先しなければならないのだと思います。大相撲もオリンピックも突き詰めれば娯楽であり、ごく一部の関係者の利益に直結しているだけです。国民の大部分の人生や生活にはなんの影響もありません。そうした興行とかイベント・一部業界の利権をあたかも国民全体の幸福と勘違いさせようという人たちが多いのです。政府もマスメディアも然りであります。
それが、「リスクマネジメント」の誤った運用と後手の対策につながっています。例えば、今延焼中の山火事、近隣の地域で大規模な森林火災が発生した時、県や市を越えて消防・防災資源を災害地域に集中するという発想が欠如しているのです。
例えば、あの福島原発、電源喪失を回避するため、高台に電源装置を配備するとか、発電装備車の備えさえあれば、水素爆発を未然に防げました。爆発してから「しまった」と叫ぶのは馬鹿でもできます。
今回のコロナワクチン開発も、諸外国に後れを取りいまだに国産ワクチン供給のめども立ちません。中堅の製薬会社が遅ればせながら他国のワクチン情報を提供して貰って開発しているようですが。これも、過去の新型インフルエンザやサーズなどを甘く見て、基礎的な研究開発からワクチンの製造技術に至るまでいざという備えを怠ったせいであります。今回うまく対処した台湾や中国の例を挙げるまでもありません。
のど元過ぎれば熱さを忘れ、同じ過ちを犯す可能性が現実に目の前にあります。オリンピック開催に目がくらみ、旅行・飲食業の応援団が挙って緊急事態宣言解除の大合唱であります。愚かな国民は、解除されたとたんに気が緩み、花見だ卒業式だ新入社員歓迎だ、と宴会を始め、あちこちコロナと道連れになるのでしょうか。さらに「四年たったら また会いましょとかたい約束 夢じゃない ~ ソレトトント トトント 顔と顔♪(^^♪」などと浮かれてると、変異種のお土産を持って選手や観光客たちが世界から大挙してやってきます。
今、緩やかに減少に転じ落ち着きを見せている新規感染者グラフ、その先心拍計のモニターがピーーと鳴ってコロナがご臨終になるとは到底思えないのであります。
古代中国の杞の国で、 空が破け崩落し地が避けるのでは、と取り越し苦労したのを「杞憂」と言いますね。第4波がこれまでより大きく急激に押し寄せるのでは、と心配して夜も寝られず、夢にでてきます。
単に解除するのではなく、段階的に緩和する、オリンピックは開催しなくてもいい、という基本的なスタンスがせめてあれば、と思いますが。
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